蛍光灯型LEDランプの導入が進まない大きな理由の1つに、導入に伴う電気工事が必要になることが挙げられる。しかし数年前から既存の蛍光灯を交換するだけの「工事不要タイプ」の蛍光灯型LEDランプのニーズが高まっている。電気工事ができない環境において、手軽に省エネを実現するツールである「工事不要タイプ蛍光灯型LEDランプ『LEDUAL(リデュアル)』」について、販売を手がけるセイコーアイ・インフォテックと、メーカーであるティーネットに聞いた。

蛍光灯型LEDランプの導入を工事不要タイプで促進

セイコーアイ・インフォテック 営業部 戦略商品販売促進プロジェクトリーダー磯崎晃司氏

全社を挙げてコスト節減に取り組んでいながら、照明コストの削減には手を付けられずにいるケースも少なくない。一般的な蛍光灯と比較して蛍光灯型LEDランプは消費電力が低く、寿命が長いということは知られている。特に昼夜交代制で稼働する工場や、24時間営業している商業施設などに導入できれば、その節電メリットはとても大きい。しかし一方では蛍光灯型LEDランプへの交換に必要な電気工事を行うことができないために、導入をできずにいる企業も多いのだ。「電力コスト削減策のひとつとして蛍光灯型LEDランプへの切り替えを検討したものの、電気工事だけのために工場を止められないので導入をできずにいるという話はよくあります。」と語るのはセイコーアイ・インフォテック 営業部 戦略商品販売促進プロジェクトリーダーである磯崎晃司氏だ。

セイコーアイ・インフォテックといえば、プリンター分野での活躍が目立つ企業だ。大型の業務用プリンターや今話題の3Dプリンターを販売している同社が、2012年から取扱いを開始したのが工事不要タイプの蛍光灯型LEDランプだ。

クリーンルーム対応のイエロータイプも揃った工事不要タイプ

「お客様の要望に応える形で取り扱いを開始した」と磯崎氏は語る。セイコーアイ・インフォテックは、幅広い業界に多くのユーザーを抱えている。どの企業もコスト節減に取り組んではいるが、塵やホコリを嫌う半導体工場のクリーンルームにおいては蛍光灯型LEDランプの導入が進んでいないことが分かったという。

「クリーンルーム設備内で電気工事をするには、天井を開ける必要があります。天井を開けるということは、当然室内にホコリが舞うことになるため、電気工事期間中はクリーンルームの稼働を止めなければなりません。24時間365日照明が必要な環境なので、蛍光灯型LEDランプの導入によるコスト削減効果は大きいのですが、LEDランプの導入コスト以外にも、設備を再稼働させるために多くの時間とコストが掛かるため、導入が進まないのです」と磯崎氏。

クリーンルームではできるだけ人や物品の出入りを抑えることが、清浄な環境を保つことにつながる。そこで必要とされたのが、電気工事が不要で簡単に取り付けができる蛍光灯型LEDランプだった。

「半導体製造におけるクリーンルームではフォトレジストが反応する500nm以下の光をカットしたイエロータイプが必要なわけですが、これが工事不要というのはお客様が切に求められていた商品です。

以前から商品としては存在していた昼白色タイプの蛍光灯型LEDランプ『LEDUAL』にイエロータイプがラインアップされたことから、弊社での本格的な取り扱いを決めました」と磯崎氏。電気工事のできないクリーンルーム内でも、交換するだけで省エネを実現できるアドバンテージを武器に販売をスタートさせた。「余談になりますがイエロータイプのLEDランプには、虫が近寄りにくいという特徴もあるので、食品工場などの出入り口やトラック発着ヤードなどでも使われているんです」と語った。

500nm以下の短波長をカットしたイエロータイプ

蛍光灯と交換するだけ

ティーネット 代表取締役岩尾健氏

照明器具には蛍光灯を点灯させるために必要な安定器が取り付けられており、グロータイプ、ラピッドタイプ、インバータータイプという3つの種類がある。「工事不要タイプ」のLEDランプの多くは、このうちの特定のタイプにしか対応していないため、照明器具とLEDランプの誤った組み合わせにより、照明器具やLEDランプが壊れたり焦げたりするといった問題が発生したのだ。

「お客様ご自身が、安定器のタイプを見分けるというのは難しいと思います。そこでこれらの3つの方式に対応するために開発したのが『LEDUAL』でした」と語るのはティーネットの代表取締役である岩尾健氏だ。

導入しやすい工事不要タイプ「LEDUAL」

「クリーンルームだけでなく、病院や食品・薬品工場といったホコリを嫌う特殊な環境や、営業を止められないために電気工事ができないというケースもあります」とティーネットの代表取締役である岩尾健氏は市場の要求を語る。

「また、賃貸オフィスで工事が必要なLEDランプを導入した場合、退居時に照明器具の原状回復が必要となります。そのため導入時と退居時にかかる工事費用の負担が大きく、省エネは実現してもコスト削減につながらないことが多いのです。しかし、LEDUALは、オフィスの蛍光灯を取り外し交換するだけなので原状回復は必要ありません。退居時には元の蛍光灯に戻し、取り外したLEDUALは次のオフィスへ持って行けばいいのです」と岩尾氏。

グロー、ラピット、インバータに対応したLEDランプ「LEDUAL」

一般にLEDランプの寿命は4万時間と言われている。実際に24時間営業のコンビニエンスストアにも導入され、約5年たった現在も、当時導入したランプが使い続けられている。24時間365日点灯したままの状態で利用されるため、LEDランプの導入効果が見込める現場だが、そこでも十分活躍できているというわけだ。

(後編は9月29日に掲載予定です)

(マイナビニュース広告企画:提供 株式会社セイコーアイ・インフォテック)

[PR]提供:セイコーアイ・インフォテック