未来にCONNECT! 「SEMICON Japan 2016」開催

2016年12月14～16日 東京ビッグサイトにて開催される半導体製造・材料の総合展示会 SEMICON Japan 2016。今年のテーマは"CONNECT"。新たな分野や技術が互いに繋がり、そしてビジネスが創造される。「SEMICONをそのような場にしていきたい」と語るのはSEMI ジャパン代表の中村修氏。本稿では、半導体業界の現状と今年の見所について紹介する。

日本の半導体業界は世界一元気!

昨今、日本の半導体業界に対するネガティブなニュースが一部流れており、それによって"日本の半導体業界は衰退しているのではないか"という意見が散見される。だが中村氏は「それはあくまでも一面に過ぎません。業界全体を見渡せば、まだまだ日本の半導体業界は世界をリードする存在です」と主張する。

「例えば、材料関係では日本企業のグローバルシェアは5割を超えています。また、半導体の前行程生産能力は世界トップを維持し続けており今後、IoTの普及と共に半導体の需要は様々な分野に広がるはずです。今、半導体サプライチェーンの総合力が世界一旺盛なのは日本であり、そしてこれからもそれは変わらないでしょう」(中村氏)

テーマ「CONNECT」に込められた思い

1977年に第1回が開催された「SEMICON Japan」。40周年と節目の年を迎える今年は、それにふさわしい多彩な催しが開催される予定となっている。30社以上の新規出展により規模を拡大して開催される「WORLD OF IOT」。半導体業界のみならず、多種多様な分野からキーパーソンを招き開催される講演「Super THEATER」。中古装置の活用や環境保護、製造分業化などの持続可能な製造ビジネスを提案する「Sustainable Manufacturing Pavilion」。スタートアップ企業と投資家を結びつけるための展示やプレゼンテーション、そして交流会(ミートアップ)が一体となった「INNOVATION VILLAGE」。さらに、次世代を担う若手技術者を育成するために開講する「MIRAI GAKKO」など、半導体に関わるもの全てを網羅した展示会となっており、業界・職種関係なく新規ビジネスのヒントを持ち帰ることが出来るだろう。

「今は多様化の時代です。それに対応するためには、これまでは関わりがなかった分野同士が協力しなくてはなりません。特にIoTが広がりつつある半導体業界では、その傾向が顕著に表れます。今回のSEMICONでは、過去に例がないほどに豊富な催しを用意しています。半導体を通して日本の製造業の縮図を見ることができます」と中村氏は力強く語る。

技術者こそ、どんどん繋がるべきである!

前述した「Super THEATER」の他にも、「WORLD OF IOT」や「MIRAI GAKKO」に関連したプログラム(TechSTAGE)、出展者による最先端技術のプレゼンテーション(Tech SPOT)等、60を超えるセミナーや講演が予定されている。また、若手技術者の交流会(INNOVATE Recepion)、出展者がアルコールを含むおもてなしを提供(ハッピーアワー)など、コミュニケーションを主眼とした催しもある。

「一方的に情報を発信するだけのイベントでは、繋がりは生まれません。今年は、参加者の方々が互いにコミュニケーションを取り合える、そんな仕掛けを随所に用意しています。これから先、半導体業界は様々な分野に広がります。今後の成長には、技術者同士の横の繋がりが絶対に必要です。そのための場として、是非ともSEMICONを利用していただきたい」と中村氏は話す。別稿では、さらに細かく会場の見所を紹介したい。

SEMICON Japanは、一部のレセプション(SEMIプレジデント・レセプション)を除き、すべてのセミナーとイベントが無料で参加可能となっている。ただし、原則として事前登録が必要だ。 それぞれの開演日時や内容、および事前登録は上記の画像のリンク先をご確認いただきたい。例年、人気のある講演は早々に締め切りになるので、興味のある講演については早めの登録をお勧めする。

日程：2016年12月14～16日
時間：10～17時
会場：東京ビッグサイト　東展示場・会議棟
主催：SEMI

中村氏の別インタビューはこちら!!

若手来場者へ特典が!? 半導体展示会「SEMICON Japan 2016」

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