2018年4月24日、都内にてインテック主催の「LogRevi新バージョンご紹介セミナー」が開催。増加の一途を辿るサイバー攻撃や内部犯行による情報流出へのセキュリティ対策から、業務効率改善や生産性向上、労働時間の是正などの働き方改革までを強力にサポートする「統合ログ管理」ソフトウェアの最新情報が明らかにされた。
情報という資産が狙われる時代を勝ち抜くために重要な「統合ログ管理」
デジタルテクノロジーの進化はビジネスの構造を大きく変化させ、その背後ではさまざまなシステムが動作することにより、多様な情報が常に蓄積される状況にある。いまやそうした情報は資産としての価値を大幅に向上させており、これが企業の情報資産を狙ったサイバー攻撃の急増をもたらした。それに伴って、企業におけるセキュリティ対策もより重要度を増している。
このような状況で近年注目されているのが、業務に関連するあらゆるログデータを収集して一元管理できる「統合ログ管理」ソリューションの活用だ。今回、インテックが開催したセミナーでは、同社の統合ログ管理ソフトウェア「LogRevi」の最新バージョン「LogRevi Version 8.1」の持つ機能と効果的な活用方法が、事例を交えて解説された。
セミナーの冒頭には、インテック ビジネスソリューション部の吉岡 哲氏が登壇。ランサムウェアによる被害の拡大や、IoTを狙った攻撃の増加などで、企業におけるセキュリティ対策に注目が集まる一方、セキュリティ対策を担う人材が不足している現状を踏まえたうえで、サイバー攻撃や情報漏えいを事前に検知して防いだり、インシデントが発生した際に適切な事後対応を取るために「統合ログ管理」が重要であることを解説した。
続いて登壇したブレインズテクノロジーの濱中 佐和子氏は、「機械学習を活用した異常検知の適用シーン」と題し、収集したログデータを業務改善につなげる流れを事例を交えて紹介。機械学習分野のリーディングカンパニーである同社による、機械学習×大規模データ分析の最先端を確認することができた。
Webシステムとして生まれ変わった「LogRevi Version 8.1」の実力
次に登壇したインテック ビジネスソリューション部の田中 暁氏により、今回のセミナーのメインとなる「LogRevi Version 8.1」の詳細が解説された。2008年に最初のバージョンがリリースされた「LogRevi」は、ユーザーの要望を取り入れて着実な進化を遂げ、2017年までに820社(累計)の企業が導入しているサービスだ。近年は、クレジットカード業界の情報セキュリティ基準「PCI DSS」への迅速な対応や、働き方改革を実現するためのログデータ収集・分析といった要因もあり、統合ログ管理のニーズが高まっている。現行製品からのリプレースタイミングで、機能面・コスト面で「LogRevi」を採用する企業も多く、実際に2017年度の導入社数は過去最多(年度別)となったと田中氏は語る。
経済産業省を中心に推進されている“働き方改革”を実践する際には、業務のどの部分が問題で、どのようにしたら改善できるのかを把握することが重要となる。そのためにはログを一元化して管理し、各種分析が行える「LogRevi」の導入が効果的だ。長時間労働の是正には勤怠管理システムや入退室管理システムのログの分析、生産性向上のためには基幹システムや業務アプリケーションのログ分析が有効と田中氏。業務効率化のために採用したチャットツールの導入効果を「LogRevi」で見える化した事例や、在宅勤務時の勤務状況を「LogRevi」で収集した業務システムやアプリ、サービスの使用ログから見える化した事例を交え、働き方改革における「LogRevi」の活用方法を解説した。
統合ログ管理ソフトウェアである「LogRevi」は、基幹システム、入退館システム、勤怠管理システム、データベースアクセス、PCの操作、ネットワーク機器の通信情報など企業のあらゆるデータのログを収集して一元管理可能。さらに収集したログからレポートを作成したり、さまざまな条件を指定してログの調査を行ったりでき、状況を把握して改善へとつなげる「PDCAサイクル」を実現できる。最新バージョンとなる「LogRevi Version 8.1」では、従来のクライアントサーバー型からWebベースのシステムへと全面刷新が図られている。さらに、導入企業へのアンケート調査にて現バージョンの抱える改善点を洗い出し、インターフェースを再設計して「よりシンプルに、より使いやすい」システムに仕上げているという。
セミナーでは、インテック ビジネスソリューション部 西井友樹氏・平尾由衣氏による「LogRevi Version 8.1」のデモンストレーションも行われた。開発途中バージョンでのデモとなったが、従来のバージョンと比べてUX(ユーザーエクスペリエンス)が大幅に向上していることが確認できた。ログの確認やレポートの作成がスムーズに行え、2つの期間のログデータを比較したり、Webブラウザのタブ機能を使ってマルチ画面で利用したりといった実用的な機能の数々が紹介された。また、デモシナリオとして顧客情報が流出したという想定で、流出までの経緯や内部犯行であった場合の特定事由を盛り込んだ報告書を作成する際、「LogRevi Version 8.1」がどのように活用できるかを実際に操作しながら解説してくれた。
このように、企業内のすべてのログを収集・管理し、サイバー攻撃への事前・事後対応のサポートから業務効率化や生産性向上まで幅広く活用することができる「LogRevi Version 8.1」は、2018年8月のリリースを予定している。セミナーではリリース後のロードマップとして、Office 365やAzure AD、AWSといったクラウドサービスとの連携強化(2018年秋予定)やデータベース作成処理性能の向上(2019年上半期予定)、機械学習を用いた検知機能の強化(2019年下半期予定)が予定されていることが明らかとなった。
企業内に蓄積されていくログデータの効率的な管理と活用を目指すのならば、「LogRevi Version 8.1」は有力な選択肢となるはずだ。2018年8月のリリース後は、トライアル版(2カ月無料で利用可能)の提供や、体験セミナーの開催も予定されている。統合ログ管理ソリューションの導入を考えている企業の担当者は、アプローチしてみてはいかがだろうか。
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