三菱総合研究所 情報通信政策研究本部 サイバーセキュリティグループ 川口修司氏

2020年に開催される東京五輪。世紀の大イベントに向けて、国をあげて盛り上げていきたいところだが、昨今は残念なニュースばかりを目にする。しかしながら、三菱総合研究所 情報通信政策研究本部 サイバーセキュリティグループ 川口修司氏によると、東京五輪開催には、更なるリスクが潜んでいるという。

川口氏曰く、2012年に開催されたロンドン五輪では、2週間の開催期間中、五輪のサイトに2億2100万回のサイバー攻撃があったとの報告があるという。この例から見ても、東京五輪に向けてサイバー攻撃が増加することは、ある程度は確実だろうと説く。すでに攻撃者たちが、2020年に向け準備段階に入っていると考える方が自然だろう。

さらには、政治的主張を目的としたサイバーセキュリティ「ハクティビズム」が本格化し、政府機関のみならず社会インフラや、企業にも標的が拡大していく恐れもあるのだという。世界の耳目を集めるイベントを前に、ネット上での緊張感は増すばかりだ。

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