国内大手のクラウド・ホスティング事業者であるGMOクラウドは、IaaS(Infrastructure as a Service)やVPS(Virtual Private Server)、レンタルサーバー、専用サーバーといった、インフラ事業を中心にサービスを展開している。
初期費用0円で始められるパブリッククラウドサービス「GMOクラウドALTUS」は、高機能・高信頼でありながら敷居が低いとあって、幅広いユーザーに人気が高い。最近注目度の高いVPSは、高い可用性・拡張性や豊富なアプリケーション対応が特長で、順調にユーザーを増やしている。
その一方で、GMOクラウド自身がユーザーニーズの変化を感じはじめているという。同社取締役 クラウド・ホスティング事業統括の増田義弘氏は、次のように述べている。
GMOクラウドのこれからのサービス
「私たちは長年にわたってホスティングを中心に事業を展開してきました。また、早い段階でパブリッククラウドサービスも提供しています。しかし、IT環境の変化に応じて、もっと便利で管理コストを最小化できるものが求められるようになっています。インフラだけでなく、より利便性を高めるサービス、より使いやすいサービス──SaaS(Software as a Service)の領域に対するニーズが急増してきたと感じています」(増田氏)
そこでGMOクラウドでは、2015年からSaaSの提供に領域を広げている。将来的には、IaaSと同様にSaaSをGMOクラウドの軸として機能するように、さまざまなサービスを打ち出していきたいとのことだ。
企画開発部 企画グループの窪田陽平氏は、「今後、SaaSのポータルサービスの提供を企画しています。すでにさまざまなサービスベンダーが、SaaSポータルの提供を行っていますが、多くは大量のサービスが羅列されているだけで、使い勝手がよいとは思えません。高額なサービスも安価なサービスも混在しており、最適なサービスを探せないのが実情です。当社では、これらの問題点を払拭し、お客様がもつ課題を解決するための最適なサービスを簡単に見つけられるポータルを作る予定です」と述べる。
GMOクラウドの各種サービスは、導入や運用のハードルが低いことで人気が高い。SaaSも同様のコンセプトで、「初期費用無料」「無料トライアル」は継続して提供する予定とのことだ。
「ビジネスアプリケーションは、なかなか導入に踏み切れなかったり、PoC(Proof of Concept コンセプト検証)ですら実施できなかったりするものがほとんどです。そうしたハードルを下げて、利用者がいろいろ試す中で、最適なサービスを選択できるようにしたいと考えています」(増田氏)
既存のメールサーバーはそのまま大容量ファイルを添付可能に
GMOクラウドが、2015年11月5日にローンチしたのが「シンプルメール byGMO」だ。ビジネスのうえで、取引先や協力会社など、外部とデータをやり取りすることはよくあるシーンだ。こういった場合、私たちはファイルをメールに添付することが多かった。メールソフト上にファイルをドラッグ&ドロップするだけでデータを送れるため、非常に便利ではある。
ところが昨今では、プレゼンテーションファイルやデザイン画像、動画など、社内外で大容量のデータをやり取りするケースが増えている。しかし、たいていのメールシステムの場合、あまりに大きなファイルを送受信できず、添付ファイルがエラーになってしまうのだ。システムにもよるが、数MBから10数MBまでの制限がかけられている場合が多い。
そこで私たちは、大容量のデータをやり取りする際には、ファイル転送サービスやクラウドストレージサービスの共有機能を用いている。かなり大きなファイルを手軽に送ることができるので、重宝している読者も多いだろう。
しかし、従来のメール添付に対して、手間がかかるのも実情だ。ファイルをWebブラウザからサービス上にアップロードし、アクセスURLを発行して、送信先へメールで知らせる。ドラッグ&ドロップで済んでいた従来の操作に比べて面倒で、人により使いづらかったり、トラブルの原因になったりしてしまう。また、セキュリティ上の問題で利用を規制している企業も少なくないだろう。
そこで活躍するのが、シンプルメールだ。機能はいたってシンプルで、大容量ファイルをメールに添付するだけで、シンプルメールのクラウドストレージ上にファイルを格納し、送信先へメール本文とダウンロードURL、パスワードを送付するというものだ。つまり、従来のメール添付操作はそのまま、意識せずにクラウドストレージサービスを利用できるというわけである。
シンプルメールの導入方法は?
「大容量ファイルの送付方法は、私たちにとっても課題でした。クラウド型メールゲートウェイとして機能するため、既存のSMTPサーバーのメールリレー設定を変更するだけで導入できます。GMOクラウドのユーザーはもちろん、他社のメールサーバーのユーザーであっても利用できます」(窪田氏)
シンプルメールはライセンス体系もシンプルで、前述したとおり初期費用無料のうえ、ユーザー数無制限のプラン固定型で提供される。必要に応じて容量や、ダウンロード回数を拡張できるため、ストレージ容量やダウンロード回数に特化したライセンス体系と言ってもよいだろう。他のサービスがユーザーやメールアカウントごとの課金であったり、形態によって初期費用が変動したりするのに対して、導入のハードルは極めて低いと言えるだろう。さらに、15日間の無料トライアルが利用できるため、使い勝手やメリットを十分にテストすることが可能である。
GMOクラウドの他サービスと同様に、24時間365日の手厚いサポートも用意されており、他社サービスのユーザーからの問い合わせや導入支援も積極的に受け付けていきたいとしている。
「シンプルメールの機能強化も積極的に行っていきます。すでに、ZIP暗号化処理を標準機能として追加しました。データ容量に応じて、ZIP暗号化処理とWebアップロード処理を自動で切り替えることができます。また、ダウンロード回数を追加できるオプションを有償で提供しています。2016年以降には、セキュリティ機能の更なる強化や人的ミスを軽減する機能の開発を検討するなど、さらなる進化を図りたいと考えています」(窪田氏)
GMOクラウドの新サービス「シンプルメール」に注目だ。
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