社会的にシステムのクラウド化が進んでいるが、「何をクラウドに置くか」「パブリックかプライベートか」「どこのサービスを利用するか」など、検討すべき問題は多い。パブリッククラウドサービスは、その利便性や経済性の高さが魅力だが、厳重な管理が必要なデータを置くことに抵抗感を持つ企業も多い。そんな中注目を集めているのが、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスを適材適所で併用するハイブリッドクラウドだ。
2016年11月29日に開催されるセミナー「ハイブリッドクラウド設計の極意とは? プライベートxパブリックを使いこなせ!」では、ハイブリッドクラウドで情シス部門の業務がどう改善されるのかが、「柔軟性」「パフォーマンス」「コスト」「セキュリティ/可用性」の4つの切り口から解説される。
本稿では、当日ステージで導入事例を語る すかいらーく コーポレートサポート本部 情報システムグループ Deputy Director 岡本 兵衛氏から、講演内容の一部を伺ったので、セミナーに先駆けて紹介する。
システム運用の効率化を目指して
すかいらーく |
ガストやバーミヤン、ジョナサンなどのレストランブランドを持つすかいらーくグループは、ここ数年で大胆な経営改革を推進し、2014年に再上場、2015年には過去最高益を達成し業績を伸ばし続けている。
「ただカンパニー制の名残でデータセンターは4ヶ所に分散したまま、業務システムは個別に運用されており、担当ベンダーも異なっていました。システム運用の効率化のためには全体を統合・最適化する必要がありました」(岡本氏)
そこでシステムの信頼性、可用性、拡張性、性能、セキュリティ、運用性の向上を目的とし、データセンターを一ヶ所に統合、すべての業務システムをプライベートクラウドに移行する計画を立てた。
「餅は餅屋」のフォーメーション
クラウド構築にあたって特に慎重を期したポイントは2つ。SIerの選定、そしてハードとソフトの選定だ。
「SIerについては様々な製品を組み合わせて提案できるかどうか、得意分野があるか、サポートがしっかりしているか、コストが適正であるかなどを精査しました。ハードとソフトは長年安定した製品を提供しているメーカーのものであること、メーカーがSIer と連携してしっかりとしたサポートを提供でき、深刻な障害が発生した場合は、速やかに回復が行えることが条件でした」(岡本氏)
このように専門的な部分はSIerやメーカーに任せるフォーメーションを整え、その上でクラウド化を進めた結果、すかいらーくでは業務効率の向上をはじめ、様々なメリットが生まれているという。
業務改善にはハイブリット化が不可欠!?
2015年に始まったシステムの移行作業は既に主要部分が完了し、現在はプライベートクラウドを中心に、オンプレミス、さらに一部の業務で利用しているパブリッククラウドの3つを併用するハイブリッド構成になっている。
「オンプレミスは例外を除き、プライベートクラウドに移行します。パブリッククラウドについては、今ある短所が改善されれば業務毎に活用を検討していきますので、ハイブリッド化は進むと考えています」(岡本氏)
セミナーでは同社のクラウドの構築や移行の過程、システム導入以後に改善された点、運用後に生じた課題と対処策などが詳しく語られる。これからクラウド化に取り組もうとされている企業にとっては、大いに参考になる講演となるだろう。是非とも参加して、同社の取り組みや、クラウドを構築する最適な環境を学んで欲しい。
【開催概要】
日時:2016年11月29日(火)13:30~17:20(受付開始13:00)
会場:新宿マイナビルーム19-1
東京都新宿区西新宿1丁目6番1号 新宿エルタワー 19F
主催:マイナビニュース
共催:JSOL
協賛:シスコシステムズ、ネットアップ、日本マイクロソフト
(マイナビニュース広告企画:提供 シスコシステムズ、ネットアップ)
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