兵庫県神戸市を本拠地とする印刷会社の株式会社シンプロは、主に商業用・公共用サイン、ディスプレイの企画・施工等を手がけている。1954年の創業以来、神戸に根を下ろして活動しており、神戸近郊の百貨店や鉄道会社と特に縁が深く、駅で目にする路線図や運賃表示看板・駅名プレートや、百貨店内外を飾るポスターやディスプレイ、館内案内サイン類全般といったものを自社で企画・制作している。また、東京・大阪にも制作拠点を展開し業務を拡大中の印刷会社である。
「創業当時から大手電鉄会社様や老舗の百貨店様などといった皆様がご存知の企業様と直接取引をしている地場の会社です。特に大手百貨店で必要なPOPや装飾看板を製作・納品するだけでなく、プランニングから施工までを含めたトータルかつ柔軟な対応力が当社の強みです」と語るのは、シンプロ 常務取締役 営業本部長 雨堤美博氏だ。
また、日進月歩の印刷テクノロジーや情勢変化を先取りし、市場と顧客ニーズの変化に対し迅速な対応を行ってきたこともシンプロの大きな特徴だ。1981年には、当時ビジネス分野で利用実績の少なかったパソコンを導入。最新のテクノロジーをいち早く取り入れ研究を重ねることにより、他の印刷会社がパソコンを導入し始める頃には、既に十分な知識と研究に裏打ちされた新たな付加価値サービスを提供するという活動を繰り返してきた。
「現会長は、若い頃から新しいテクノロジーの導入には積極的に取り組まれていたとお聞きしています。我々は印刷のプロフェッショナルとして『新たな技術や機材を用いることで、変化し続ける市場ニーズにどのように対応できるのか』を念頭においたうえで日々研究を続けています」と雨堤氏。
そんなシンプロが、現在の主力機として採用している大判プリンターが、OKIデータ・インフォテックの「ColorPainter M-64s(カラーペインター)」だ。
速度・画質・耐候性・黒ベタの美しさで選定
「昔はシルク印刷が主体でしたが、現在はシルク印刷とインクジェットプリンターを併用しています。インクジェットプリンターを導入した当初は、他メーカーの製品をリプレースしながら使用していたのですが、お客様の要求納期がどんどん短くなって行く中、14~15年前になりますが、高速で画質のよいサイングラフィックス用の大判インクジェットプリンターを探していた際にOKIデータ・インフォテック(旧セイコーアイ・インフォテック)社製の「ColorPainter」と出会いました」と雨堤氏は語る。
特に大手百貨店では、毎週のように新しいフェアや催事が行われている。それらのフェア・イベントPRに欠かすことのできない告知ポスターや店内外の装飾物などを含めた大量の印刷物が必要になるため、毎週のように短納期での仕事をこなしていかなければならないのだ。「ColorPainterはこれに応えられる印刷スピードを持ちながら画質もよく、屋外掲示物で重要な耐候性や、印刷物の印象を左右する黒ベタの美しさも持ち合わせていました」と雨堤氏は当時の選定理由を語った。
その後も後継機の「ColorPainter V-64s」へとリプレースし、2014年6月には、現在主力プリンターとして活躍する「ColorPainter M-64s」が追加採用された。
「とにかく印刷量がとても多いので、稼働しているプリンターの耐用年数やコンディションを考慮しつつ新たに導入する機種の選定をするのですが、他社のインクジェットプリンターと比較し最も優れていたColorPainter M-64sを迷わずに選びました」と語るのは、シンプロ 制作部 課長の諸石賢治氏だ。
生産性が向上し残業減!高解像度化で作業効率も改善
ColorPainter M-64sの性能について、特に高く評価されているのが印刷速度だ。「今でも他社プリンターを併用しているのですが、それと比べると3~4倍は速いです。最初M-64sを見た時、『これはすごいものだ』と直感しました」(諸石氏)
往々にしてインクジェットプリンターはカタログ上の最速モードで印刷すると、実際の印刷画質が著しく低下してしまうのだが、「M-64sで印刷すると必要に十分な画質で印刷しても、驚くほど高速で印刷してくれます。以前は出力指示をした後、少しは休憩できるくらいの感覚でしたが、今は少し席を外してから様子を見に行くと印刷が終わっています。この高生産性のおかげで、『朝一番に受注し当日の夕方に納品してほしい』といった超短納期の仕事も受けられるようになりました」と語るのは、シンプロ 制作部係長 米村範子氏だ。
制作部ではすでにColorPainter V-64sを使っていたため、印刷に必要な設定作業やプリントオペレーションで戸惑うこともほとんどなかったという。印刷速度の向上によって、作業時間が大幅に短縮されたのだという。
「繁忙期になると毎日のように早朝に出勤し、夜遅くまで残業をして対応しなくてはいけなかったのですが、ColorPainter M-64s導入後はおかげさまで早出や残業も減りました。とにかく本当に驚くほど速いので非常に助かっています」と諸石氏は強調する。
また、印刷速度を維持しつつ印字品質が向上した点も大きな魅力であったという。高所から吊るすバナーや装飾物などは間近から見るわけではないため、写真画質レベルの繊細な印刷は求められない。しかし中には、ごく小さな文字を入れ込む場合もあり、そういった時はColorPainter V-64sの印字品質では力不足だった。
「細かい文字がきちんと読めなくては困るという要求に応えるために、印刷速度は遅いけれども細かい文字が出せる他社製のプリンターを利用していました。しかしColorPainter M-64sでは細かい文字も綺麗に出力できるようになったので、1台のプリンターで対応できる範囲が広がり仕事がやりやすくなりました」(諸石氏)
複数拠点での分担出力で大規模イベントの受注が可能に
大規模なフェアやイベントになると大量の印刷物を短納期で納品・施工することが求められるため、神戸本社だけでなく東京や大阪に展開している制作拠点と連帯し分散出力も行っている。現在、神戸本社にはColorPainter V-64sとColorPainter M-64sを、大阪と東京にはColorPainter M-64sを配備し、この3拠点で出力を分担している。
「例えば、東京で受注したものを大阪と神戸でも分担印刷し、東京に集めてから施工を行うというようなこともあります。特に繊細な色合いを要求される部分は、ある1台のプリンターでまとめて出力するなど工夫はしていますが、別拠点のColorPainter M-64s同士なら、出力物を比較しても差はほとんどなく、安定していますね」と諸石氏は効率化の工夫を語ってくれた。
小まめな情報提供や信頼のサポートも選択理由
ColorPainter M-64sの性能には十分満足しており、選定時にもその速度を中心とした性能を主に評価したというシンプロだが、もう1つの理由として強調されたのがOKIデータ・インフォテックのサポート力だ。
「OKIデータ・インフォテックさんは当社の状況をよく理解した上で、役に立ついろいろな情報をくれます。何か問題があった時の保守メンテナンスも迅速に対応してくれるのが心強いですね。担当営業の方が頻繁に顔を出してくれるので、お互いに良いコミュニケーションがとれているのではないかと思います。この関係をゼロから構築し直すことを考えるとかなり大変になるので、今後もColorPainterを使い続けていけたらいいですね」と諸石氏。
3D時代への準備も万端!先々を見据えた業務展開
さまざまな利用シーンでインクジェットプリンターをフル活用しているシンプロだが、シルク印刷のほか、ゴムなどの素材への転写印刷や、インクを盛り上げて作成する点字印刷などさまざまな特殊印刷サービスも提供している。
「現在はインクジェットプリンターに需要が傾いていますが、シルク印刷のよさも伝えて行きたいですね」と雨堤氏は語る。
長く使われてきた技術を守り伝えるのと同時に、新しい技術導入へのチャレンジも変わらず続ける予定だ。すでに現在、次世代への準備として3Dプリンターを試験導入している。
「まだ仕事にはほとんどなりませんが、プリンターと名のついている物は理解しておきたいのです。新しいテクノロジーですが早い段階でチャレンジして理解し、応用技術を習得しておくことで、本格的に需要が出てきた時には我々のお客様にいち早くご提案できるようにしていきたいですね」と諸石氏。
現在、神戸本社に残っているColorPainter V-64sも、ColorPainter M-64sにリプレースする予定だという。変化を続ける市場ニーズに応えるべく研究を怠らず、未来に向けてのチャレンジも続けるシンプロの業務拡大を、OKIデータ・インフォテックのColorPainter M-64sは強力にサポートできているようだ。
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