災害統一SSID「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」に瞬時に切り替わるフルノシステムズの防災Wi-Fiソリューション「Wi-Fiモードセレクター」が、岐阜県富加町が運営する公衆無線LANサービスにおいて採用された。
00000JAPANは、災害発生時に開放されるフリーWi-Fiで、パスワードを入力せずにスマートフォンなどのモバイル端末を接続してインターネットを利用することができる仕組み。
富加町では、役場や公民館、学校などの公共施設で00000JAPANに対応するWi-Fiネットワーク基盤を整備し、2019年4月より運用を開始した。平常時のWi-Fiを00000JAPANに切り替える専用機器のWi-Fiモードセレクターを導入することで、複雑なシステム操作を経ることなく簡単かつ迅速に00000JAPANに切り替えられるようネットワーク環境を構築している。
豪雨災害や震災が発生した際、避難所となる公共施設で住民が家族の安否確認などの目的で通信を使用できるよう、総務省の「防災等に資するWi-Fi環境の整備計画」に基づき整備した。
Wi-Fiモードセレクターや無線LANアクセスポイントなどの機器類はフルノシステムズが提供し、ネットワークの設計・構築はシステムインテグレータの株式会社VRテクノセンター(岐阜県各務原市)が担当した。
町内6カ所の公共施設に設置
富加町の公衆無線LANサービスは、町役場庁舎、役場に隣接する文化施設のタウンホールとみか、公民館、学校の体育館など、町内6カ所の公共施設に設置されている。防災Wi-Fi対応の公衆無線LANサービスとして、2019年4月より本格的な運用を開始した。各公共施設で、フルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ) 1010」が合計27台稼働している。2019年度には、既存の6施設に加え、町内の子育て支援拠点施設にも設置される予定だ。
SSID「tomika-bousai」を設定画面で選択し、ブラウザを起動してポータルサイトへアクセスする。利用規約を確認後、使用者が所有するメールアドレスかSNSアカウントで認証して接続する。1回の接続で60分間使用することができる。
操作ひとつで00000JAPANに瞬時に切り替え可能
富加町の6施設で使用可能な公衆無線LANサービスは、災害発生時に開放され、パスワードなしで誰もがWi-Fiに接続できる災害用統一SSID「00000JAPAN」に対応する。鍵を回すだけで通常のWi-Fiを00000JAPANに切り替えることができる専用の装置「Wi-Fiモードセレクター」を使えば、複雑なシステム操作をすることなく簡単かつ迅速に切り替えられる。Wi-Fiモードセレクターは富加町役場の総務課で管理しており、豪雨災害などの発生時に、避難所となった各施設で開放することを見込んでいる。
富加町について
富加町は、愛知県との県境近くに位置する岐阜県中南部の自治体です。町内には古社古刹や城跡などの文化財が数多くあり、造り酒屋をはじめとする歴史的建築物が町並みを形作っています。約1300年前に作られたとされる日本最古の戸籍「半布里(はにゅうり)戸籍」ゆかりの地でもあります。
2010年代に入り、富加町では町内公共施設や観光スポットにおける無線通信基盤の整備に力を入れてきました。災害発生時に避難所となることが想定される6施設に、総務省の「防災等に資するWi-Fi環境の整備計画」に基づき、2018(平成30)年度に公衆無線LANネットワークを整備しました。
富加町のホームページはこちら
https://www.town.tomika.gifu.jp/
VRテクノセンターの情報はこちら
http://www.vrtc.co.jp/
『Wi-Fiモードセレクター』の情報はこちら
http://www.furunosystems.co.jp/bousai_wifi/
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