SuperStreamは、国内約8,000社の導入実績を誇る、純国産の主要統合業務パッケージの代表的存在だ。同製品は、会計システム、固定資産管理システム、人事/給与システムにより、企業のバックオフィス業務の最適化を実現する。
そんな同製品を支える存在が、SuperStream導入企業の情報交換の場である「SuperStream Users Group(以下、SSUG)」だ。SSUGは、SuperStream製品およびその関連製品の有効活用等に関する情報交換・研究を行い、会員相互の親睦を図ることを目的とし、2009年に立ち上げられた。今回は、SSUGの発足に携わった企業の1社であり、代表幹事企業のマルトグループホールディングス(以下、マルト)で専務取締役 財務本部 本部長を務める森田勝次氏とスーパーストリーム 取締役 企画開発本部長の山田誠氏に、メーカーであるスーパーストリームとSSUGとの関係や同社製品の展望などについて、熱く語っていただいた。
ユーザの声が届かない製品では不十分
山田氏:これまでのSSUGの歩み、2009年にSSUGを設立した当時の目的についてお聞かせください。
森田氏:弊社では、1999年よりSuperStreamを採用していますが、同製品はパートナー経由の導入が多いため、メーカーの顔が見えづらいというイメージがありました。そのような中、ユーザの声を直接製品に反映させ、ユーザ同士が情報収集・交換ができる場をつくる必要があるとも感じていました。
山田氏:なるほど。SuperStreamはすでに約8,000社に導入された実績がありますが、メーカー側の立場としても、もっとお客様と接する機会がほしいという希望はありました。ユーザを対象に、同製品の使い勝手や機能性に満足していただけているかを調べるアンケートを実施しましたが、パートナーを通じてビジネスを展開していたため、なかなかユーザとの距離を縮められずにいました。
こうした背景があり、SSUGの発足に至ったのです。
森田氏:1999年頃、これからの経営は単なる制度会計だけでなく、企業経営に直結する管理会計が必要だと思っていました。そして、当時注目されはじめていた多次元分析システムを調べているときに、SuperStreamを知り、導入することになったのです。
ほかの会社より早い時期から導入していたこともあり、SSUGの発起人に推薦していただきました。SSUGの立ち上げにあたり、以下のとおり5つの明確な目的がありました。
(1) SuperStreamの最新情報の収集
(2) 法制度対応における情報収集
(3) エンドユーザの課題解決
(4) エンドユーザの相互交流
(5) エンドユーザの声を製品に反映
分科会を中心に情報収集や実践トレーニングを実施
山田氏:現在のSSUGのおもな活動内容についてお聞かせください。
森田氏:分科会やSuperStream製品説明会、実務トレーニング、合宿研修などがおもな活動です。分科会には、「会計分科会」「人事分科会」「情報システム分科会」の3つがあります。各分科会の取り組みのひとつとして、SSUG会員に各社の取り組みを発表してもらう「ユーザ事例の発表、研究」がありますが、第1回は弊社が発表を行いました。そのときは、「早期決算化」と「収益性向上のための損益管理」の2つをテーマとし、管理会計について発表しています。
また実務トレーニングでは、会計、税務、人事給与、労務など各分野の専門家に講師として来てもらい、より実践的なトレーニングを行っています。さらに、ユーザ同士の情報交換の場として、2010年より合宿研修も実施しており、毎回十数社が参加しています。
山田氏:分科会では、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。
森田氏:弊社が参加している会計分科会では、現在、以下のとおり5つのテーマに取り組んでいます。
(1) 電子帳簿保存法(e-文書法)への対応
(2) 管理会計におけるデータ分析の方法
(3) IFRS(国際会計基準)への対応
(4) 「SuperStream-CORE」から「SuperStream-NX」への移行
(5) 証憑管理(e-文書法)への対応
一方、人事給与分科会は、グループ経営管理に関する人事情報の分析などをテーマとした取り組みを推進しています。また1年に1度、年末調整の実務トレーニングを定例で実施し、加えてSuperStream-NXの人事システムの説明会や、マイナンバー制度への対応、タレントマネジメントなどの勉強会も行っております。
情報システム分科会では、実務者向けのExcel利用方法や、クラウドの事例勉強会などを実施しています。
常にユーザから顔の見える企業でありたい
森田氏:スーパーストリーム社は、メーカーの立場としてSSUGにどのように関わっているのですか。
山田氏:分科会の活動のひとつに「製品要望検討会」があります。1日目にスキルアップセミナーを実施し、2日目に製品に対する要望を検討する合宿研修です。弊社からは、開発責任者、サポート責任者、導入コンサルタントなどが参加し、2日目には、幹部クラスも出席しています。
製品要望検討会では、ユーザと一緒にテーマを決め、ディスカッションを行い、改善要望をまとめていきます。最後に製品要望をまとめてプレゼンテーションを行い、製品の改善が必要かどうか、運用で対応できるのかなどの見極めも行います。
製品要望検討会で出された要望は、実際に製品のバージョンアップに生かされており、最新バージョンでは、10種類以上のアイデアが製品に組み込まれました。こうした取り組みにより、メーカーとSSUGのよりよい関係を築くことを目指しているのです。また、常にユーザから顔の見える企業でありたいと思っています。
「カルチャーショック」を受ける合宿研修や分科会
山田氏:SSUGの合宿研修や各分科会などへの参加者からは、どのような反響があるのでしょうか。
森田氏:経理や人事担当者は企業間を超えた接点があまりないので、合宿研修などに参加することで大きな発見があるといいます。たとえばSuperStreamの同じ機能でも、会社によってアドオン開発をしたり、ExcelやAccessで処理したりと対応方法が違います。こうした違いを知ることが、その後の業務に大きく影響してくるのです。
合宿研修には、さまざまな会社の担当者が集まり、各々の会社がどのようにSuperStreamを活用しているかを知ることができ、刺激になります。良い意味でのカルチャーショックですね。
合宿に参加した弊社の現場担当者3名も、それぞれ「参加して良かった」と話しています。いままでは惰性的にSuperStreamを使っていたのですが、合宿に参加した後は問題意識をもって使用するようになり、仕事のスタイルが前向きになったといいます。
山田氏:弊社でも、会計や人事給与向けの実務トレーニングを実施しています。ちなみに、SSUG会員であれば無料で参加することができますよ。
森田氏:実務トレーニングでは、その時々で重要なテーマを取り上げているので、SSUG会員は積極的に参加してほしいと思っています。他メーカーのユーザ会にも参加していますが、「年に1回~2回集まりましょう」という程度のユーザ会がほとんどです。SSUGほど勉強会が充実したユーザ会はほかにはありません。
自分で情報を見つけ出し、会計、人事給与の課題を解決するために、SSUGを活用できるのが、会員である最大のメリットだと思っています。
SuperStreamを通じて未来の経営者を育成したい
山田氏:2020年に向けたSSUGの目標や、あるべき姿についてお聞かせください。
森田氏:SSUG参加企業がまだまだ少ないので、もっと増やしていくことが目標です。また、より多くの方々に勉強会へ参加してもらえるようにすることが最大の課題といえます。そのためには、今後も地道な取り組みが必要となるでしょう。
人事や経理担当者は日々の業務が忙しく、上司から指示がない限り、参加したいと言い出しづらい部門です。しかし、もっとSSUGに参加して、専門家の話を聞いたり、他社の情報を収集したりすることで、実務の現場に生かしてほしいと思っています。
情報は、いかに自ら掴みにいくかが重要です。実務トレーニングで数字を学ぶだけでなく、業種ごとにユーザ企業訪問を実施し、経営理念や現場の方針などを学ぶ場を提供することも有効かもしれません。他社を知るということは大切なことです。
本を読んで知識を増やすことも重要ですが、外に出て他社の雰囲気を肌で感じることはもっと重要です。人材育成は、一朝一夕では実現できません。人間形成のためには、螺旋をのぼっていくように人材を育成する取り組みが必要です。SuperStreamを通じて、未来の経営者を育成していきたいと思っています。
山田氏:お客様が何を求めているかを見誤ると、製品開発も悪い方に向かってしまいます。そこでわれわれメーカーとしても、SSUGの活動に協力しながらユーザのみなさまと一緒に学んでいきたいと思っています。
本日は、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
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