オン・セミコンダクターの30年以上にわたるメディカル分野への取り組み
周知のとおり、オン・セミコンダクターは広範にわたって製品ポートフォリオとソリューションを提供する半導体ベンダーであり、顧客の製品コンセプトを実際の製品設計に落とし込むためのサポート面で評価が高い。その中でもメディカル分野について、同社が30年にわたり経験とノウハウを蓄積してきた得意分野であることをご存知の読者は意外と多くないのではないだろうか。
メディカル分野は技術の進歩によって、製品の長寿命化がこれまで以上に進んでいる。また、高齢化によってニーズが「ポイント・オブ・ケア(患者の身辺での検査)」から、外来患者や在宅看護にシフトしているという。さらに、ヘルス、ウェルネスに関しては、在宅治療や生体情報の測定値をモニターする装着タイプのデバイスへの関心が高まっており、とりわけ関心のポイントは「パッケージの小型化」と「多機能化」だといわれている。
オン・セミコンダクターは1970年代初頭に補聴器を開発して以来、30年以上にわたってメディカルの市場へ多彩な製品やサービスを提供してきた。たとえば、人体に埋め込むことができるカスタムシリコン開発(アプリケーション含む)の実績や、認定済みかつ堅牢な開発プロセスによる技術力の高いシステムアーキテクチャ・設計・パッケージングの提供をこれまで行っており、さらにはそれらで蓄積してきた様々なノウハウを有している。同分野では、高い技術力に裏打ちされた、高パフォーマンスで且つ消費電力の低いIPポートフォリオが充実していることが評価されている。
オン・セミコンダクターのメディカル領域への実績は、医療機器ベンダーからテクノロジーベンダーが参加しパーソナル・ヘルスケアの質的向上を目指す「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」のメンバーとして業界に寄与していることからも伺える。質の高いテストエンジニアを擁し、世界有数規模の工場を保有する同社製品は、ロット毎の厳しい出荷試験や不良分析ラボの設置などにより、高い信頼性を維持するとともに、常に製品のブラッシュアップを行っているのだ。
補聴器に高度な無線機能と充電機能を搭載可能にする「Ezairo 7150 SL」
これまで触れてきたとおり長年にわたってメディカル領域において実績を重ねてきたオン・セミコンダクターだが、このほど新たに、パワー・マネージメントIC(PMIC)の「HPM10」と、無線対応オーディオ・プロセッサの「Ezairo 7150 SL」、以上2つの製品をリリースした。
HPM10は、補聴器および人工内耳の、充電可能バッテリー向けに高性能のソリューションを提供するPMIC。Ezairo 7150 SLは、性能面で評価の高いEzairo 7100オープン・プログラマブル24ビット・ミックスドシグナルDSPプラットフォームをベースとし、埋め込み型を含む補聴器のワイヤレスコネクティビティを可能にする製品である。
とりわけEzairo 7150 SLは、柔軟なマルチプロトコルソリューションを展開するNordic SemiconductorのnRF51822無線デバイスを搭載しており、無線のマルチプロトコル動作を実現できる。CoBLE、2.4GHz帯域のアプリケーションに最適化されており、充実した無線通信機能も保有するため、たとえば補聴器とBluetoothデバイスを接続することで、着信やテキストメッセージのアラート、音量コントロール、プログラム変更、バッテリーのモニター、補聴器の位置を教えるFind Me機能などを利用することができる。さらに、遠隔ドングル経由によるステレオ・オーディオ・ストリーミングをサポートしているので、スマートフォンやテレビといった外部のオーディオソースから音楽を視聴することも可能だ。
同製品では、通信規格にBluetooth Low-Energy(BLE)を採用。補聴器のファームウェアおよび重要なパラメータを保存するために、低電力の、2メガバイトシリアルCMOS EEPROMであるEA2Mが組み込まれているので、先に述べた「低消費電力」と「多機能」の双方のニーズに応えうる。ソフトウェアとハードウェア、ファームウェアをパッケージした、耳かけ型(BTE)補聴器の完全なリファレンス設計を提供しているので、Ezairo 7150 SLベースの製品開発プロセスを効率化し、製品化までの期間を加速することができる。
次世代補聴器向け、ワイヤレス接続DSPベースハイブリッド Ezairo 7150 SL紹介ビデオ |
最新の技術と長年の実績・ノウハウをもち、製品提供をもって業界寄与を行うオン・セミコンダクター。同社の国内メディカル領域での取り組みは、これからさらに大きく加速しそうだ。
(マイナビニュース広告企画:提供 オン・セミコンダクター)
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