Wordには、段落や文字の周囲に「罫線」を描画する機能が用意されている。今回は、この「罫線」の使い方を紹介しておこう。見出しの下にラインを引く場合などに活用できるので、ぜひ使い方を覚えておくとよい。
段落罫線の描画
段落の周囲に「罫線」を描画するときは、段落全体を選択した状態で「ホーム」タブにある「罫線」の▼をクリックし、罫線を描画する位置を指定する。例えば、段落の下に罫線を描画するときは、以下の図のように操作すればよい。
すると、以下の図のような罫線が描画される。今回の例では「東京湾アクアライン」の文字に14ptの文字サイズを指定しているため、この段落は2行分の行間が確保される(詳しくは第5回の連載を参照)。よって、段落の「罫線」は文字から少し離れた位置に描画されることになる。
「文字」と「罫線」の間隔を調整したいときは「行間」の書式を変更する。「段落」の領域にある「起動ツール」(小さい四角形のアイコン)をクリックし、「段落」の設定画面を呼び出そう。
この設定画面で「行間」に適当な値を指定すると、「文字」と「罫線」の間隔を狭めて配置できるようになる(行間の指定方法は第5回の連載を参照)。また、「段落後」の値を変更し、次の段落(神奈川県川崎市…)との間隔を調整することも可能である。
今回の例では、行間に18pt(固定値)、「段落後」に5ptの間隔を指定した。このように調整を行うと、段落罫線の配置は以下の図のようになる。
見出しの下にラインを描画する場合などに活用できるので、ぜひ使い方を覚えておくとよい。
段落罫線を描画する手順そのものは特に難しくないが、間隔の調整に若干の手間を要するので、その指定方法を一度確認しておくとよいだろう。文字と罫線の間隔は「行間」、次の段落との間隔は「段落後」で調整する、と覚えておけばスムーズに作業を進められるはずだ。
文字の罫線
文字に対して「罫線」の書式を指定することも可能である。この場合は、段落全体ではなく、文字を選択した状態で「罫線」の指定を行う。
例えば、「アクアブリッジ」の文字を選択した状態で「外枠」の罫線を指定すると、以下の図のように罫線が描画される。あまり利用頻度は高くないが、念のため覚えておくとよい。
ただし、文字に指定できるのは「外枠」の罫線だけとなる。段落罫線のように、上下左右の罫線を個別に指定することはできないので注意すること。
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そのほか、文字や段落の周囲に描画する罫線の「種類」「色」「太さ」をカスタマイズする方法も用意されている。次回の連載では、罫線の書式を詳しく指定する方法、ならびに左右の位置調整について詳しく紹介していこう。