顧客のニーズが多様化するなか、いかにその人にマッチした情報を提供して満足度を高められるかという点がビジネスにおける大きな課題の1つになっている。そのためには、ターゲットに合わせた柔軟なインフォメーションの仕組みが必要だ。ネット広告などではパーソナライズ化が進んでいるが、リアルな現場ではどうだろうか。まだまだ個人の経験や勘に頼るところが大きく、また、人手不足やコスト面の制約などの問題もあって打ち手に悩む経営者も多い。
そんな昨今の状況に対する解決策として注目されている、AIと顔認証システムを組み合わせたNECのサイネージ導入セットや、インテル® Xeon® プロセッサー搭載NeoFace顔認証システム導入セットが、あなたのビジネスをどう変えていくか、想定するモデルケースとともに紹介していく。第2回は特定の顧客に対する案内、"おもてなし"に焦点を当てていきたい。
会員制サービスを改善し顧客満足度を向上
フィットネスクラブでマネージャーとして活躍しているCさん。これまで、所属会員には一律同じアナウンスを行ってきたが、会員の属性ごとに案内や演出を行いたいと考えている。しかし、現在の会員データベースに情報を追加にするには手間がかかるし、人の手で案内を変えるのはスタッフの業務を圧迫してしまう。普段の業務に負担をかけずに、会員満足度を向上したい。
パーソナライゼーションによる会員サービスの充実は、NECのサイネージ導入セットが備える顔認証技術と会員DBとの連携を進めれば可能になるだろう。
例えば、フィットネスクラブ入館時に、顔認証によって個人を検出・特定し、その日にオススメのプログラムやレッスンを抽出、時間や場所を受付のサイネージに表示することで、会員は自分にあった情報をトレーニング前に知る事ができる。
また、会員ランクや継続年数、記念日に応じてサイネージに特別なコンテンツを表示させ、個別のおもてなしを演出することもできるだろう。
今までは従業員の経験に頼ったおもてなしが、サイネージ導入セットによって、ベテラン/経験の浅い従業員問わず、質の高い最適なインフォメーションを、負荷無く提供できるようになる。会員制サービスの新たなおもてなしの手段として、顧客満足度の向上に役立てることができるだろう。
なお、顔データの入手・利用は会員への許諾が必要になるが、会員登録の際に顔写真の提出が必要なジムも多いため、登録時のプロセスに使用許諾を追加することで業務負荷は増えない。
※既存の会員に対しては、新たに顔データの使用許諾が必要です。
VIPへのおもてなしを改善、質の高いサービスを提供する
Dさんは百貨店の外商部門で、お得意様向けの「ゲストラウンジ」の運営に携わっている。商談の場以外にも、ドリンクやお菓子を提供する休憩スペースとして、また、手荷物の一時預かり、購入品の自宅への配送サービスなど、さまざまなサービスを提供している。
通常は、お得意様から事前に来店の連絡をいただき、外商担当者が出迎えるが、不意の来店時には接客が遅れることがあったり、いつどのお得意様がラウンジにいらしているかを把握しきれないなど、VIPのお客様に対する「おもてなし」について、悩みは尽きない。
そんな特定顧客へのおもてなしを行うDさんのような立場の方にとって、NECの顔認証システム導入セットは、顧客満足度向上をアシストしてくれる。
ゲストラウンジの出入口に設置したカメラで来店客の顔を撮影、登録済みの顔情報を照合しVIPだと識別すると、ドアが自動開錠し、「顔パス」で入室できる。並行して外商担当者のスマートフォンにお客様の来店情報が即座にメールされるため、不意の来店であってもすぐに対応することが可能だ。もし担当者が不在だった場合でも、受付の端末に表示されたVIP情報を見た他の従業員がお声掛けもできるため、お得意様を待たせたり、手間を取らせるようなことは減るだろう。
また、顔認証による入退室管理は、セキュリティを担保すると同時にラウンジの稼働状況も可視化でき、混み具合によって従業員の配置も調整できる。 今まで人手や経験に頼ることが多かったおもてなしも、顔認証技術の活用で、より効果的なサービスを提供することができるだろう。
特定個人を識別して特別なサービスを実現
いままで述べてきたような特定顧客や会員に対するおもてなし/サービスレベルの向上を支えているのは、「NeoFace顔認証システム導入セット」だ。カメラに映し出された顔とデータベースに登録された顔情報とを照合・特定個人を認証するソフトウェアがあらかじめサーバに搭載されており、設定サービスや保守サポートまでを一括で提供している。
入退室の管理やセキュリティ、人事労務に関わる業務にも利用可能、またVIPを特定したうえでのおもてなしといった、パーソナライズされた特別なサービスに対応できる。より特定個人に特化されたサービスを提供したい場合に適したソリューションとなっている。
第一回で紹介した「FieldAnalyst」とデジタルサイネージを組み合わせたソリューションでは、個人の特定はしないものの、属性や来場者数などを集計・分析してプロモーションやマーケティングに役立てるターゲット広告サイネージを中心に紹介した。そして今回は、おもてなしという観点から、顔認証システムやデジタルサイネージとの組み合わせを活用した、特定個人へ特別なサービスを提供するソリューションを紹介した。
この2つはそれぞれ別の役割を持つサービスだが、どちらかしか利用できないものではなく、必要に応じて組み合わせることで更なる力を発揮するだろう。顧客に対してどのようなサービスを展開したいかを考え、適切なソリューションを選択してほしい。
※本製品によりカメラ撮影した特定の個人を識別できる画像データは個人情報に該当します。プライバシーに配慮するとともに、個人情報保護法その他の法令および規則、ガイドラインなどに沿ってご利用ください。
※Intel、インテル、Intel ロゴ、Xeon、Xeon Insideは、アメリカ合衆国および / またはその他の国におけるIntel Corporation またはその子会社の商標です。
※本広告に登場する製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。
[PR]提供:NEC