『【連載】『Yahoo!』のおさらい - Yahoo!メール編 Vol.4 - Webメールをブラウザ以外で受信する』は2009年3月18日に掲載したものの再掲載となります。あらかじめご了承ください。
メール環境は自分色に染め上げる! という人は……
Webメールは便利だが、やはり使い慣れたメールソフトのほうが操作しやすい、またMicrosoft Outlookなどでカレンダーや予定表と連携させて利用したいという人もいるだろう。そういう場合は、Webメールをメールソフトで利用することが可能だ。これにはメールソフトが新着メールをダウンロードする「POPアクセス」にサービス側が対応している必要がある。Gmailやgooメール(有料版)などいくつかのサービスがPOPアクセス対応となっている。『Yahoo!メール』でも利用可能だ。
はじめに、Yahoo!メールのほうでPOPアクセスを使えるように準備する。
次に、メールソフトに上記の内容を設定する(Outlook Expressの場合)
以上で設定は終了。これで、いつもの使い慣れたメーラーでYahoo!メールを利用できる。この他、Windowsメール(Windows Vista)やOutlook、Mac OSなどの設定方法はヘルプページに掲載されている。なお、メールソフトから送信したメールはローカルにしか保存されないので注意が必要だ。
軽やかにかつアクティブに、各種ツールを活用
Yahoo!メールは、携帯電話から利用できるモバイル版が提供されている。PC版と連動しているため、フォルダ構成も同じまま利用でき、携帯で読んだメールはPCで見ても既読になる。携帯から新しいフォルダの作成、迷惑メール設定やメールアドレス変更などの操作も可能。モバイルPCを持ち歩かなくても、外出時のメールチェックに十分活用できる。
モバイル版でメールを作成した場合、写真などの添付ファイルを付けることはできないが、ソフトバンクモバイル向けのアプリ「Yahoo! mocoa」を利用すればこれも可能。ただし、3G携帯の通信速度では「アプリよりもWeb(モバイル版)の方が使いやすくなってきている」(同社)というから、通常のメールチェックならモバイル版を利用した方がよさそうだ。
ちなみにiPhone/ iPod touch版も「ビューア」という位置づけで提供されており、iPhone専用のインタフェースでメールを閲覧できる。しかし、メールの返信や新規作成はPC版にアクセスして利用する形となるため、積極的に利用するならiPhoneのメール機能にYahoo!メールのアカウントを作成した方が便利だ。アカウントは新規作成から「Yahoo!メール」を選択して、メールアドレスとパスワードを保存するだけ。なお、メールソフトで利用する場合と同様にYahoo!メール側でPOPアクセスを設定しておく必要がある。
PC版でもYahoo!メールの利用をサポートしてくれるツールがある。「Yahoo!ツールバー」は、新着メールがあると「Yahoo!メールボタン」に表示され、クリックするとすぐにYahoo!メールのページを確認できる。同じボタンからダイレクトにメールの新規作成やセーフティーアドレスの作成も可能だ。また、ヤフーが提供するウィジェット「Yahoo!ウィジェットエンジン」の「Yahoo!メールチェッカー」を使えば、ブラウザを起動していなくても新着メールをチェックできる。Webメールの弱点ともいえる"プル式"をカバーするツールとして活用できそうだ。
「使いすぎ」と「使わなすぎ」にご注意
様々な機能を使いこなせば広く活用できそうなYahoo!メールだが、最後に注意したい点を挙げておこう。Yahoo!メールで利用できるメールボックスの容量は1GB。Yahoo!プレミアム会員は1.5GBまで利用可能だ。普通に個人用途で使うなら決して少ない容量ではないが、外部メールを大量に受信するという場合は気をつけよう。なお、メール1通当たりの容量は本文と添付ファイルを合わせて20MBまでとなっている。
またYahoo!メールに4カ月以上ログインしなかった場合、不要なメールボックスと判断され、利用停止となる。この際、メール、フォルダ、添付ファイル、詳細設定は全て消去されてしまう。オプションの有料サービス利用者やYahoo!プレミアム会員などには適用されないが、無料のまま利用しているユーザーは放置しすぎないように気をつけよう。
ハウツーシリーズ『Yahoo!メール編』は今回でひとまず終了です。次回はまた別のヤフー系サービスを紹介していきます。