「働き方改革」という言葉が注目されるようになってから数年が経過した。「社員にとって本当に望ましい働き方とはなにか」を第一に考え、業務効率を向上させるためのツールを導入したり、多様な働き方を推奨するための制度づくりに取り組んだりしているものの、改革がうまく進まないと感じている経営層や現場の担当者も多いのではないだろうか。
そこで本稿では、2/26(火)に東京新宿で開催されるセミナー『社内のカルチャー(文化)を変えるには - ツール導入だけでは推進できない「働き方改革」』に登壇するSlack Japanシニア テクノロジー ストラテジストの溝口宗太郎氏と、サーバーワークス代表取締役社長の大石良氏に、自身が考える「働き方改革」について話を聞いた。
<企業紹介>
Slack Japan「ビジネスコラボレーションハブ」と銘打ったビジネス向けアプリケーション"Slack"を展開している。サービス開始から5年で、全世界での日間アクティブユーザー数は1,000万人を突破した。
サーバーワークス
日本で初めてアマゾン ウェブ サービス(AWS)の導入支援サポートを始めたクラウドインテグレーター。既存システムのクラウドシフトを通じたビジネスのデジタル化を推進している。
「関係性の改革」こそが「働き方改革」の本質
Slack Japan 溝口氏(以下、溝口氏):
働き方改革とはあくまで「手段」であって、目的ではないと考えています。具体的に何か達成したいことがあって、そこに到達するための手段のひとつが働き方改革というわけです。Slackでは「個人のポテンシャルを最大限に引き出す」「組織としても足並み揃えて団結し、会社としてのパフォーマンスを最大化する」ことを目的に、Slack導入による働き方改革への貢献を進めています。
サーバーワークス 大石氏(以下、大石氏):
私たちは「働き方改革」という言葉がまだない頃から、働き方をアップグレードするという思いのもと、さまざまな試行錯誤をしてきました。優秀な人材を採用したり、教育に力を入れたりするだけでは、組織が上手く成長しなかったのです。
あるとき、本当に改革しなければならないのは「関係性」だと気づきました。「会社が人を選ぶ」「常に上司の言うことを聞く」という関係ではなく、「上司にもストレートに意見を言える」「決まったあとは、みんなで同じ方向を向ける」関係こそが必要だったのです。
溝口氏:
働き方改革ではなく「関係性改革」というわけですね。私たちは、組織の団結を考える際、「アライメント」という言葉をよく使います。自動車のホイールアラインメントがわかりやすい例です。アライメントがきちんと整っていなければ、クルマはまっすぐ走りませんし、ハンドルに合わせて曲がることも、ブレーキを踏んだ分だけ止まることもありません。
組織もこれと同じで、大きくなればなるほど縦割りになり、事業部ごとにKPIが変わり、優秀な人が集まるにもかかわらず、組織同士が連携できなかったり、会社全体として能力を発揮できなくなったりする傾向にあります。こんな関係性の組織は、アライメントが取れていないというわけです。
大石氏:
私たちが関係性改革をしていく上で、大事にした原則が「オープンであること」でした。ものごとの経緯や情報をオープンにすればするほど、多くの力を結集することができるのです。例えば、距離が離れていてオフィスに通えなくても、プロジェクトにジョインすることが可能になります。Slackを知った時、これこそまさにオープンな企業文化のためのツールだと感じ、即座に導入を決めました。メールやビジネスチャットなどコミュニケーションツールはクローズドなものばかりですが、Slackにはオープンな関係性をつくる機能があったのです。
それでは、実際に「真の働き方改革」を実現するために、働き方改革の推進役として何に留意すればいいのだろうか── その具体策については、2/26(火)に東京新宿で開催されるセミナー『社内のカルチャー(文化)を変えるには - ツール導入だけでは推進できない「働き方改革」』における両氏の講演で詳細に語られる予定だ。企業の情報システム担当、経営企画担当、人事担当、経営層の方には、ぜひ本セミナーに足を運んで、その指針を見つけていただきたい。
セミナーの概要は以下の通り。
~Seminar information~
社内のカルチャー(文化)を変えるにはツール導入だけでは推進できない「働き方改革」
・開催日時: 2019年2月26日(火)14:00~16:45(開場予定9:30)
・会場:JR新宿ミライナタワー 12F マイナビルームB
・住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿4丁目1番6号
・参加費:無料 (事前登録制)
・申し込み締切日:2019年2月25日(月) 15:00まで
・定員:80人
・主催:株式会社マイナビ マイナビニュースセミナー運営事務局
・協賛:株式会社サーバーワークス
[PR]提供:サーバーワークス