OKIデータ・インフォテックが取り扱う、蛍光灯型LEDランプ「LEDUAL(リデュアル)」シリーズは、“蛍光灯と交換するだけですぐに使用できる”という特徴をもつ。蛍光灯と比べると消費電力は約50%の削減、1本ですべての点灯方式に対応。さらに半導体クリーンルーム用のイエロータイプも取り扱っている。
このように、工事不要でLEDランプを導入できることにはどのようなメリットがあるのだろうか。今回は、LEDUALシリーズを実際に導入したトレックス・セミコンダクター(東京都中央区新川)に導入に至るまでのお話を伺った。
電子機器の心臓ともいえる電源ICの専門集団
1995年に設立されたトレックス・セミコンダクターは、高度なアナログCMOS技術によって、電源ICの製造・開発を行っている。当時、他社が敬遠したあるメーカーの携帯型カセットプレーヤー向けの小型、低消費を兼ね備えた電源ICの開発に成功し、採用されたのが始まりだ。現在では画期的なコイルと電源ICを一体化した「micro DC/DCコンバータ」など多数の製品を製造している。
「電源ICといってもあまり馴染みがないかもしれませんが、電流と電圧をコントロールすることで電子機器を安定稼動させるための重要な電子部品です。私たちが日頃使用しているPCやスマートフォン、カーナビやETC、さらに産業用ロボットや近年話題のウェアラブルデバイスにいたるまで、さまざまな機器で使用されています」と語るのは、同社 管理本部 総務部 広報販促 PR担当 主任の大橋由加氏だ。
1ミリを下回る極小サイズも存在する電源ICだが、その重要性は極めて高く電子機器の心臓ともいえる。電源ICは採用される製品にもよるが、実際に待機時間も長い場合もあり、その間の消費電力を軽減するための技術開発を日夜進めているという。また、消費電力を軽減することで製品自体の長寿命化の貢献にもつながるそうだ。
そんな先進技術に造詣が深い企業だけに、地球環境に配慮した省エネ技術への感心も高い。同社がLEDUAL IIを導入した理由について、同部 人事総務グループ 主任の押田俊一氏に加え、OKIデータ・インフォテック 営業部 営業1課の高橋光博氏も交えて話を聞いた。
オフィスビルでLEDランプを導入する際の問題とは
押田氏は、数年前から蛍光灯型LEDランプへの交換を検討していたのだが、従来の蛍光灯用器具に一般的なLEDランプを取り付けるには、電気工事士による工事が必要なため導入に踏み切れなかったという。蛍光灯用器具には、蛍光灯の発光を安定させるために安定器が内蔵されているのだが、LEDランプを取り付ける際には、この安定器を無効化するバイパス工事を行う必要があるのだ。
工事を行う場合、賃貸物件であるオフィスビルでは、事前にオーナーからの承諾が必要となる。さらに原状回復義務により、退去時に再度電気工事を行い、蛍光灯用器具を元の状態に戻さなくてはならない。トレックス・セミコンダクターでは東京本社で3フロアを使用しているが、全部で250灯具/500本分もの照明を備えているため、これらすべてに工事を行う必要があるわけだ。工事には大きなコストと時間が必要となるうえ、フロアに埃も舞ってしまう。賃貸オフィスに入居している多くの企業の担当者が頭を悩ませる問題といえる。
LEDランプ導入の目的は長寿命と消費電力軽減
そうした状況の中、2014年6月に開催された「設計・製造ソリューション展(DMS)」に出展していたOKIデータ・インフォテック(当時はセイコーアイ・インフォテック)のブースで配布されていた製品カタログを持ち帰ったことをきっかけに、工事不要のLEDUALシリーズの存在を知ったという。
「LEDランプのメーカーは数多くあるのですが、大手企業の関連会社であるOKIデータ・インフォテックが『工事不要』のLEDランプを販売していること知り、数年前から温めていたLEDランプの導入検討を本格的に開始しました。さらに、購入後も5~10年は間違いなく使用する製品ですから、何かあった時にもアフターサービスが期待できる会社が望ましかったのです」と押田氏は当時を振り返る。
さらに、蛍光灯型LEDランプを検討した最大の理由は“寿命の長さ”と“消費電力の軽減”だ。この2つは、蛍光灯と比較した場合の、LEDランプの代表的な特長といえるものだろう。寿命が長いということは、交換頻度が伸びるということであり、照明の取り換えという手間やコストの削減につながる。「一週間の間に何度も蛍光灯交換のために呼び出されることがあり、なによりもその頻度を減らしたかったのです」と押田氏は続ける。
通常の蛍光灯の寿命は約1万時間と言われているが、LEDUAL IIは約4倍となる4万時間もの寿命を誇る。また、蛍光灯と比べ消費電力は約半分となる。こういった特徴を元に、押田氏が交換頻度とコストを計算したところ、10年以上にわたり交換が不要となり、また約3年半で導入コストを回収できる試算になったという。
試験導入時の工夫とカタログスペック通りの削減率
こうして、2014年9月にまず10灯具/20本のLEDUALが総務部に試験導入された。当初は「蛍光灯と比べて明るすぎる」といった声もあがっていたそうだが、LEDランプの向きを最適な角度に調整することで解決できたという。
「このような使い方ができるのも、当社が販売するLEDランプには照射角度を変更可能な『可動口金』を備えているためです」と、高橋氏はLEDUAL IIの特徴を語った。
そして試験導入から約1年間を経てオフィス照明にかかった消費電力を計算したところ、試験導入時にシミュレーションした通りの電力削減が実現できていたという。具体的にはカタログに記載された通り、約50%の削減が行われていたということだ。
「消費電力が約半分になると伺っていましたが、あくまでカタログスペックである製品も少なくない中、本当にしっかりと約50%軽減されていたのには驚きました。この結果を踏まえて、投資回収期間の試算である“約3年半”が実現でき、同時に消費電力軽減による地球環境の保全という社会貢献も果たせると判断しました。そしてトレックス・セミコンダクター本社の全フロアへの導入を決断したのです」(押田氏)
こうして、トレックス・セミコンダクターでは本社の250灯具/500本の照明はLEDランプに変更された。実際の交換時には、休業日1日ですべての交換を終えたという。誰でも交換作業ができることも、工事不要なLEDUAL IIならではの特徴といえるだろう。
照明設備の概念を変えるLEDランプ
LEDランプを導入したことによる利点を、押田氏はこうまとめる。「LEDUAL IIを全面導入したことによって得たメリットは、蛍光灯切れによる交換作業がなくなったことと、そして省エネ。この2点につきます。弊社は一般的なオフィスビルですが、天井の高い施設などでは交換作業に専門の業者を呼ぶ必要もあります。しかしLEDランプであれば、一度導入してしまえば、次の交換は5~10年後です。その頃には技術開発も進み、さらに長寿命の製品も登場していることでしょう。“照明は消耗品”という概念が“照明は設備の一部”に変わっているかもしれませんね」
OKIデータ・インフォテックでは、この工事不要の蛍光灯型LEDランプLEDUAL IIほか、パナソニック製インバータ専用の「BrinisPA(ブライニス・ピーエー)」も取り扱っている。LEDランプを導入したいが、工事が発生するため二の足を踏んでいるという省エネ担当者は、ぜひ一度OKIデータ・インフォテックが取り扱うLEDランプについて問い合わせてみてほしい。きっと、要望に見合う製品が見つかるはずだ。また、今年の6月22日~24日に東京ビッグサイトで開催されるDMS2016にも展示を予定しているとのことなので、直接会場に足を運んでみてはいかがだろうか。
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