そもそもインテリジェント・インフラストラクチャとは、具体的にはどういう意味なのだろうか。実際、どのようにしてインテリジェンスを測定すればいいのだろうか。本稿では、この2つの質問に答えていくことにしよう。
インテリジェンス(知能)とは、知識とスキルを習得して適用する能力と定義されている※1。
Tintriは、パフォーマンス、設定、構成の最適化のために、インテリジェント・インフラストラクチャによる知識の習得と適用が必要であると考えているという。なぜならインテリジェント・インフラストラクチャであれば「知識の習得と適用」は、人の手をかけずに毎日24時間自動的に行うことができるからだ。
では、インテリジェンスは実際にどのように測定するものなのだろうか。何を習得し、どのように適用すればよいのだろうか。
一般的なストレージ管理においては、アプリケーションのニーズを計算し、その要件を満たすようにストレージアレイを構成することに、時間の大部分が費やされている。しかし、ニーズは必然的に変化(あるいは計算が間違っていて青ざめたり)するため、最初からこのプロセスをやり直さなければならない場面もあるだろう。しかも、それが何度も繰り返されることもめずらしくない。
平均では、ある企業・行政機関などのデータセンターにおいて、500TBを管理するごとに年間2,100時間(正社員1人の労働時間に相当)が費やされているという※2。ストレージフットプリントの増加、ストレージの知識を有する専門職の減少、これらの環境を管理するソフトウェアツールのコスト上昇により、データセンターのおかれている現状は耐え難いものとなっている。
そうした現状を受けてTintriは、自律的な管理機能とツールを製品に直接組み込んで、運用上の負担を取り除き、できるだけ不要なツールを減らすことを目指している。
いまや企業などにおけるインフラストラクチャの100%が仮想環境を活用しているため、インフラストラクチャのすべてのレイヤーにおいて仮想マシンを管理単位にするべきだが、残念ながら一般的なストレージ・インフラストラクチャではそうなっていない。Tintriは、現在のデータセンターにおけるこの最大の問題を解決し、耐え難い状況を改善していこうとしている。
たとえば、vCenterまたはAWSコンソールにホスト権限でログインしたにも関わらず、ホストアカウントの測定・管理のみ実行されるとしたら、どうだろうか。もちろんこれだけでは、全く不十分だ。ではなぜ担当者は、このような大きな制限がある一般的なストレージアレイを利用し、管理することに満足しているのだろうか?
仮想マシンとは何かを理解することが、インテリジェント・インフラストラクチャの最初のステップである。そのうえでストレージ・インフラストラクチャを設計すると、仮想マシンの動作を測定し、それに応じて対応することができる。このようにして、Tintriはインテリジェント・インフラストラクチャにおけるインテリジェンスの基盤を整えてきたというわけだ。
インテリジェント・インフラストラクチャであるVMstoreは、パフォーマンスリソースを仮想マシンに自律的に割り当てるため、個々のワークロードはどのような場合でも1ミリ秒のレイテンシを得ることができる。このプロセスは1日に何百回も発生し、それが来る日も来る日も続くが、構成は不要で、人の手間もかからない。仮想マシンの動作が変化すると、VMstoreの構成も変化するからだ。
さらに重要なのは、仮想マシンのパフォーマンスと容量における傾向の学習を中心とした複雑な分析によって、独立したインテリジェントなストレージアプライアンスのグループを最適化できる点である。
何か聞き覚えのある機能ではないだろうか。これは、VMWareのVCenter Serverなどの仮想化管理ソフトウェアが、クラスタとそのなかのコンピュートホストを管理する方法と同じなのだ。ストレージ・インフラストラクチャが取得できる知識は、単にパフォーマンスや容量のニーズだけではない。
VMstoreに対して、ある仮想マシンのセットが、特定のデータ保護、サービス品質、またはレプリケーション要件を必要としていることを通知すると、仮想マシンがどの物理アプライアンスに存在するかに関係なく、システムは要件を適用する。仮想と物理の関係が変化すると、VMstoreは、それらの仮想マシンレベルの設定を維持するように変更する。これはVMstore なら100%自律的に行われるが、この機能を持たない一般的なストレージアレイでは、これらの設定を毎日手動で構成(および再構成)する必要があり、作業時間のほとんどを費やしてしまうことになるだろう。
Tintriは、インテリジェント・インフラストラクチャが担当者に変わって自動的に処理を行うことで、最も貴重な資産である担当者の作業時間を解放するべきだと確信している。
インテリジェンス=知識の習得+知識の適用
これで多少なりともTintriに興味を持っていただけただろうか。それとも、そんなうまい話が本当とは思えないと疑っているだろうか。
インテリジェント・インフラストラクチャの多くの利点と実際の活用例について、興味のある方はぜひ問い合わせしてみてほしい。デモンストレーションや事例など、Tintriが自信をもって紹介してくれることだろう。
※1 Wikipedia
※2 Gartner, IT Key Metrics Data 2019: Key Infrastructure Measures: Storage Analysis: Current Year, Eric Stegman, Disha Badlani, Shreya Futela, 17 December 2018.
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