企業にテレワークが浸透しつつある現在、働き方が大きく変わろうとしている。このテレワークへの移行のカギを握っているのがICTだ。オフィスに従業員が集まるという働き方を変えるには、デジタルソリューションを用いたシームレスなコミュニケーションの確立が急務となる。
ハードウェアとソフトウェアの両面からPCを革新し続けてきたデルの創業以来のモットーは、顧客のビジネスに合わせて成長を続けること。ビジネス向けPCブランド「Latitude」の最新モデルは、そんなテレワーク時代を見据えたモビリティ、ユーザビリティを備えている。
本稿では、その中でも最上位に位置する「Latitude 9510」とLatitudeシリーズを支えるエコシステムを紹介したい。
ウルトラプレミアムなLatitudeの最高峰
2020年5月20日に発売された「Latitude 9510」は、デルの法人向けウルトラプレミアムノートPCだ。デル株式会社でLatitudeのマーケティングを担当している吉田将信氏が「『Latitude 9510』はビジネスでイノベーションを起こすべく活動しているエグゼクティブに向けたモデルです」と語る通り、現時点でのデルにおける技術の粋を尽くした一台といえるだろう。
ビジネスプロフェッショナルに向けた妥協を許さない作りこみは、そのデザインにも表れている。CNC機械加工(削り出し)で作られたアルミニウム仕上げの筐体は、天板に美しいヘアラインが施され、四方は精巧なダイヤモンドカットによって仕上げられている。
デザインだけでなくスペック面にも妥協はない。CPUは最上位でvProに対応したIntel Core i7、メモリは最大16GBのLPDDR3-2133、ストレージには最大1GBのNVMe SSDを選択することが可能だ。
「スマートサーマルソリューションによって、ファンノイズを最小限に抑えつつ最大のパフォーマンスを提供します」(吉田氏)
インターフェースにはUSB 3.1 Gen1、Thunderbolt 3×2(電源供給およびDisplayPort仕様)、HDMI 2.0、SDカードリーダー、ウェッジロックスロットを標準で搭載する。
モバイルワークを加速させる2つのトピック
吉田氏によると「Latitude 9510」のモビリティに関する大きなトピックは2つあるという。1つは4面狭額ベゼルと360度ヒンジによってフットプリントを小型化し、14インチクラスのサイズに15インチディスプレイの搭載を実現していること。そしてもう1つはラップトップ(クラムシェル)と2-in-1(コンパーチブル)の2つのフォームファクターを同一筐体で実現していることだ。
「ラップトップと2-in-1の筐体が同一というのは珍しいのではないでしょうか。同じにすることで、企業においても統一したデザインのノートPCを導入できます」(吉田氏)
可変トルクヒンジを採用することで片手でもスムーズにパネルを開閉できるほか、重量はラップトップが約1.4kg、2-in-1が約1.5kgに抑えられている。吉田氏も「職場モバイル、オフィスモバイルとでも言うのでしょうか。オフィス内でも、ミーティングルームからミーティングルームへと気軽に持ち歩いて活用できます」と、場所を問わずに15インチディスプレイで作業できるメリットを強調する。
そのディスプレイの解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)で、sRGB規格に100%準拠した色再現性を備える。4面狭額ベゼルと相まって、業務への高い没入感が期待できるだろう。2-in-1モデルではタッチ操作のほか、確実な追従性が得られるアクティブペン「PN579X」にも対応。そのペンもマグネットで本体の片側に取り付けが可能だ。パネル表面には耐久性の高い「Corming® Grilla Glass® 6 DX」を採用し、さらに反射防止・汚れ防止の加工が施されている。
通信機能も充実している。通信速度の高速化、安定化、そして消費電力の軽減を達成したWi-Fi 6(IEEE 802.11ax,2×2,160MHz)を搭載。オプションで4G(LTE)に対応するうえ、「日本での提供は未定ですが、5Gにも対応予定です」(吉田氏)とのことで、高速な無線LANとモバイルブロードバンドがリモートワークを強力に支えてくれる。
テレワークでも活きる洗練されたユーザービリティ
テレワーク時代に向けたユーザビリティの高さには、特にLatitudeらしさがよく表れているのではないだろうか。高音質なスピーカー×4とノイズキャンセリングマイクを内蔵しており、聞き取りやすいボイスチャットやWeb会議を実現してくれる。
「キーボードの左右にスピーカーフォンを搭載しており、臨場感のある音声でオンライン会議が行えます。また、WebカメラはWindows Helloの顔認証に対応しているほか、物理的なシャッターを搭載しており、プライバシーを保護できます」(吉田氏)
キーボードは疲労を最小限に抑えるよう最適化が行われており、タッチパッドの領域もより広くなった。さらに、オプションで電源ボタンに指紋リーダーを内蔵することができ、ログイン時間の短縮とセキュリティ強化を図ることができる。
気になるバッテリー容量は標準で4セル(52WHr)を搭載。ATP(アダプティブ・サーマル・パフォーマンス)と、SLP(スーパー・ローパワー・パネル)の相乗効果によって、最大30時間以上のバッテリー駆動が可能となった(デル調べ)。これは15インチビジネスノートPCにおいて2020年5月現在、最長となる。
AIがユーザーをサポートする「Dell Optimizer」
ここまで「Latitude 9510」の特徴を紹介してきたが、同機はこれらのポテンシャルをさらに引き出す機能を搭載している。それは、人工知能(AI)ソフトウェアによって自動的にユーザーの作業方法を学習し最適化を行う「Dell Optimizer」だ。他モデルに先駆けて導入されたこのDell Optimizerが実現する機能は大きく分けて4つあるという。
1. ExpressResponse(エクスプレスレスポンス)
指定したアプリ(5つまで)の使用頻度や使い方を自動で学習し、バックグラウンドでアプリのパフォーマンスを向上させ、軽快な動作を実現。
2. ExpressCharge(エクスプレスチャージ)
ユーザーのバッテリー消費と充電パターンを学習し、バッテリーのパフォーマンスと充電速度を向上させ、バッテリー寿命を延長してくれる。「ExpressCharge Boostでは約15分で35%の充電が、ExpressChargeでは1時間に最大80%の充電が可能です」と吉田氏。
3. ExpressSign-in(エクスプレスサインイン)
PC近接センサーがユーザーを検知して、システムを自動的に起動したりロックしたりできるほか、ディスプレイの開閉に応じて電源オン/オフを行う。IRカメラとWindows Helloを用いた素早いログインを可能とする。
4. Intelligent Audio(インテリジェントオーディオ)
スピーカー出力やマイク入力の音声を環境に合わせて最適化できる。4つの想定プリセットを選択することで、入出力のバックグラウンドノイズ低減、発話音量の管理、音被りの際の強弱のチューニングなどを行う。VoIP全般のクオリティが向上し、ビジネスにおけるコミュニケーションの円滑化が期待できる。
「Dell Optimizerの機能は今後、Latitudeの全モデルに対応する予定です」(吉田氏)とのことだが、その真価を発揮するためには相応のハードウェア性能も求められる。「Latitude 9510」はまさにDell Optimizerを十二分に活かせるモデルといえるだろう。
周辺機器が充実!「Latitude 9510」が使いやすくなる
テレワークの生産性をより向上させるためには、周辺機器の存在にも注目したい。デルはLatitudeを支えるエコシステムを構築しており、ビジネスの効率化を実現するアイテムをまとめて取り揃えられる。
ここからはデル株式会社で周辺機器のマーケティングを担当している嘉山よし子氏に聞いた、「Latitude 9510」がより使いやすくなる周辺機器&アクセサリーのお勧めを紹介していこう。
●デスクワークにお勧め
「Latitude 9510」にデスクトップPCと同じ使い勝手を求めるなら、インターフェースを拡張するドックに接続し、マルチディスプレイ環境を構築してキーボードとマウスを使うとよい。より高い生産性を実現できるはずだ。
「ディスプレイ『U2720Q』はUSB-C接続に対応しており、ノートPCへ最大90 Wの電源供給も可能です」(嘉山氏)
●モバイルワークにお勧め
オフィス内や外出先で「Latitude 9510」を使う機会が増えてくると、いずれ専用ケースやバッグ、モバイルバッテリーやアダプターは必要になってくる。「専用スリーブはペンが収納できるほか、本革を採用しています。内部は起毛、外観は撥水仕様です。バックパックは空港の手荷物検査などでノートPCを取り出さなくても通過できるように設計されています」と嘉山氏。
●Web会議にお勧め
在宅ワークではスピーカーから音を出すのがはばかられたり、大きな声で話ができない場面も多い。そのような環境ではヘッドセットが役に立つ。嘉山氏は「『UC350』『UC150』はヘッドの部分が滑り止めになっていて装着時にフィットします。また、こうした製品には珍しく3年保証が付いています」とアピール。また、オフィスの会議室ではスピーカーフォンがあると、多人数で1つのスピーカーやマイクを使ったり、ディスプレイなどの機器を気軽に接続できたりして便利だろう。
「スピーカーフォン『MH3021P』は新カテゴリの製品です。360度マイク機能とスピーカーを搭載したUSB-C変換アダプターで、マイク、USB-C、USB-A、HDMIを備えています。最大6人までの会議でも利用可能です」(嘉山氏)
AIによってテレワークを支えるLatitude
このように「Latitude 9510」と豊富な周辺機器によって、テレワーク環境が充実し、企業の経営判断を行うエクゼクティブの働き方も大きく変わってくるだろう。ネットワークを介して業務を行う機会が増えることで、これまで以上に柔軟かつ迅速な対応が求められるはずだ。「Latitude 9510」はそんな多忙を極めるエクゼクティブの働き方を支えてくれる一台といえる。
そしてLatitudeシリーズは、ユーザーをサポートするAIを搭載することで生産性を向上させるという方向に舵を切った。テレワークに対応し、さらなる生産性向上を目指す企業にとってデルの「Latitude」シリーズは心強い味方となるはずだ。
[PR]提供:デル