PE-BANKは昨年12月、同社と契約するフリーランスのITエンジニアが全国から集まる『プロエンジニアフェスティバル2015』を開催した。これは同社の前身である首都圏コンピュータ技術者 (以下、MCEA)の時から毎年開催されている年末の恒例イベントで、エンジニアの家族も招待される。日頃は他のエンジニアと接点を持つ機会が少ないフリーランスのエンジニアにとって、貴重なコミュニケーションの場・家族サービスの場となっている。
PE-BANKは、技術力の高いフリーランスのITエンジニアと「プロ契約」を結び、開発案件を持つ企業に紹介する人材系企業だ。派遣ではなく、企業からの案件を同社と契約エンジニアとによる「共同受注」として請け負う形となっている。エンジニアにとっては、個人で業務を行っているとカバーしにくい営業活動や、経理・確定申告のサポート、また共済会への加入により休業補償といった福利厚生が提供されるなどの利点がある。
もともとITエンジニアの協同組合として発足したという歴史もあり、エンジニアによるエンジニアのための組織という性格が色濃くなっていることが特徴だ。契約エンジニア同士が自主的に集まって研究会や勉強会が行われ、スキルアップや仲間作りの場にもなっている。また、こうした取り組みの成果を発表する「プロエンジニアフォーラム」や「文化祭」といったイベントも年に数回開催されている。
MCEAでは組合時代から続くこの事業内容を「PE-BANK」という名称で提供していたが、昨年、MCEAをホールディングス化した際にこれをひとつの企業として立ち上げた。その意図や今後の取り組みについて、同社代表取締役社長 櫻井多佳子氏にお話を聞いた。
2016年は「強い組織に」
――昨年は会社の体制が変わり、PE-BANK事業がMCEAホールディングス参画の一企業となりましたね
櫻井氏「事業の内容は今までと変わらず、フリーランスのITエンジニアの方々に良い仕事場を提供していくことです。エンジニアというと、「エンジニア不足」が叫ばれたり、苦労の多い仕事という印象を持たれがちな風潮があります。しかし、会社員でなくフリーランスとして私どもと契約し、多様な働き方で輝かしい活躍をしていらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。そういったスターエンジニアさんに、もっと活躍していただきたいと思っています。そのために私どもも、彼らがやりたいと思える仕事をどんどん提供できるような強い組織になっていきたいと考えています」
――今回のイベントは、参加者のみなさんが個人事業主でありながら、家族的な企業のような一体感がありますね
櫻井氏「MCEAの母体となった組合時代からの流れで、もともとは総会後の懇親会の形で始まったのですが、今はエンジニアさんのご家族もご招待して、クリスマスパーティーとしてこの時期に開催しています。フリーランスの方ですと通常は所属がないので、どんなところで仕事をしているのかご家族に分かりにくいこともあります。ですから、お子さんをお連れになったり、お若い方ですとお母さんやおばあちゃんを招いたりして、ご家族ぐるみで年に1度楽しんでいただける場にしようと開催しています」
――同じように働いている方や支えてくれる組織があると分かることで、ご家族の安心や信頼につながりますね
櫻井氏「今回のようなパーティーやフォーラムは、組織にとらわれない関わりや他のエンジニアさんとのコミュニケーションが生まれるきっかけにもなるんです。自主的な研究会や勉強会も日頃から行われていて、一人では難しい他分野の開拓やスキルアップにもつながっています。また、加入は任意ですが共済会では健康診断などのヘルスケア、所得補償や資格取得支援などもあり、『助かっている』という声もお聞きします。そういう広い意味でのエンジニアさんとの関わりがあることが大きいと思います」
一人ひとりと触れ合い、最適な環境作りを
同社では昨年、プロエンジニアを対象としたイベントやセミナー、資格取得補助といった福利厚生の推進プロジェクトを立ち上げ、共済会制度の見直し・強化も進めているという。櫻井氏は「プロエンジニアが活躍するための環境作りが我々の最大の使命」と、企業としての目標を示すと同時に、個人としてこうしたイベントでは多数のエンジニア一人ひとりと直接触れあうことを大切にしているという。
今回、同イベントのあいさつとして登壇した櫻井氏は、同社のホールディングス化について「プロエンジニアの皆様の働きやすさを徹底して追求していきたい」とその目的を語った。景気が回復基調にある現在、多方面の顧客企業から引き合いがありITエンジニアにとっては追い風となり、昨年は契約エンジニア数も過去最大まで増加したという。
さらなる飛躍が期待される今年。櫻井氏はフリーランスのITエンジニアという働き方の社会的認知を向上させることを目指し、ブランド力強化にも力を入れていきたいと語った。
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