顧客のニーズが多様化するなか、いかにその心を掴み、ビジネスにつなげられるかが大きな課題の1つになっている。しかし、多種多様な顧客の要望に既存の手法で応えるのはなかなか難しく、コスト面の制約も大きい。
そんな昨今の状況に対する解決策として効果的な一手とされるのが、映像のマーケティング活用だ。例えば、AIと顔認証システムを組み合わせた、インテル® Xeon® プロセッサー搭載NECのサイネージ導入セットもその一つ。本稿では、NECのデジタルサイネージや顔認証といった最新ソリューションが、あなたのビジネスをどう変えていくか、想定するモデルケースとともに紹介したい。第1回は、マーケティング・プロモーションに焦点を当てよう。
小売店舗が抱えるマーケティングの課題解決の一手に
衣料品店でマネージャーとして働くAさん。彼女はセールなどのイベントに合わせてさまざまな施策を実施しているが、その反応は芳しいとは言えず、いまいち効果を体感できていない。彼女が想定しているターゲットと、実際に来店しているターゲットに乖離があるのか。はたまた、施策そのものに問題があるのだろうか。もっと効果的なマーケティングを行いたいAさんだが……?
NECのサイネージ導入セットは、そんなAさんの新しいマーケティング・プロモーション手段となるソリューションだ。同ソリューションは、衣料品店で働くAさんの活動を2つの点から支えてくれる。
1つ目はプロモーション。店頭ポスターのように、決まった情報を一方的に発信する従来型のサイネージの場合、必ずしも表示内容と見る側のニーズが合っている訳ではなく、狙った広告効果が得られないケースも多い。年齢、性別などによって顧客のニーズが大きく変わるからだ。顧客にマッチした情報を都度提供することができれば、効果的なプロモーションが行えるだろう。サイネージ導入セットは、サイネージの前にいる人物を認識し、性別や年齢を推定してその人に合った広告をリアルタイムに表示することができる。
2つ目はマーケティング。レジのPOSデータやポイントカードでの購買履歴による分析からは、店舗に立ち寄っただけで購入に至らなかったお客様の情報や、来店客数に対する購買客数の割合などを出すことはなかなか難しい。しかし、総来場者数や時間別来場者数、年齢・性別を映像データから自動集計することで、キャンペーンによる来店効果や想定ターゲットが購入に至っているかを検証できるようになる。また、数種類の映像データを店内のサイネージで表示させ、どの商品が売上に繋がるか、リアルタイムでA/Bテストのようなマーケティング調査を行うことも可能だ。
AIと顔認証システムによって、情報の提供と収集の2つの使い方ができるNECのサイネージ導入セット。より現場に近いスタッフが自らの手で、マーケティングに新しい一手を投じられるだろう。
顧客体験を加速させる、一歩進んだ観光案内
観光協会で働くBさん。彼は、観光案内の方法や内容について課題を抱えていた。スマホやSNSで情報収集することが当たり前になっている中、紙のチラシを作って配布する従来の方法は、観光客にとって本当に役に立っているだろうか。また、昨今のインバウンド需要の影響で、様々な国籍の外国人観光客が訪れている。とはいえ、何言語もチラシの翻訳版を作成することは予算的にも難しい。打ち手に悩むBさんだが……?
インフォメーションを業務とするBさんのような自治体や観光協会にとって、NECのサイネージソリューションは、情報発信のハブとなり得るものだ。
1つは、ターゲット層に合わせたインフォメーションの実現。観光地を訪れる人は様々だ。家族連れや若者、女性のグループ、外国人、一人旅など、属性や目的によって欲しい情報も異なる。情報収集のために案内所を訪れた人の、年齢や性別といった属性情報を瞬時に分析し、「今日○○でこんなイベントがあります」、「あなたにオススメの観光スポットはこちら」といった、その人に最適な観光情報を、サイネージにリアルタイムで表示することが出来る。もちろん、動画配信や多言語対応も可能だ。
また、案内所に「デジタル情報スタンド」を設置すれば、電子化されたパンフレットやチラシを簡単にダウンロード出来る。観光客は自分が欲しいものを選んで、スマホやタブレットにダウンロードすればいい。ペーパーレスで荷物にならず、また、観光協会側も紙資源を無駄にせず、コストも抑えられる。
もう1つは、体験満足度を高めるコミュニケーションの実現だ。昨今、自治体の町おこし活動として、テクノロジーを活用した取り組みが増えている。例えば映画やアニメの聖地巡礼のように町全体を回遊/巡回する観光の一助として、サイネージや電子スタンプラリーを用いた、エンターテイメント性の高い仕掛け作りで、観光客の満足度を高めるのだ。さらに、実際に町を訪れた人が観光地での体験をSNSで発信することで、興味を持った人が自分もやってみたいと町を訪れる―――映像ソリューションを活用することによって、今までとは違った攻めの施策が打てるようになる。
顔認証技術がマーケティングを変えていく
これまで紹介したNECのサイネージ導入セットの、ターゲットに応じたコンテンツの表示や情報収集を支えているのは、年齢・性別を推定するソフトウェア「FieldAnalyst」だ。
映像から自動で人物・顔を検出し、年齢・性別を推定する他、リアルタイムで入退場者数をカウントすることができる。世界10か国以上で客層分析ツールとして活用されており、大型商業施設やショッピングセンター、イベントホールなどでの導入事例も多い。昨今のプライバシー保護の観点から、顔画像は残さずに、集計値のみを保存するのもポイント。今まで人の手で実施してきた調査や分析をシステム側で自動処理できる。サイネージ導入セットは、その業態の規模に関わらず、マーケティングの一助となりそうだ 。
今回は、マーケティングに役立てるという観点から、ターゲット層の把握とターゲットに合わせたコンテンツ展開を軸に紹介してきた。さらに同ソリューションには、顧客を正確に識別し、それに応じたコンテンツを表示させるという使い方も可能だ。次回はデジタルサイネージや顔認証を活用した"おもてなし"の方法をご紹介したい。
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