ものづくりの基盤となる分野に向けて様々な製品を提供する不二越。2015年10月21日~24日の4日間、名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)にて開催される国内最大級の工作機械の展示会「メカトロテックジャパン2015(以下 MECT2015)」にて、同社は工具、ロボット、油圧、軸受の4つの分野において、最新製品の展示と、プレゼンテーションを行う予定となっている。

本記事では、その中で特に注目を集めている、ねじ穴工程の最適化を実現する「タップ」と「フラットドリル」および、当日のブースにてデモンストレーションを実演するコンパクトなロボットMZシリーズについて紹介する。

穴あけの常識を変えた「フラットドリル」と長寿命の「タップ」

MECT2015にて組立デモンストレーションを実演する不二越のロボットMZシリーズ

ねじ締めは、ものづくりにおいて決して欠かすことができない。そして、ねじ穴を形成するために用いられるものが、穴をあける「ドリル」とめねじを形成する「タップ」だ。一般的にドリルの先端は尖っている。そのため「止まりねじ穴」では、その最深部は中央がすり鉢状に凹んだ形状になる。だがこの形状では、ねじが噛み合う長さ(ねじ有効長さ)が短くなる。この問題を解消するためには、エンドミルで穴の最深部を平らに削る必要がある。ただ、ねじ穴を形成するために1工程追加することになるので、作業の効率化やコストの面で新たな課題が生まれることとなる。

一方、不二越が提供する先端部分が180度のフラットドリル「アクアドリルEXフラット」は、穴をあけた段階で穴の最深部が平らになるため、従来のドリル→エンドミルの2工程を1工程に集約することが可能。これにショートチャンファタイプのタップを用いることで、これまで加工が難しいとされてきた薄肉の止まり穴へのねじ加工も容易にでき、ねじの有効長さの確保と製品の軽量化が実現できる。これが「穴あけの常識を変えた」と言われる所以である(図1)。

また、穴にめねじを形成する「タップ」は、寿命という点で大きな課題が存在する。作業効率を上げるためには、回転速度を速くしなくてはならず、また小さな細いねじの場合はタップの刃も細くなるため、どうしても摩耗の影響を受けやすくなる。2015年3月に登場した不二越の新製品「SGタップシリーズ」では高級粉末ハイスとSGコーティング、そして刃先や溝形状の最適化によって、長寿命と安定したねじ加工を実現している。

MECT 2015では、これら「アクアドリルEXフラットシリーズ」と「SGタップシリーズ」のほか、3枚刃のアクアドリルEX3フルートなど豊富なラインナップの展示が予定されている。

図1:先端がフラットであれば、ねじ有効長さを最大限に確保できる

「アクアドリルEXフラットシリーズ」と「SGタップシリーズ」

ロボットによるスマートフォン組立デモンストレーションを実施

MECT2015に出展する不二越のブースで、もう一つ大きな見どころとなるものが、同社が販売する軽量コンパクトなロボット「MZシリーズ」による、スマートフォン組立デモンストレーションである。 「MZシリーズ」は、現時点で世界最速の稼働速度を誇るMZ07、自由でコンパクトな設置条件のMZ04がある。当日は、実際に手で動かして覚えさせる「ダイレクトティーチ」の実演も行われる予定となっている。これは、ロボット先端に付いたハンドルを直接操作して、簡単にティーチングができるもので、キー操作では難しい斜めの移動も可能となる。これにより、自分の意図する位置へロボットを簡単に移動できる。

なおブースでは、前述したドリル&タップなどの工具、ロボットの他にも、油圧、軸受の分野における製品の展示も行われる予定だ。 1928年の創立以来、90年近くにわたり世界のものづくりに貢献してきた不二越。今回のMECT2015では、歴史が培ってきた技術を基にものづくりの未来が感じられるブースとなることだろう。

メカトロテックジャパン2015


MECT2015 不二越出展ページ

展示ブース 第2展示館(計測機器工具)
ブース番号 2B-22

株式会社 不二越 公式サイト


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