OKIデータとのシナジー効果を期待させる展示ブース
2016年2月3日から5日の3日間、東京都豊島区のサンシャインシティにおいて国内最大規模の印刷・メディアビジネスの総合イベント「page2016」が開催された。国内外の印刷関連のメーカーや、ソリューションベンダーが集う会場にOKIデータ・インフォテックの印刷業向けのソリューションが出展された。
昨年10月にOKIデータの子会社となった関係で、OKIデータのブース内に併設展示されていたのが、印刷業向けのプリプレス・プリントシステムと、サイングラフィックス向け低臭気ソルベント・インクジェットプリンター「ColorPainter M-64s」だ。
OKIデータのブースコンセプトは『カードサイズから大判まで、あらゆるプリントニーズに対応!』というものだ。特色ホワイトや特色クリアートナーに対応した「MICROLINE VINCI C941dn」を中心としたソリューションとして、カッティングマシンやオンデマンド箔押し機なども組み合わせた作例を多数展示。Adobeブースとコラボレーションし、会場で直接オリジナルTシャツのデザインをした上でMICROLINE VINCIで出力できるデモンストレーションを行うなど、華やかな展示が人目を惹いた。
OKIデータ・インフォテックは以前より独自ブースにて出展をしていたが、OKIデータのMICROLINE VINCIシリーズを中心としたコンパクトで多彩な対応力を披露する展示に、印刷業務に特化したOKIデータ・インフォテックのソリューションが加わることで、新たなシナジー効果が期待できる展示となった。
印刷業の業務効率化に貢献するプリプレス・プリントシステム
プリプレス・プリントシステムは、製版用にリッピングした面付けデータを解像度変換して印刷し、印刷事故につながる文字化けやレイアウトなどの最終確認用として活用されている。周辺がビジネスソリューションやカラープリントを中心とした展示を行っている中で、今回の出展により新しい出逢いがあったという。
「page展自体は10年ほど前から出展してきましたが、今回はOKIデータのお客様や販社様にも我々の提供している印刷ソリューション見ていただく良い機会になりました。昨年まで単独で出展していましたが、今までとは異なるカテゴリーのフロアに展示できたことで新しい接点が作れたというのはとても大切なことだと思っています」と語ったのは、OKIデータ・インフォテック 営業部 営業二課 セールスリーダーの金井正賀氏だ。
CTP用の高解像度大判製版データを一般のプリンターに出力しようとすると、プリンターの持つ解像度に合わせてリッピングしなおす必要があった。そのためプリンターで出力したレイアウトカンプではリアルな製版データのチェックができず、印刷工程に進んだ後で文字化けやレイアウトミスなどが見つかり、もう一度製版データの作成まで手戻りするといった印刷事故が起こっていたのだ。OKIデータ・インフォテックの提供するソリューションは製版データを再リッピングせず解像度だけを変換し、A全版を9枚/分の能力を持つ「高速レイアウトプルーファーTeriostar(テリオスター)」でプリントすることができるようになるわけだ。
「印刷業全体では面付けや文字校正の需要があります。一般的なインクジェットプリンターで出力するとコスト面でも生産性でもロスが大きくなります。製版前には色校が終わっている場合が多く、社内での最終チェック用途としてご活用いただくことにより、製版工程で求められている生産性と低コストを同時に実現しているソリューションが必要とされているのです。まだまだインクジェットプリンターをお使いのお客様も多いのですが、我々のソリューションをご導入いただいたお客様からは高い評価を頂いています」と金井氏。
また、Teriostarシリーズが出力スピードとともに注目されるポイントは、独自技術である「プロセスカートリッジ」を採用していることだ。大判の業務用機でありながら、小型のオフィスプリンターと同じくプリントドラム部をユーザー自身が簡単に取り替えられるカートリッジ式としたことで、不具合発生時のダウンタイムを低減している。
「仕事の都合上、どうしても夜間や休日などメーカーのサポートが迅速に受けづらい時間にもトラブルが発生してしまいます。プロセスカートリッジ方式を採用することにより、印字品質関連のトラブルの大半を簡単にユーザー様ご自身で解決できるようにしたのは、非常に好評ですね。24時間、365日稼働する新聞の現場で採用されてきた品質が自慢のひとつです」と語るのは、OKIデータ・インフォテック 営業部 営業二課の課長である山口和之氏だ。
業務に確かな効果をもたらすプリプレス・プリントシステムは、発売以来多くのお客様で導入されているが、このような展示会の場でも既存ユーザーから新たな要求や意見をもらえることもある。
「今は、OKIデータとのシナジー効果を期待されていると感じます。OKIデータの持つテクノロジーと我々の培ってきた大判機の経験を融合して、よりよいものになって欲しいという期待ですね。たとえば『カラーの大判高速LEDプリンターは作らないの?』というようなことを聞かれます」と金井氏はユーザーからの強い期待を感じる機会となったことも語った。
高速出力の生産性・効率性が魅力の「ColorPainter M-64s」
「ColorPainter M-64s」は、高速カラープリントのデモンストレーションを行っていたこともあり、通りがかった人の多くが足を止めていた。
「印刷品質と高生産性については絶対に満足していただける製品ですので、pageのような展示会では気軽に見ていただけるチャンスとして貴重だと思っています」と語るのは、OKIデータ・インフォテック 営業部 営業三課 グループリーダーの花島美智枝氏だ。
OKIデータ・インフォテックは都内を始め全国各地にショールームを展開しているが、このような展示会で他社製品や業界情報収集とともに触れてもらう方が敷居も低く、よい反応が得やすいという。
「ColorPainter M-64sの魅力は、1台分の価格で3台分の働きをするということです。出力面でいえばスピードは3倍、コストは1/2に。本体価格はやや高めではありますが、トータルでとてもお得なお客様が儲かるプリンターだとアピールしています」と花島氏は自信に溢れた笑顔で語る。
大量出力を行う大手業者に需要があるのはもちろん、そうした業者への外注が多い企業の『作業を内製化したい』という需要に応えられる機種だけに、展示会では新たな出逢いも多いようだ。
「MICROLINE VINCIのようなホワイトトナー印刷ができるコンパクトなモデルとColorPainter M-64sのような大型機は、実は相性がいいのです。少しだけ白印刷をしたい時に大型機を動かすのは大変だからと、並べて置いている企業がかなり多いです。そういう意味で、MICROLINE VINCIのお客様にもColorPainter M-64sを見ていただける機会になりました」と花島氏。
OKIデータのグループ会社となったことで、OKIデータ・インフォテックはこれまで以上に営業力やブランド力といったものを手に入れた。そして、プリントという大きなくくりは共通していながら、扱っている機種や得意としている分野を相互補完することで、互いのユーザーに対して新しい提案ができたり、新たな出逢いを演出できたりといった効果が生まれている。もちろん、ユーザー側からもシナジー効果による新製品の登場や、新機能の追加といったものが期待されている状態だ。「page2016」におけるOKIデータ・インフォテックの立ち位置として、そうした動きがよく感じられる展示となったといえるだろう。
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