対応製品が出揃いはじめ、にわかに注目を集めている10 Gigabit Ethernet。しかし、現在のところ、対応製品には高価なものが多く、大きな規模のシステムを除いては、それほど採用が進んでいない。
そうした中、中堅/中小企業でも手が届くリーズナブルな価格で対応製品を提供しているベンダーがある。家庭用通信機器から大規模システム向けネットワーク機器まで、幅広い通信機器を提供しているNETGEAR(ネットギア)だ。
同社の10GbE対応スイッチは、8ポートの「アンマネージプラス・スイッチ」で20万円弱と、非常に安価に抑えられている。そのため、「新たにスイッチを必要なら、将来を見据えてとりあえず10GbE対応」といった感覚で気軽に購入されるケースも多いようだ。
本企画では、NETGEARの10GbEスイッチに関心を持つIT従事者に対して、10GbEスイッチとNETGEAR製品に対する所感をお願いする。今回は、実際にビッグデータ案件で導入中という、BSDコンサルティング取締役、オングス代表取締役の後藤大地氏である。
後藤大地(GOTO Daichi)
BSDコンサルティング株式会社取締役、有限会社オングス代表取締役。ITコンサルティング、企業システムの設計開発、企業システムにおけるOS保守、事業に特化したFreeBSD開発業務、教育事業、IT系ニュース執筆事業、電子書籍の制作執筆事業、IT関連書籍や雑誌などの執筆業務など精力的に活動。
現在の10GbEスイッチ市場について
ビジネスを迅速に進めるためにはリアルタイムにビッグデータを解析する必要があり、企業がビッグデータを迅速に処理すべき必要性は日々高まっています。こういったケースでは複数のノード(サーバ)に分散させてデータを処理する必要があり、当然ながら信頼性が高く、ソフトウェア的な変更をすることなく使用できる高速なデータ通信技術が必要になります。
そういった高速データ通信技術で普及が期待される技術が10GbEネットワークです。現在主流の1000baseTネットワークの延長線上にある通信技術であり、現在の技術者や既存の環境との相性が高いと言えます。
しかし、問題もあります。手頃なサイズのスイッチングハブプロダクトが不足しているのです。エンタープライズ市場に出荷されている10GbEネットワーク対応のスイッチングハブはポート数が多く、高価なものばかり。手頃なサイズの10GbEスイッチングハブの不在が、10GbEネットワークの普及を妨げる原因のひとつになっていると考えています。
NETGEAR 10GbEスイッチへの所感と期待について
NETGEARから販売された10GbE対応のアンマネージプラス・スイッチは、まさにこうしたシーンで求められていた製品です。
これまではこのクラスの製品が存在しなかったため、多ポートの10GbE対応スイッチングハブを購入するか、スイッチングハブそのものをPCと10GbE NICとOSの機能を活用して自ら開発する必要がありました。後者の場合の費用は10GbE対応の8ポートスイッチングハブと比較するとかなり高いものになってしまします。消費電力も低いとは言えません。
10GbE対応のProSafe Plusスイッチは20万円弱。機能的にも、私がかかわる案件では大抵の場合、必要十分を満たしています。
NETGEAR製品は、10GbEネットワークの普及を後押しする製品といっても過言ではないでしょう。
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