データセンターというのは、普段表には出てこない "縁の下の力持ち" 的な存在だ。そんなデータセンターの運営会社であるアット東京においての "縁の下の力持ち" となっているのが、顧客やパートナーとの接点となる担当者たちである。

彼ら・彼女らはどのようなやりがいを持って日々仕事をし、また充実したプライベートを過ごしているのだろうか──それを探るべく、2月12日から21日にかけてオーストラリアのメルボルンで開催されたカンファレンス「APRICOT 2020」出展で出張中だった、同社 営業本部 ICT 営業部 主任の門田 将 氏に話を聞いた。

  • 株式会社アット東京 営業本部 ICT 営業部 主任 門田 将 氏

    株式会社アット東京
    営業本部 ICT 営業部 主任
    門田 将 氏

30代で "なりたい自分" になるために、アット東京へ

──アット東京に入社して4年弱ほどということですが、どのような仕事を担当しているのですか?

門田 氏:自分が所属しているのは営業本部でICT業界の法人のお客様を対象とする部署です。主に外資系のお客様を担当しています。

──現在35歳で前職の経験も豊富そうですが、どういった仕事に携わっていたのでしょうか。

門田 氏:以前は精密機器メーカーの販売会社に勤めていて、今と同じく営業職でした。メーカー本体に出向して海外駐在したこともあり、20代後半の3年間はフィリピンで過ごしました。マニラを中心にした日系企業の担当チームやセブ島の販売チームに所属して、いずれもシェア拡大を果たすことができました。とてもいい経験をさせていただけたため、前職でお世話になった会社には感謝しています。

──その後、アット東京に転職した経緯を教えて下さい。

門田 氏:20代の頃、"こんな30代になりたい" という将来像を描いていたんです。そしてそうなるためには、何歳までにこの資格を取得し、何歳までにこれができるようになり、……などのロードマップも描いていました。そうした20代の土台の上で成り立つ "30代の自分のありたい姿" にぴったりな仕事ができるのがアット東京だったのです。もう少し具体的にお話すると、前職の海外駐在経験などで培った自分の強み──英語でのコミュニケーションや、宗教・文化の違いを受け入れ乗り越えられるコミュニケーション力などを活かせる職場がアット東京であると考えました。

──実際にアット東京に入社してみてどうでしたか?

門田 氏:最初はデータセンターについての知識もありませんでしたが、お客様とのやり取りなどを通じて段々と覚えていきました。それと同時に、今回の「APRICOT 2020」のようなカンファレンスイベント、各種交流会などにも積極的に参加させてもらいながら、既存のお客様、さらには新規のお客様との関係性を強くしていったのです。そうするうちに、「私達とこんなコラボレーションしませんか?」といったように、データセンタービジネスに限らず、お客様と一緒に行う様々なお仕事の提案などをできるようになりました。

  • APRICOT 2020での、アット東京のブース展示の様子。

    APRICOT 2020での、アット東京のブース展示の様子。

  • 厳格なポリシーのもとで管理させる高品質なDCサービスを提供することも、アット東京が様々な企業とのコラボレーションを強めることができている1つの要因だ。
  • 厳格なポリシーのもとで管理させる高品質なDCサービスを提供することも、アット東京が様々な企業とのコラボレーションを強めることができている1つの要因だ。
  • 厳格なポリシーのもとで管理させる高品質なDCサービスを提供することも、アット東京が様々な企業とのコラボレーションを強めることができている1つの要因だ。

悪い情報であってもすぐに、正直に、顧客に伝えるのがモットー

──APRICOTには最初の出展から参加しているそうですね。

門田 氏:はい、今年がアット東京として4回目の出展で、私も4年連続の参加になります。

──4年目を迎えますが、APRICOTのような展示会は門田さんにとってどんな場でしょうか。

門田 氏:カンファレンスなどのイベントは、信頼構築の場でもあると考えています。私が担当する外資系企業のお客様は日本国内にオフィスをお持ちでないことも多く、なかなかお会いする機会がありません。だからこそ、いつもはメールやテレビ会議でやりとりをしている方とお目にかかってお話ができるイベントの場は、非常に貴重なのです。ここで信頼関係を築いておくことで、その後のメールなどのやり取りであっても、伝えるべきことをしっかり伝えられるようになっています。私の場合、できないことははっきり「ノー」と言うなど、普通なかなか言いづらいことであっても相手のためにすぐに言うようにしています。それが可能なのは、「あいつが言うなら仕方ない」と思ってもらえるような信頼関係が構築できているからだ、と考えています。

──信頼関係を構築する上で特に重視していることは何でしょうか?

門田 氏:とにかくレスポンスを早くすることですね。何か問い合わせなどがあれば、60点の内容でもいいので、まずは返事をするようにしています。お客様のビジネススピードに合わせるというのももちろんですが、これはお客様の心理面を考慮した行動でもあります。特に、外資系のお客様の場合、海の向こうにいるケースもありますから、電話やメールで問い合わせをした後は本当に相手が動いているのか不安になるでしょう。まずは一度回答をする。100点の回答が難しそうであればその旨を正直に伝えると同時に、"上を説得できるかもしれないので少し時間が欲しい" "○○まで待ってくれ" など、主観ベースで構わないのでとにかく本音を返すよう心がけています。

妻と娘を幸せにするために仕事に全力で取り組む

──とても愛妻家なことで社内・社外で有名と聞いています(笑)。家庭と仕事の両立をどう果たしているのでしょうか?

門田 氏:アット東京では、入社すると全社員の前で自己紹介をします。そこでは趣味についても話すのですが、自分は "趣味は妻です" と言ったぐらい妻のことが大好きだし愛しています。そんな大切な妻と過ごすプライベートの時間は、基本的に仕事と完全に切り離すようにしています。もちろん緊急時には連絡がつくようにはしていますし、お客様から休日前に問い合わせがあったとしても先ほど述べたようにすぐにレスポンスを返します。ただ、そこでは "週明けに回答するから待ってくれ" と正直に伝えています。それを許容してもらえるのも、日頃のお客様との信頼関係があればこそだと感謝しています。

──奥さんとのコミュニケーションについてはいかがでしょうか?

門田 氏:海外出張中の今朝もSNSのテキストやビデオ通話で妻と話をしてきました。妻は外国人で、日本語は聞き取れても読み書きができません。そのため、例えば2歳の娘の通う保育園から連絡があったような場合には、その内容を夜の間に英語に翻訳して妻に送るようにしています。そこまでするのか、と思われるかもしれませんが、自分がアット東京で仕事をしているのも、妻や娘を幸せにするためです。だからこそ、会社では100%仕事に奉仕して結果を出すことに集中できるわけです。

これからは、後継者を育てていきたい

──今後のビジョンについてどう描いていますか?

門田 氏:かつて20代の頃に "こんな30代になりたい" と考えていたのと同じく、40代になりたい自分の姿をよく思い描いています。それは、どのようなかたちであれ、新たなチャレンジで勉強する自分の姿なんです。大人になっても勉強し続ける姿を娘に見せたいのです。それが大学に入り直すことなのか勉強しながらアット東京で働くことなのかはわかりませんが、いずれにしても経済的な余裕と時間的な余裕がなければいけないのは間違いないでしょう。会社から認められて "勉強してこい" と言ってもらえるような存在にならねばと身を引き締めています。アット東京に勤めながら自分が勉強することを、社内はもちろんお客様にも納得し理解してもらえるよう、より一層頑張っていきたいですね。

──マネジメントへのキャリア転換にもつながりそうですね。

門田 氏:それもあるでしょう。正直言って、私の営業スキルは決して高くはないと思っています。そんな自分でもこうしてやりがいを持って活躍できるのですから、今後は後継者を社内に増やしていくことこそ自分の役割であるとも考えるようになりました。海外のお客様にも臆せずに自分の考えを伝え、そうして信頼関係を築いていくことのできる人を増やせれば、必ずアット東京の強みになると信じています。

──ありがとうございました。

オーストラリア・メルボルン「APRICOT 2020」取材記

【前編】
アット東京、メガクラウドとの接続サービスを拡充中
【後編】
本記事

[PR]提供:アット東京