情報サービス事業において日本最大手であるエヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)。同社の 購買部では、年間約15万件もの取引が行われているという。しかも、その1件ごとに複数の項目(PCであれば追加のメモリやディスクなど)が存在しており、細かな明細を含めると、その数は年間で500万件にものぼる。
そのような中、同社は次世代型ビジネス インテリジェンス(BI)のリーディングカンパニーであるクリックテックが提供するBIツール「QlikView」を用いて、大量の購買データを分析し、調達の最適化と効率化を実践。結果、大幅なコストダウンを達成した。
2017年3月3日、東京・新宿で開催される「みずほ銀行・NTTデータ解説! データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~」では、「調達コスト適正化のためのデータ整備・活用事例」と題し、同社が実現したデータを活用した戦略的調達手法についての講演が行われる予定となっている(主催:マイナビニュース、協賛:クリックテック・ジャパン)。
「みずほ銀行・NTTデータ解説! データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~」の参加申し込みはこちら(参加費無料、3月3日(金)開催、14:30~16:55) |
今回、同セミナーの特別講演に登壇予定のNTTデータ 技術革新統括本部 購買部 戦略調達担当 課長 山本和秀氏に、その概要について紹介いただいた。
手作業による集計業務の限界
NTTデータ 技術革新統括本部 購買部 戦略調達担当 課長 山本和秀氏 |
膨大な量の調達を行うNTTデータでは、「集中購買の促進」や「優れたサプライヤとの連携強化」などによって最適な調達の実現を目指している。
「たとえば、いつ、誰が、どこに、何を、いくらで、どれくらい購入したのか。また、その価格は他と比べて安いのか、高いのか。それらを把握できれば、以降の調達に役立てることもできるはずです」と山本氏は述べる。
ただし、そのためには膨大な量の購買データを分析する必要がある。しかも、分析するためには各所に散財している不揃いのデータをまとめて、データウェアハウスを作成しなければならない。以前は、これらの作業をExcelやAccessなどを用いて行っており、すべてが手作業となるため非常に多くの手間と時間を要していたという。「ひとつの事業部について分析結果を報告するのに、長い時であれば1ヶ月くらいかかっていました」と山本氏は振り返る。
「QlikView」の導入により大幅なコスト削減を実現
ビジネスにおいては、より迅速にデータを分析して次の取引に生かすことが非常に重要だ。しかし、報告までに1ヶ月もかかってしまっては意味がない。そこで同社では、データ分析をスピードアップさせるためBIツールの導入を検討。2014年より、クリックテックが提供するQlikViewの利用を開始した。
QlikView導入後は、データウェアハウスさえ作ってしまえば、分析にかかる時間は数秒程度と劇的な時間短縮を実現し、分析結果をタイムリーに活用することが可能となった。
「たとえば、取引先にコストダウンの話をする場合でも、しっかりとした分析結果があれば、それは“無理なお願い”ではなく、実現可能な手段を提示した上での“交渉”となります」(山本氏)
明確な根拠に基づいた交渉であれば、それがコストダウンの話であっても、互いに納得感を得られやすく、話もスムーズに進む。そして、これを積み重ねた結果、大幅なコストダウンにつながったのだ。
データ入力の自動化により、さらなる効率化を目指す
現在、NTTデータが新たに取り組んでいる効率化の手段としてデータの自動入力がある。
年間15万件の契約を行う同社では、当然ながら見積書やそこに紐づく明細書が大量に存在する。しかし、それらに記載されたデータはサプライヤごとに癖があり、そのまま取り込むことができない。
「サーバーひとつにしても、きちんとメーカー名と製品名を正しく入力する人もいれば、単に“サーバー”と入力する人もいます。このような表記ゆれは、データベース化する前に修正しなければ正しい分析結果が得られません」と山本氏は指摘する。
これまで同社では、表記ゆれは協力会社に業務委託を行い修正していた。だが、データ量が膨大な分、修正にかかるコストも膨大なものとなっていた。そこでNTTデータでは、表記ゆれの修正とデータ入力を自動化する取り組みを実施。現在、約70%の割合で自動的に修正を実行できているとのことだ。
このような取り組みによって、調達の最適化と効率化を実現してきたNTTデータ 購買部。3月3日のセミナーでは、これら取り組みの効果について、数値を交えたより具体的な内容が語られる予定となっている。
なお、山本氏によると「もしかすると、当日は成功体験の話よりも、苦労話の方が多くなるかもしれません(笑)」とのこと。データ分析で苦労している方にとって共感できる話や、悩みを解決する糸口を見つけるヒントが満載の講演となるだろう。
セミナーの詳細は以下の通り。
- データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~
- 開催日時:2017年3月3日(金) 14:30~16:55 (開場14:00)
- 会場:新宿エルタワー19F マイナビルーム19-1
- 住所:東京都新宿区西新宿1丁目6番1号
- 参加費:無料(事前登録制)
- 定員:120名
「みずほ銀行・NTTデータ解説! データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~」の参加申し込みはこちら(参加費無料、3月3日(金)開催、14:30~16:55) |
(マイナビニュース広告企画:提供 クリックテック・ジャパン)
[PR]提供: