開会の挨拶をする株式会社ネットワールド 代表取締役 社長 森田晶一氏

開会の挨拶をする株式会社ネットワールド 代表取締役 社長 森田晶一氏。森田氏は、Cohesityの可能性に感銘を受け、モヒット氏の元に自ら赴きディストリビューター契約を結んだとのことで、冒頭のあいさつで「日本で、Cohesityのイベントを開催できたことを、とても嬉しく感じています」と述べた。

バックアップやアーカイブなど、大量のデータを保存するために利用されるセカンダリストレージ。しかし、AI、IoT、ビッグデータなど、急増するデータ量に対応するため、逐次的にシステムが追加されてしまい、それぞれがサイロ化してしまうという問題が生じている。

このセカンダリストレージのサイロ化問題を解消するソリューションとして大きな注目を集めている存在が、米Cohesity社が提供するハイパーコンバージド型※の統合セカンダリストレージだ。

2018年10月11日に開催された「Cohesity Secondary Storage Day 2018(主催:株式会社ネットワールド)」では、米Cohesity社の主要メンバーが揃い、Cohesity社が提供するソリューションの特徴と、将来の展望について紹介された。

※ハイパーコンバージド:仮想化基盤を構築する際に必要となる、サーバ、ネットワーク、ストレージなどのハードウェアと、仮想化ソフトウェアや管理ツールなどのソフトウェアを統合した製品(ソリューション)。アプライアンス製品としては非常にコンパクトであり、またスケールアウトも容易なため、管理者の負担やコストの削減手段として需要が広がっている。

スマートフォンで起きたイノベーションをセカンダリストレージに

日本国内においてCohesityを一躍有名にしたのは、2018年6月11日に発表された、ソフトバンク・ビジョン・ファンドから2億5千万ドル(約275億円)の投資を獲得したというニュースだろう。ちなみにソフトバンクは、Cohesityの日本国内における最初のユーザーでもある。

  •  Cohesityの可能性は高く評価されており、多くの企業からの投資が集まっている。

    Cohesityの可能性は高く評価されており、多くの企業からの投資が集まっている。

Cohesityは2013年、Nutanixの共同創設者でありハイパーコンバージドという概念の生みの親でもあるモヒット・アロン(Mohit Aron)氏によって設立された。それからわずか5年足らずの間にCohesityは、2018年(7月末時点)の売上が前年比300%を超えるなど急成長。同社が提供するソリューションは、すでに数多くの主要企業において導入が進んでいる。

この日の講演のために来日したモヒット氏は、「私たちのミッションはスマートフォンで起きた破壊的なイノベーションを、セカンダリストレージの領域でも起こすこと」と語る。

Cohesity CEO モヒット・アロン氏

Cohesity CEO モヒット・アロン氏

スマートフォンでは、電話はもちろん、カメラも、音楽プレイヤーも、1つのユーザーインターフェースで使用できる。さらにアプリのダウンロードによって機能を追加することも可能だ。まるでスマートフォンのようにCohesityのソリューションでは、セカンダリストレージに「1つのプラットフォームですべてのワークロードとデータを扱い、1つのユーザーインターフェースで管理を行い、追加アプリをダウンロードする」環境を提供する。

  • 1つのプラットフォームですべてのワークロードとデータを扱い、1つのユーザーインターフェースで管理を行い、追加アプリをダウンロードする

大幅なコスト削減をもたらすCohesityのハイパーコンバージド型セカンダリストレージ

セカンダリストレージが扱うデータには、バックアップ、アーカイブデータ、テスト/開発、ファイル共有、オブジェクトストレージ、分析データなどがある。そして、それぞれを必要に応じて追加していった結果、それぞれがサイロ化してしまい管理運用に膨大な手間がかかっている。そんな課題を持つ企業は、決して少なくはない。

Cohesityが提供するソリューションでは、これらを1つのプラットフォームに統合。1つのユーザーインターフェースでの管理運用が可能となり、手間が大幅に軽減される。また、これまで別々に存在していた同じデータブロックを削除する重複排除によって、データ容量の削減も実現できる。CohesityのCloud Editionであればクラウド上にも同様の環境を構築でき、オンプレミスとクラウドのハイブリッドなストレージ環境を実現することも可能。さらにスケールアウトが容易に行えることも大きな特徴の1つだ。

「ハイパーコンバージド型セカンダリストレージの市場は、将来的には非常に大きくなります。しかし、だからと言って私たちは、一気に拡大戦略に向かおうとは考えてはいません。一歩一歩着実に、まずは得意なデータ保護の分野から進めていきます。そして、導入していただいたお客様に“コスト50%の削減”を提供できるように取り組んでいきます」とモヒット氏は講演を締めくくった。

なお、当日はCohesityによるMicrosoft Azureとの連携についてのデモが紹介された。こちらについては以下の動画を参考にしていただきたい。

マーケット拡大のためのパートナーを募集

前述したように、設立後わずか5年で急成長したCohesity。その成長はパートナーにまで大きな影響を及ぼしている。当日登壇した同社副社長であるトッド・ポーマー(Todd Palmer )氏によると、「Cohesityパートナーの75%が、200%以上の成長を遂げている」と言う。

そして今、Cohesityは日本におけるマーケット拡大のため、国内唯一の総合代理店である株式会社ネットワールドと共にビジネスパートナーの募集を行っている。そのための施策として、日本法人の規模拡大や数々のパートナープログラムを用意している。

  • Cohesityエリートプログラム

なお当日はネットワールドから、10社限定の「Cohesityエリートプログラム」が紹介され、同社ストラテジックプロダクツ営業部 宮本 隆史氏より、「検証デモ機の80%OFF」や「イベント/セミナー開催の支援」などの特典についての解説が行われた。ちなみに、この「Cohesityエリートプログラム」は、発表時点で既に2社からの申込みがあったとのことなので、本記事掲載時点では、既に残りわずかになっている可能性もある。プログラムの詳細、および残り枠については、以下の問い合わせ先から確認いただきたい。

Cohesityエリートプログラム

[PR]提供:ネットワールド