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オリジナル「賞状」で、部下・同僚の心をわし掴み?!

世知辛い時代には、社内の空気もきゅうきゅうとなりがちです。そんな雰囲気を和らげ、社員の士気を高める社内イベントの存在は欠かせません。そこで今回は、「賞状」の簡単な作り方にフィーチャーしてみます。たとえば「ハートマーク」を加えるといった少しの工夫で、オリジナリティを発揮することが可能ですから、女子社員にも喜ばれるかもしれませんよ。

今回の作業はIllustratorを使用しますので、お持ちでない方は先にIllustrator CS4無料体験版をダウンロードしてみてください。

せっかく、お手製の賞状を用意するのですから、市販の専用紙を使って、独自デザインを目指したいものです。これは、決して難しい作業ではありません。Illustratorを使用しますが、Illustratorでパターン登録を行い、それを利用してパターンブラシを作成して、後は表彰状の文言とサイズを設定すれば完成です。Illustratorのブラシ機能は応用範囲が広く、PhotoshopやFlashなどにも活用できるので、これにもチャレンジしてみることをお奨めします。無料でダウンロードできるIllustrator CS4の体験版を使えば、30日間は製品版と同じ処理が可能ですので、初めての方でも問題ありません。

Illustrator CS4をお持ちでない方は、さっそく体験版をダウンロードしてみてください。

オリジナル「賞状」を作ってみよう

Illustratorのパターンブラシを作成する簡単な手順を【図01】~【図03】で確認してみたいと思います。

既にデフォルトで登録されている各種パターンブラシを、ブラシパレットからそのまま画面上にドラッグすることで、登録時の状況を確認することが出来ます。気に入ったブラシデータの構造を適宜確認することで、イメージを簡単に形にすることが出来ます。ちなみに、ブラシだけでなく、グラフィックシンボルなども画面にドラッグすることで、登録時の状況を確認することが出来ます。

・図01

正方形をベースとし、その中心線にコーナー部分や通常の線のデザインを施します。図ではブルーの破線で示している部分がその中心線です。また、通常の線は横位置だけを作成すれば縦位置にも自動的に流用出来ます。なお、ブルーの破線のうち、外枠の四角形だけを塗りも線も無い状態としてパターン登録時に位置指定用データとして利用しますが、中心線に相当する部分は実際には作成しません。作図にあたり、余計な線を必要とせず、スナップ機能も利用できるグリッドを活用すると良いでしょう。

・図02

【図02】塗りも線も透明に設定した枠と、パターンのベースとなる図形を選択し、そのままパターン登録してから、パターンブラシとして登録したパターンを適宜指定します。登録画面では図のように通常は左端3つだけを登録するだけで、他を設定する必要はありません。

・図03

作成したパターンプラシを任意の矩形に指定したときのイメージ。それぞれのパターンが登録データの通りに展開します。

次に、線に対して抑揚を付けるために【図04】のようなアートブラシを作成します。これは扁平の楕円をストレートに登録しているだけで、特別な処理は一切していません。これをアートブラシとして登録し、任意のブラシに指定することでGペンで描いたようなストロークを演出することが来ます。一般的なイラストなどにも応用できます。必要に応じて両端のアンカーポイントにある方向線を取ってしもうと、よりシャープな先端を演出することが出来ます。

・図04

応用範囲が広いGペーンストローク。カリグラフィーブラシとは異なった味わいを演出してくれます。

Gペンストロークを登録したら、飾り罫のデザインを作成します。初めはシンプルなストロークを使った方がイージは掴みやすいと思います。手順としては【図05】のように通常のストロークをデザインしてから、先ほど作成したGペンストロークを指定し、長いストロークにならないように任意のアンカーポイント位置をハサミツールでカットします。こうすることでストローク全体にアクセントを付けることが出来ます。このように、アートブラシとして登録したGペンストロークは、指定したパスの長さに影響しますので抑揚を付けたい場合は短いパスに作り込んだ方が効果的です。そのため、一旦作成したパスを適宜ハサミツールで切り離すことでイメージを調整することが出来ます。イラストなどに応用したい場合は、通常の処理で塗りを設定してから、パスの複製を上のレイヤーに作成し、複製のパスの塗りを無しとしてからブラシを設定すると効果的です。

・図05

上から、通常の線でストロークをデザイン。Gペンストロークを指定した直後のデザイン。適宜ハサミツールでアンカーポイント位置をカッした状態。

このようにしてコーナー部分のストロークと通常のストロークをデザインし、パターン登録してからパターンブラシを作成したのが【図06】~【図08】です。それぞれ実際の登録時は、中心の破線は削除し、プルーの外枠を塗りも線も無しの状態で、ストロークデータと一緒に登録しています。登録したパターンブラシデータの彩色方式は【図09】のように「色合いを付ける」に設定しておくと後から自由にカラーリングを変更することが出来ます。

・図06~09

【図06】コーナー部分のストローク(a1)と通常のストローク(b1)の組み合わせ

【図07】コーナー部分のストローク(a2)と通常のストローク(b2)の組み合わせ

【図08】コーナー部分のストローク(a3)と通常のストローク(b3)の組み合わせ

【図09】パターンブラシ登録画面

※(a1~a3)と(b1~b3)を自由に組み合わせて見てください。

作成したパターンブラシを正方形に対して指定した例が【図10】~【図12】です。また、同じパターンブラシでも、線幅を太くすれば【図13】のようにパターンイメージは大きく変化させることが出来ます。なお、垂直方向にベースとなる正方形をのばすと、【図14】のように中間位置のパターンストロークの形が長く伸びた状態となり、全体のイメージを保とうとします。更に長くすると【図15】のように中間位置のパターンの数が増えます、このように矩形の形状に合わせて自動的にイメージを保とうとするので、求めたいフレームがかなり特殊な比率であっても、それほど違和感のないフレーム状態を作成することが出来ます。

・図10~15

【図10】【図06】の組み合わせで作成したパターンブラシ

【図11】【図07】の組み合わせで作成したパターンブラシ

【図12】【図08】の組み合わせで作成したパターンブラシ

【図13】【図12】の設定のまま線幅を倍に変更した状態

【図14】縦長に正方形を変更した状態

【図15】【図14】の長方形を更に縦長に変更した状態

最後にCMYKで金色を演出するための疑似金色を【図16】とし、A4サイズに対して170mm×257mmの矩形を作成し、パターンブラシを指定した例が【図17】~【図19】になります。適宜文言を追加して活用してみてください。なお、3つのパターンブラシはテンプレートファイルに登録していますので、適宜サイズや太さを調整しながら活用してみてください。

・図16~19

【図16】M10%、Y90%、K25%で演出した疑似金色

【図17】【図10】のパターンブラシを指定したフレーム

【図18】【図11】のパターンブラシを指定したフレーム

【図19】【図12】のパターンブラシを指定したフレーム

※疑似金色はあくまでも参考例です。プリンタ設定や紙質により見え方が異なりますので、微調整が必要となる場合があります。

応用例として、コーナー部分に会社のロゴタイプやちょっとしたイラストなどをあしらうと、更に個性的で面白いフレームが出来上がるのではないでしょうか。あとは賞状の文言を堅苦しくするか、フランクにするかは皆さんのセンスにお任せいたします。

今回使用したIllustrator CS4無料体験版は、こちらからダウンロードできます。

(マイコミジャーナル広告企画)

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