いきなりだが、最近、スタッフのAさんの仕事ぶりがだらしない。デスクの上にはモノがあふれていて、仕事の効率にも影響を与えているようだ。だがオフィスの広さに限界がある日本企業ではワーキングスペースに限界があるのもわかるので「片付けて」とも言いにくい。
ならば、デスクに鎮座するPC環境を強制的に変えてみてはどうか。割れ窓理論ではないが、きれいで片付けやすいデスクなら仕事の効率も上がるだろうし、整頓された環境を保ちたくなるだろう。
というわけで、PC関連製品ならばノートPCからマウスまで何でもそろうデルのマーケティング統括本部 広域法人マーケティング 粟津和也氏にPC環境の改善を要望。デルから届いたのは、1台の「Dell プロフェッショナルシリーズ P2419HC 23.8インチワイド USB-Cモニター(以下、P2419HC)」だった。
効率的な働き方を阻害するデスクのスペース問題
日本企業が1人で利用できるデスクといえば、幅80~160センチ、奥行60~80センチほどの平机が想像されるだろう。なかでも多いのが、幅100センチほどのデスクだ。中堅・中小企業が多い日本では、オフィススペースに限りがあるため、あまり個人のデスクを大きくできないのが現状。狭い机の上にモノがあふれ、作業スペースを圧迫している。
実際にスタッフのAさんのデスクを詳しく見てみると、いたるところにケーブルが這いまわっているのがわかる。
ノートPCやデスクトップPCからモニター、キーボード、マウスなどにケーブルが接続されており、さらにPCにもモニターにも電源ケーブルが繋がっている。もちろんデスクを利用する社員本人の素質もあるが、これらのケーブルがデスクスペースを圧迫し、効率的な業務を阻害する要因の1つになっていることは疑いようがないだろう。
この煩雑なデスク環境を一新させるには、ケーブルの数を減らさなければならない。だが、キーボードやマウスのワイヤレス化は簡単でも、モニターにはどうしても太い映像ケーブルと電源ケーブルが残ってしまう。そこで注目したいのが、USB Type-Cモニターだ。
今回は、USB Type-Cモニター P2419HCを中心としたデル製品を利用して、このスタッフのデスクを改革してみたい。
ケーブル1本ですべてがPCとつながるUSB Type-Cモニター
USB Type-Cモニター P2419HCの最大の魅力は、USB Type-Cケーブルで電力、データ、ビデオ、オーディオをすべて伝送できることにある。つまり、PCのUSB Type-Cにケーブルを一本繋ぐだけで接続が完了するということだ。電源はモニターからPCへ給電するため、モニター側に電源ケーブルが接続・起動されていればOK。出先から自分のデスクに戻った後のモニターなどへの接続も、ケーブル1本で済むならとてもスムーズになる。
「デル P2419HC」の背面と側面にはUSBダウンストリームポートが計4ポート搭載されているため、USB Type-Cケーブルを1本つなぐだけでモニター自体がUSBハブになる。ワイヤレスマウスやキーボード、ヘッドセットのレシーバーなどもまとめて接続が可能となるだろう。充電に対応したポートもあるため、モニターからスマートフォンを充電することもできる。
もちろん、これでもポートが足りないという様々な機器を接続するヘビーユーザーもいるだろう。そういった方向けにデル WD19ドッキングステーションシリーズも用意されており、必要に応じて端子の拡張も可能だ。
デスク上のスペースを節約する工夫も随所に施されている。デザイン面では、モニター枠を細くすることで空間面積を減らすナローベゼルや、設置面積を減らすフットプリントの小ささ、ACが内蔵されている電源周りなどが特長だ。
ビジネスシーンでの利用を想定して、モニターの高さ、向きを自由に変えられるピボット機能も搭載、デスク上の空間を有効に使うことができるだろう。また取り回しを良くする工夫として、スタンドに大きめのケーブルホルダーが用意されているため、よりケーブリングをスムーズにできる。
「P2419HC」を2台以上使い、デュアルディスプレイにしたい方には、デイジーチェーンが便利。デイジーチェーンとはMSTに対応したDispayPort 1.2端子と対応ケーブルを利用し、ケーブル1本でモニター同士を数珠繋ぎすることだが、P2419HCはこれに対応しているため、PCから何本ものケーブルを接続せずともデュアルディスプレイ環境を構築できる。
劇的? ビフォーアフター! Aさんのデスクはどう変わったか
「P2419HC」のUSB Type-C端子を利用するには、PC側にもUSB PD(Power Delivery)に対応したUSB Type-C端子が必要だ。実はデルからは「P2419HC」の他に、2-in-1ノート「Latitude 7400 2-in-1」やワイヤレスマウス・キーボードも一緒にお借りしていた。
「Latitude 7400 2-in-1」は外出の多い営業職などに向いたノートPCで、最大26時間46分のバッテリー使用が可能である。(※) さらに「Dell ExpressChargeTM」に対応しており、1時間でPCを最大80%まで充電できる。セキュリティ対策としては「インテル® Context Sensing SDK」で実現されるPC近接センサーにより、席を離れると自動でロックを行い、戻ったら顔認証で解除するという利便性の高さが魅力の1台。ヒンジを大きく回転させるテントモードにすることで、デスクに戻った際にモニターとして利用することも可能だ。
※バッテリー持続時間は、インテルCore i5-8265U、8 GB RAM、128 GB、78 Whrバッテリー、およびFHDタッチ モニターを搭載したLatitude 7400 2-in-1を対象に、https://www.jeita.or.jp/japanese/で入手可能なJEITAのバッテリーベンチマーク テストを使用して実施した予備テストに基づいています。
この「Latitude 7400 2-in-1」と「P2419HC」、ワイヤレスマウス・キーボードを設置し、無駄なモノを整理したスタッフAさんのデスクがこちら。
ケーブルの数が劇的に減少しているのがはっきりとわかる。モノが整理されたのも一因ではあるが、ケーブルの数が減るだけでデスク上のワーキングスペースがグッと広くなったことが分かるだろう。Aさんにはぜひこの環境を維持してもらいたいものだ。
ちなみに、オフィス環境に余裕を持たせれば、ワーキングスペースをさらに広く確保し、ノートPC以外にモニター2台を設置することもできるようになった。
マルチモニターなら、Aさんの業務もよりはかどることだろう。
働き方改革のカギはデスクスペースにあり?
働き方改革を進めるうえで、生産性向上は欠かせない課題だ。いま企業には、具体的な取り組みが求められている。なかでも外部モニターの導入は従業員に歓迎される対応の1つといえる。現代では多くの人がノートPCの小さい画面で業務を行っているが、マルチモニター化によって作業領域が広げることで、より効率的に業務を進められることは疑いようがない。
近年はオフィスにフリーアドレス制度を導入したり、モバイル席を用意したりと働き方改革に積極的な企業も多い。これらの取り組みの効果をより明確にするためにも、PC環境の整備は重要だ。ケーブル1本で電力、データ、ビデオ、オーディオをすべて伝送できる「P2419HC」のようなUSB Type-Cモニターは、そのような環境下での業務をより効率化するだろう。
幸い、「P2419HC」は3万円を切る価格で提供されており、導入のハードルは低い。まだノートPCだけで業務を行っている企業や、Windows 10への移行に合わせて自社のPC環境を整備したいと考えている企業は、USB Type-Cモニターの有用性をぜひチェックして欲しい。
インテル® Context Sensing SDKが可能にしたPC近接センサーを世界で初めて実装したDell ExpressSign-inを搭載しています。
新たな生産性の地平を切り拓く最小クラスの法人向け14インチ 2-in-1ノートパソコン。
最大26時間46分のバッテリー持続時間で、1日の作業時間を余裕でサポートします。
第9世代インテル® Core™ vPro™ プロセッサー・ファミリー搭載PCにアップグレードして、Windows 10への移行を最適化
Windows 10への移行時に、第9世代インテル® Core™ vPro™ プロセッサー・ファミリー搭載PCにアップグレードすれば、生産性もセキュリティも手に入れることができます。
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