「iiyama」ブランドとして発売されたマウスコンピューターの「ProLite XB2779QQS」は、最大解像度5K表示に対応する27型ワイド液晶ディスプレイだ。広々とした画面はIPSパネルによって広視野角かつ色再現性に優れ、4msというきわめて高い応答速度も特徴。動画編集や製図設計、ゲーム・Webコンテンツ制作をはじめとする多様な作業にフィットする。今回は映像クリエイターの尾川一行氏に実際の映像制作で使ってもらい、プロの立場から意見を伺った。
表示の速いディスプレイは“未来への投資”
動画編集の現場では、制作のワークフローにおいてすでに4K対応がマストとなっている。日々進化する世界で動画編集を行う映像クリエイターの尾川一行氏。「ProLite XB2779QQS」を作業工程に導入し、実際の動画制作を経験した彼がまず注目したのは応答速度だ。 「正直、かなり速いと感じましたね」 4K映像は当然ながらデータ量が大きい。そこでコンピューターの性能はもちろんのこと、表示するディスプレイの応答速度も重要になる。その点、「ProLite XB2779QQS」はオーバードライブ機能の搭載で4msという高い応答速度を実現している。 「液晶ディスプレイは、以前から反応が遅いといわれてきました。各メーカーはエンジンを積むなどして解決手段を考えてきたのですが、それでも4Kの映像編集を快適に行うにはまだ物足りなかったのが現状です。しかしこのディスプレイは、私の感覚では同レベルの画面サイズで"最速級"の応答速度を実現しているので、編集作業がスムーズにはかどりました」
尾川氏によれば、応答速度の速いディスプレイを購入することは、映像クリエイターにとっていわば“未来への投資”なのだという。 「4K画像を重ねるような編集を行うと、従来使っていたディスプレイとの違いが如実にわかりました。スパスパと表示してくれるので、作業時間が格段に短くなったのです。私は、ディスプレイの応答速度と睡眠時間は反比例すると考えています。つまり、応答速度が上がって作業時間を短くできれば、そのぶん睡眠時間を確保できるわけで、これはクリエイターにとって“働き方改革”にもつながります。その意味でも先を見据えたポジティブな投資ですね。しかもこれほどの性能を持っていながら、10万円程度で購入できるメリットも大きいと感じます。このディスプレイを導入することで早く眠れると考えれば、かなり安い投資なのではないでしょうか」
最大解像度5120×2880(5K)ピクセルをサポートする27型ワイド液晶ディスプレイ。4K解像度のおよそ1.7倍を誇る約1,470万ピクセルが実現する圧倒的な情報量は、精密なCADや製図設計シーン、高解像度コンテンツの制作現場をはじめ、インターネットブラウザや複数のソフトを同時操作するマルチタスク環境での利用に、作業効率の向上が望める |
多様なツールの同時表示で作業効率アップ
「ProLite XB2779QQS」は、4Kよりもさらに広い5K(5120×2880)の最大解像度を実現している。この広大な表示エリアも、動画編集では大きなアドバンテージがあると尾川氏は語る。 「動画編集ソフトは多数のプラグインを使います。プラグインを同時に複数立ち上げることになるので、メインの4K映像画面が見えなくなることもあるほど。ですからクリエイターは、必要なツールウィンドウを表示したり隠したりしながら編集を行っています。ただ、それではやはり作業効率が上がらない。メイン画面を表示しつつ、さまざまなツールも常に出しておいたほうがはるかに楽なわけです。そこで、解像度の高いディスプレイが圧倒的に有利になります。このディスプレイは5K対応なので、4Kの約1.7倍のエリアを表示できるのがありがたいですね」 「ProLite XB2779QQS」には画面分割機能が搭載されており、尾川氏も作業中テレビを見るのに役立ったという。また、たとえばWebクリエイターなら2台のコンピューターの画面を並べて表示し、映りを比較しながら作業を行えるので喜ばれるのではないかと指摘してくれた。 尾川氏は「ProLite XB2779QQS」の画面サイズも気に入ったという。画面サイズが大きくなければ広い表示領域での作業を行うには不便だが、とはいえ大きければ大きいほどいいわけでもないと尾川氏は言う。 「とにかく大きなディスプレイを、というのは昔の話。画面があまりに広いと、目の移動が多くなり、マウスを見失ってしまうこともあります。実はクリエイターの間では"27型最強説"があるんです。27型くらいの大きさなら、高解像度でも見やすいうえ、十分なサイズでありつつ広すぎないので編集作業もしやすい。私のまわりでも27型を選ぶクリエイターが多いですね。このディスプレイはその点でも、まさに動画編集にぴったりだと思います」
ノイズの発見にも有用性を実感
“大きすぎない大画面”でありながら高解像度、高応答速度と三拍子を実現した「ProLite XB2779QQS」のメリットとして、尾川氏は作業中のあるシーンを挙げた。動画編集では、撮影時にノイズがまぎれ込んだり、色抜けがあったり、あるいは映っていてはいけない人物や看板などが映ってしまうことも日常茶飯事。当然、編集作業の過程でそういった"消さなければならないもの"を発見しなければならないが、そのためにもやはり「ProLite XB2779QQS」が効果を発揮したという。 「解像度が低く画質が粗いと、やはり見逃してしまいます。そのためクリエイターはひと通り作り上げたあと、応答速度の速い小さな専用モニターで仕上がりを確認するのが一般的で、私はその用途に7型のマスクモニターを使っています。従来ならある程度できあがった後に確認することが多かったのですが、このディスプレイのように大画面で、解像度が高く、応答速度も速ければ、編集作業中にもノイズや不要なモノを見つけやすい。IPSパネル搭載で色再現性に優れているため、ノイズかどうかの判別もしやすくなります。これがあればわざわざ小さな画面の専用モニターを使う必要がなくなりますね。ノイズを見つけやすいということは、これも作業効率の向上につながります」
尾川氏は映像にスローモーションを多用するが、応答速度が速いことで、スローモーション時のノイズも格段に発見しやすくなったという。 さらには装備する端子が多いことも尾川氏が評価する点だ。 「とくに、HDMIコネクタが3基付いているのがいいですね。応答速度が速いのでカメラをディスプレイに直接つなげて撮影映像を確認したくなりますし、息抜きにゲーム機を接続して楽しんだりすることもあります。その際いちいちケーブルを挿し替えるのは大変なので、HDMIはたくさんあったほうがうれしいのです」
反対に、気になった点も聞いてみると「完全に好みの問題でしょうが、タッチパネル式ボタンの反応がちょっとわかりにくくて、あれ?押せたのかな?と心配になったり(笑)。使いこなしていけば解消される点でしょうけれど」と話した。
尾川氏は動画コンテンツの制作がメインだが、彼が強調するさまざまなフィーチャーは、Webやゲームのクリエイター、CAD/CAMなどの製図設計を行うユーザーにもフィットするだろう。 「現状、発注ニーズ自体はまだフルHDが主流ですが、クリップ(切り取り)の容易さやアップでも粗が見えないことから素材としては4K映像を扱います。とはいえ近い将来、4Kコンテンツのニーズは確実に高まるので、このディスプレイが映像クリエイターの心強いサポーターになってくれると思います」 尾川氏は最後にそう締めくくった。
尾川一行氏による、
「ProLite XB2779QQS」ココがうれしい!
◎応答速度が速い
◎画面サイズがちょうどいい(27型最強説!)
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■検証製品の詳細情報
ProLite XB2779QQS
[PR]提供:マウスコンピューター