お伝えしたいこと
- VDIでは、インライン重複除外、圧縮、およびシンプロビジョニングを含む、効率とデータ削減のすべての機能を備えたストレージを選択します。
- ティントリのデータ効率は、購入する必要のある総ストレージ容量を最大90%削減し、スペース、電力、冷却のニーズを削減します。
- VM粒度で作業するTintriオールフラッシュストレージは、デスクトップVM密度を最大限に高め、管理を大幅に簡素化します。
仮想デスクトップ(VDI)は物理デスクトップシステムを置き換え、より高いモビリティ、柔軟性、およびセキュリティを実現させます。既に米国企業の4分の3は仮想デスクトップインフラストラクチャを導入しているそうです。
前回の記事では、仮想デスクトップインフラストラクチャを運用するにおいてのオールフラッシュストレージとパフォーマンス分離の利点を検討しました。その次のブログでは、仮想デスクトップの可用性を保護するためのデータ保護と災害復旧(DP / DR)の重要性について説明しています。
そして今回は、データ効率とVDIの重要性について説明します。シン・プロビジョニングと組み合わせたインライン重複除外と圧縮は、ストレージ容量要件を大幅に削減し、大幅なコスト削減を実現します。
VDIにおけるストレージの課題
VDIとして仮想マシンをプロビジョニングするには、基本的に2つの方法があります。1つはリンククローンを使用する方法です。基本となる仮想マシンのイメージを共有する方法で複数の仮想マシンをプロビジョニングしますが、この方法の利点としては、データ容量が少なくて済みますのでストレージスペースを節約しますし、クローンする時間を高速にできます。この方法が適した環境としては、病院やコンピューターのラボなど、あまり個人的なカスタマイズが入らないPCが多く存在する場合になります。
それとは別に、ユーザーがカスタマイズできるPC環境を望んでいる場合はリンククローンではなく、フルクローンでプロビジョニングします。マスターイメージをフルコピーします。ユーザー個人個人がカスタマイズ可能ですので、使い勝手は良いと言えますが、ただOSやアプリケーションなどのデータが重複しているため、データ領域をかなり無駄に使っていることになります。
例えばWindows 10などの一般的なゲストOSは、OSだけのために15〜20GBの容量が必要となります。アプリケーションまで考慮すると、1台のデスクトップで30〜40GBの容量が必要になることもあります。そうすれば、例えばフルクローンのユーザーが1千人いた場合は約40TBのフラッシュストレージが必要となります(VDIのパフォーマンスにはオールフラッシュストレージが推奨されます)。
インラインでのデータ効率化が重要です
フルクローンがVDI環境の大部分を占めてしまう場合は、できるだけ高度なデータ効率化の仕組みを備えたストレージを選択して、ストレージの機能でデータを削減することを検討しましょう。フラッシュアレイには、必要なストレージ容量を大幅に削減できる技術を登載している製品があります。そして、容量の追加は、設置面積、電力、冷却、および管理の削減にもつながります。 以下のような機能を備えたストレージを選択することで、データ容量を削減しながら効率化率を達成できます。
仮想デスクトップ環境では、特にインライン重複除外が大きな違いをもたらします。1,000個のフルクローンを作成していたとします。ポストプロセスの重複排除では、まず1,000個をすべて格納できる十分なスペースが必要です。一旦そのまま格納して、そのあと重複排除処理が実行された後にそのスペースを削減します。それに対しインライン重複除外の場合は、ストレージにデータを書き込む前に重複ブロックを排除しますので、物理容量を大幅に削減しつつクローン作成タスクを実行できます。
インライン操作では、データが不必要に書き込まれるのを防ぎ、フラッシュドライブの書き込みサイクルを短縮し、消耗を低減します。
効率的なVDI用オールフラッシュストレージ
ストレージは、VDI展開のコストのかなりの部分を占める可能性があります。ティントリは、仮想デスクトップ環境向けのインライン重複除外、圧縮、およびシンプロビジョニングの利点をすべて提供します。ティントリを使えば、VMイメージファイルを極力小さくます。そして結果として過剰なプロビジョニングをしなくて済みます。
ティントリは、従来のストレージが動作する単位であるLUNやボリュームではなく、VMやコンテナの単位で動作するため、他のオールフラッシュ・ストレージ・システムと比較すると管理が簡単で効率的です。また、効率的な自動化とクローン作成を行うには、VMをネイティブに理解して管理できるストレージが必要となります。
ティントリのオールフラッシュストレージは、仮想化を念頭において設計されているため、クローニング、スナップショット、レプリケーションなどの機能はすべてVM単位で行うことができます。個々のVMベースイメージのクローニングとスナップショット作成(ボリューム単位ではなく)は、VDI全体のパフォーマンスと容量効率を向上させます。
VDIでの2つのプロビジョニング方法であるリンククローンとフルクローンのどちらであっても、ティントリであればデータ容量の効率化と管理工数の省力化ができるようになります。
Author
ティントリジャパン合同会社 マーケティング本部
マーケティング本部長 羽鳥正明
また、2015年4月より、一般財団法人ストレージネットワーキング・インダストリー・アソシエーション日本支部(SNIA JAPAN)にて運営理事として参画。
コンタクト:info.japan@tintri.com
※本コラムは、ティントリジャパンに掲載されたブログ記事より転載したものです。
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