数年前、突如として現れ、具体像の掴めないままコンセプトだけが独り歩きしていた「クラウドサービス」。しかし、現在では、データセンター事業者やソフトウェアベンダーからさまざまな種類のものが提供されており、多くの企業で当たり前のように使われている。
すでにバズワードの領域を脱した"クラウドサービス"だが、新しい分野のサービスであるだけに参入企業の経歴は実にさまざま。よく見ると、提供されるサービスの品質にも大きな差があり、なかには"クラウドサービス"とは到底言い難いものもあるようだ。
――と、ここで読者の皆さんに質問である。上記のように玉石混交の状況にあるクラウドサービス市場の中で、皆さんは優良なサービスをしっかりと見抜く自信があるだろうか。
検討の際には、おそらくサービス案内サイトを中心に情報を集めることになるだろう。しかし、良い部分ばかりを強調するのがサービス紹介の常である。何も考えずに調べていては、巧みな売り文句に乗せられて、利便性の低いサービスを導入する事態に陥るとも限らない。
そこで本稿では、クラウドサービスの実力を見極める目を養っていただくために、実践形式のクイズを4問ほどご用意した。
実際のサービス案内ページを意識し、契約フローやライセンスなど、4つのポイントにおいて2パターンずつ紹介文を掲載している。どちらが優れたサービスである可能性が高いのか、検討者の立場になって考えてほしい。
【問題1】 導入までの流れ
クラウドサービスの信頼性を見抜くための重要なポイントが「導入までの流れ」にある。
ここでチェックするべきは、申込みから利用開始までの期間。この部分を調べることで、運用の裏側が推測できる。
以下のリンク先に、2パターンの案内を用意してあるので、どちらのサービスの方が信頼できそうか、選んでみてほしい。
【問題2】 ユーザーの追加
「ユーザーの追加」からもクラウドサービスの信頼性を推し量ることができる。
以下のリンク先にある2パターンの案内には、それぞれにメリット/デメリットがあるように見えるが、果たしてどちらのほうが信頼性が高いと言えるのか。選んでみてほしい。
【問題3】 ライセンス契約期間
続いてのポイントは「ライセンス契約期間」である。
上記の「問題1」、「問題2」を解いた方なら、そろそろ答えがおわかりになるころかもしれない。以下のリンク先で確認してほしい。
【問題4】 オプション
最後は、「ライセンス契約期間」だ。
このポイントは、これまでとは少し毛色の違うものと言えるかもしれないが、運営側の背景を探るという解法は同じである。よく考えて選んでほしい。
問題は以上になる。
解説ページには、説明文だけでなく、ポイントを紹介する動画も用意してあるので、ぜひご覧になってほしい。
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