いま、モノづくりの世界に大きな変化が起こっている。その原動力となっているのが、3Dプリンターの普及だ。これまでの製造業は典型的な装置産業だったが、工場の建屋構築には一千万円単位の資金が必要であり、製造装置にも巨額の投資が欠かせない。いざ生産となれば、金型ひとつとってみても相当なコストがかかる。
ところが3Dプリンターの登場により、こうした従来型メーカーについての概念が根底から覆された。今やモノづくりは、3Dプリンター1台あれば可能な環境が整ってきている。個別単品生産の時代に、何より求められるのは「アイデア」である。ただし、アイデアをモノとして作り出すには設計図が必要だ。
3D CAD普及のエバンジェリスト
「その設計図、つまり3D CADデータを作る工程が、モノづくりを始める上で最後のボトルネックになっていました」と語るのは、3D CADのコンサルタントや設計支援を行うアイオライトの代表取締役社長 池田法雄氏だ。
同氏は3D CADの講師としても全国を飛び回り、まさに3D CAD普及にかけるエバンジェリストのような存在だ。その実力が大手メーカーに高く評価され、ビデオカメラなどの設計を一手に請け負うだけでなく、メーカーの設計スタッフに対する3D CAD教育も担当してきた。
そして今、3D CAD普及のための講師活動に力を入れる池田氏は「3Dプリンターの登場により、モノづくりに新たな革命が起きています。ただひとつボトルネックとなっていたのが、3D CADが最低でも数百万円と高価な製品であったことです。しかしようやく最近、それが解消されたのです」と興奮気味に語る。
モノづくりにとっての決定的なソリューション、それがシーメンスの提供する月ぎめレンタルの3D CAD「Solid Edge Monthly」である。
3D CAD導入のハードルを一気に下げる月ぎめレンタルシステム
Solid Edge Monthlyは、シーメンスの定評ある3D CAD「Solid Edge」をベースとした月額制で使える3D CADである。最低15,000円から60,000円までと4段階の月額料金に応じて、使える機能が変わる。
「永久ライセンス版では100万円を超える最上位の製品までのラインナップが揃っていますが、まず月額30,000円の『Foundation』で、モノづくりをスタートするには十分でしょう。3D CADとして必要な機能は、ほぼカバーできています。しかも45日間は無償評価版を使えるのが何よりありがたいところです。この間にいろいろ使い勝手をテストした上で、導入について最終的に判断すればよいのです」(池田氏)
レンタル版とはいえ、そのベースとなるのは、設計分野において既に定評のあるシーメンスのSolid Edgeであり、シートメタル、溶接、フレーム設計など充実した機能も提供される(月額30,000円のFoudation以上の仕様)。これだけ揃っていれば、3Dプリンターでのモノづくりに必要な3D CADデータをスムーズに製作できる。
■手軽で使いやすさが定評のシンクロナス・テクノロジー
Solid Edge Monthlyには、シーメンス独自のシンクロナス・テクノロジーが採用されている。これは3D CADモデルを、より高速に、しかも簡単に作成・編集する技術である。2Dスケッチと3Dモデルを簡単に統合でき、モデリングに対する準備作業も不要、アイデアを思いつけば直ちに構想設計に入ることができる。
「しかもヒストリー(履歴)ベースのシステムではないため、設計変更が極めて容易です。この使い勝手の良さは、自分で設計する場合にありがたいのはもちろんのこと、人材教育の面でも大いに有効です」と、池田氏はメリットを強調する。
履歴ベースのCADモデルでは、設計の途中段階での変更や過去のモデルに変更を加える場合に、設計当初の状態に履歴をさかのぼって設計し直す必要がある。そのためモデル再現に時間がかかるうえ、過去のデータがどのように作られたのか不明な場合、新たな変更を加えることができないといった欠点があった。また履歴の概念が元になる複雑な操作が必要となると、中高年以上の人たちには習熟のハードルが一気に高くなる。こうした問題点を履歴にとらわれないシンクロナス・テクノロジーはすべて解消できるのだ。
最初に少し練習すれば、設計変更が容易にできたり、アセンブリー内の複数部品の同時更新も可能だ。また設計に柔軟性を持たせることができるため、手間がかかるやり直しを避けることができる。しかも他のCADデータも処理でき、データはクラウド上で管理できる。
「まさに直感的に使えて、効率的。しかもファイル容量も小さく抑えることができる。理想的なシステムと言えます」(池田氏)
安価な3D CADと3Dプリンターで新たなモノづくり大国を目指す
いま池田氏には、全国の商工会議所などから講師依頼が殺到している。その理由は、安価に導入できる3D CADと3Dプリンターの組合せが、モノづくりの世界を一変させる可能性に、先見の明を持つ中小企業の経営者が気づき始めたからだ。
「設計期間を短縮できたり、試作時の金型修繕費用などを削減できるため、大手メーカーでは、3D CADでの設計が定着しています。つまり、大手のメーカーから受注するには、3D CADを使えることが条件となります。さらにいえばNC機器やレーザーカッターなども安価になってきている状況を踏まえ、そもそもいつまでも下請けに甘んじている必要はないのです。面白いアイデアを思いつけば、とにかく形にしてしまえばよい。従来なら、試作品作りの前に立ちはだかるコストの壁に、諦めざるを得なかったアイデアを、今なら自由自在に形にできます。そのためには、まず3D CADを使いこなせるようになることです。イニシャルコスト不要、ノンヒストリーで直感的に使えるSolid Edge Monthlyは、初心者に格好のツールです」(池田氏)
2015年度と2016年度の2年間に、池田氏が行った講演会は、全国で数十回を超え、地元の埼玉大学では定期的にオープンイノベーション3D CAD操作教育の講習会も開いている。今後の課題は「ソフト操作を列記した単純なマニュアルではなく、実際のモノづくりに活用していくためのマニュアル作りです」と語る池田氏。
すでに数百ページに及ぶ資料も用意しており、そう遠くない時期に実用マニュアルが登場するかもしれない。そうなれば『Solid Edge Monthly』の普及に、一気に弾みがつくはずだ。
設計・製造ソリューション展(DMS)に出展
本稿で紹介しているシーメンスは2017年6月21日(水)~23日(金)に、東京ビッグサイトで開催される第28回 設計・製造ソリューション展(DMS)に出展する。興味のある方はぜひ会場へ足を運んでいただきたい。
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シーメンス
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本稿で紹介しているアイオライトでは、3D CADのコンサルタントや設計支援のほか、わんちゃん用のオーダーメイドケーキを販売する「atelier Waf(アトリエ ワフ)」も運営している。3D CADとの組み合わせにより、この世にひとつしかないオーダーメイドケーキにも、今後力を入れていくとのこと。
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(マイナビニュース広告企画:提供 シーメンス)
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