企業が自社の業務に最適なサーバーを選ぶ際には、レンタルサーバー業者が信頼に足る存在か、処理速度や機能は利用目的にかなっているか、コストはどうかなど、多くの項目を検討しなければならない。ここで紹介するファーストサーバは、47,000社が導入し、うち8割が法人・官公庁という実績を持つレンタルサーバー業者。特に専用サーバーにおいては、root権限をユーザーが所有して自由な運用ができる「セルフマネージド」サービスと、サーバー管理やセキュリティ対策を任せられる「マネージド」サービスの双方が用意されているなど、幅広いラインナップから自社の目的にかなったサービスを見つけることが可能だ。
専用サーバー選び、2つの選択肢
企業が専用サーバーサービスを利用する際に懸案となるのが、サーバー管理負担の問題だ。専用サーバーでは、いわゆる「セルフマネージド」サービスが多い。これはサーバーのroot権限がユーザーに与えられ、OSの設定、ソフトウェアのインストール、運用管理を自分たちで行うタイプのサービスだ。サーバーを自由にカスタマイズでき、幅広い活用が可能な半面、専門知識と技術を持つ管理者をユーザー企業が用意し、それなりの人員リソースを割く必要がある。一方、サーバー管理をアウトソースすることで簡便さを享受できる「マネージド」サービスという選択肢も存在する。こちらは共用サーバーで一般的な形態だが、近頃は専用サーバーでも類似のサービスを行うところが増えてきた。
どちらを選ぶかはユーザーの利用目的や可能な運用管理負担といった用件によって異なるわけだが、信頼に足る業者でサーバーの処理速度やディスク容量も十分、なおかつ双方のサービス形態から選べるところというと意外に見当たらない。その数少ないサーバー業者のひとつが、ファーストサーバだ。ここでは同社の専用サーバーサービスから、マネージドタイプの「ギャラクティカ」とセルフマネージドタイプの「デルタ」を紹介したい。
運用管理の手間とコストを抑えるマネージド専用サーバー「ギャラクティカ」
「ギャラクティカ」は、ファーストサーバがOSのセキュリティ対策や運用対策を行ってくれる「マネージド」タイプの専用サーバー。OS、ミドルウェア、メールやWEBなどのアプリケーションのセキュリティパッチ適用や運用管理はファーストサーバ側で行うため、ユーザーは運用管理の手間とコストを抑え、本来の業務に集中することができるのだ。
「ギャラクティカ」はディスク容量、採用CPUなどのスペックが異なる二つのシリーズから選択できる。「ギャラクティカ1」は、CPUにCore2Duo E4500を採用、標準搭載メモリは2GB(最大8GB)、ディスク容量は400GB。より高スペックな「ギャラクティカ2」は、CPUにXeon E5410を採用し、標準搭載メモリは4GB(最大12GB)、ディスク容量は650GB。
高機能CPUと十分なメモリを搭載し、高速なデータ処理速度を確保。アクセスの多い大規模人数でのグループウェア利用や大型WEBデータベース、ショッピングサイト、動画配信といった負荷が大きい利用にも心配がない。ディスク容量もメールやファイル共有におけるデータの蓄積容量を気にせず利用できる。メール、WEB、ファイル共有、CGI、データベースなどの機能はもちろん標準提供。グループウェアやアクセスログ解析などの高度なオプション機能も用意されている。root権限のないマネージドサーバーでありながら、"簡易cron機能"でスクリプト実行が可能なのも特長のひとつだ。ディスク構成はRAID1を採用。デジタル証明書を標準提供し、SSL暗号化通信に標準対応と、セキュリティ対策も万全だ。このサービスなら、高速かつ安定稼働環境の専用サーバーを、最小限の運用管理負担で利用できる。
ギャラクティカ・シリーズ
ギャラクティカ1 | ギャラクティカ2 | |
初期費用 | 89,250円 | 126,000円 |
月額費用 | 53,550円 | 89,250円 |
ディスク容量 | 400GB RAID 1 構成 |
650GB RAID 1 構成 |
CPU | Core2Duo E4500(2.2GHz、L2 2MB) | Xeon E5410(2.33GHz、L2 12MB) |
メモリ | 2GB~8GB | 4G~12GB |
root権限 | なし(OS・ハードウェア等の運用管理はファーストサーバが実施) | |
提供機能 | WEBやメールのインターネット基本機能のほかに、70種類以上の機能を提供 各種設定はファーストサーバが用意する独自コントロールパネルで簡単設定 |
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メール機能 | 電子メールアドレス無制限(sendmail) メール転送機能、迷惑メールフィルタ、メールウィルス駆除サービス |
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WEB機能 | ホームページ公開、携帯サイト作成CMS、WEBのアクセス制限、フォームやアンケート機能のCGI | |
グループウェア | サイボウズ(R) Office 7 ファーストサーバ標準提供の簡単グループウェア |
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デジタル証明書 | ベリサインデジタル証明書、サイバートラストデジタル証明書、BIZCERT | |
開発環境 | プログラム言語:Perl / PHP5 データベース:MySQL 5.0.51a / SQLite 3.5.4 |
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稼動パッケージソフト | MovableType、XOOPS、WordPress、PukiWiki、EC-CUBE ※インストールしてご利用いただけます |
サーバーをより柔軟に活用:セルフマネージド専用サーバー「デルタ」
より柔軟にサーバーを活用したい場合は、セルフマネージドサービスの専用サーバーを利用するのがいい。ファーストサーバのセルフマネージドサービスは、月額6000円台から利用できる「デルタ1」からクアッドコアCPU搭載の「デルタビジネス1」まで幅広い。ここでは月額1万円以下で高スペックサーバーが利用できる「デルタ2」を紹介しておこう。全コースとも、大容量320GBのRAID 1構成、メモリ2GBと、ビジネス利用に十分なスペックを搭載しており、専用ファイアウォールサービスやSSLサーバー証明書の導入も可能だ。
デルタ2シリーズ
コース | デルタ2(CentOS) | デルタ2(FreeBSD) | デルタ2(Windows2003) | 初期費用 | 全コース共:89,250円 |
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月額費用(税込) | 9,765円 | 13,125円 | |
契約期間 | 6ヶ月または12ヶ月 | ||
OS | CentOS5.1 | FreeBSD 7.0-RELEASE(64bit環境) | Windows Server2003 R2 StandardEdition |
CPU | Celeron 420(1.6GHz/L2:512KB/FSB800) | ||
メモリ | 2GB | ||
ハードディスク | 320GB×2(RAID1) | ||
管理画面 | Webmin標準搭載 | なし | |
回線 | 100Mベストエフォートサービス 転送量課金なし |
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