たくさんのWebサービスを提供する「Windows Live」
Windows Live ――この名称、マイクロソフトのWebサービスでよく見かけますよね。「Windows Live」とは、米Microsoftが2005年11月に発表した、インターネットベースのソフトウェアサービスのことです。よく似た名前で「Microsoft Office Live」というのもあります。Windows Liveがおもに個人ユーザ向けのWebサービスであるのに対して、Microsoft Office Liveはビジネスシーンにおける協同作業などに適した機能を提供するもので、基本的には企業ユーザ向けのWebサービスと言えるでしょう。
Windows Liveが提供するサービスには、実に様々な種類があります。おもなものを下記に挙げてみました。Internet ExplorerなどのWebブラウザで使用するもののほか、PCにインストールして使用するアプリケーション型のものもあります。
基本的にWebブラウザ上で利用するサービス
サービス名 | 概要 |
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Windows Live Home | Windows Liveのホーム画面 |
Windows Live Hotmail | Webメールサービス |
Windows Live SkyDrive | ファイル保存サービス |
Windows Live フォト | オンライン写真共有サービス(SkyDriveのストレージを使用) |
Windows Live カレンダー | 予定管理サービス |
Windows Live Spaces(スペース) | ブログサービス |
Windows Live Search | 検索サービス |
Windows Live FrameIt | 非PC向けコンテンツ配信サービス |
基本的にソフトをインストールして利用するサービス
サービス名 | 概要 |
---|---|
Windows Live Messenger | インスタントメッセンジャー |
Windows Live メール | 電子メールソフト |
Windows Live フォト ギャラリー | 写真管理・補正・公開ができる |
Windows Live Writer | 各種ブログサービスへ記事を投稿できる |
Windows Live ムービーメーカー Beta | 手軽に動画の作成や公開ができる |
Windows Live ファミリー セーフティ | 子どものネット利用を保護者が管理できるようにする |
Webメールサービス「Windows Live Hotmail」 |
オンラインで予定を共有できる「Windows Live カレンダー」 |
オンラインで写真を共有できる「Windows Live フォト」 |
ファイル保存サービスの「Windows Live SkyDrive」 |
このほか、Internet ExplorerやFirefoxなどのWebブラウザに組み込む「Windows LiveToolbar」、上記の各種ソフトを含むWindows Liveスイートと言える「Windows Live Essentials」などもあります。
Windows Liveはいずれも無償で利用することができます。有償サービスとしては、ウイルスやスパイウェア対策の「Windows Live OneCare」もありますが、2009年6月30日で販売を終了する予定となっています。
「Windows Live」の利用には専用IDが必要
Windows Liveのサービスを利用するには、『Windows Live ID』と呼ばれるIDが必要になります。Windows Live IDとパスワードで認証を行ないさえすれば、空港やホテルなどの場所を問わず、メールチェックやチャットといった各種Windows Liveサービスが利用できるようになります。同様にネットカフェなどに設置されている共有PCを使って利用することも可能です(一部専用ソフトのインストールが必要なものは除く)。
Windows Liveサービスの中には、少々日本人には使い勝手が悪かったり、設定方法がわかりにくかったりするものもあります。でも、世界中のユーザが利用しているので、Windows Liveサービスを通じて思わぬ友達が増えてびっくりすることもありますよ。Windows Liveは、Liveと言うだけあって、どうやら生きているような感じです。
では、これから、このWindows Liveの世界をひとつずつ紹介していきましょう(※)。次回は、Windows Live IDの取得方法を紹介します。
※本連載では、Windows環境を前提として各種Windows Liveサービスを紹介していきます。基本的に各種サービスはMac OSでも利用できますが、Windows環境とは相違点がある場合もございますので、あらかじめご了承ください。
著者プロフィール:さくしま たかえ
農家の嫁で3児の母。高齢者や視覚障害者を対象としたパソコンサポータ。福祉情報技術(e-AT)コーディネーター 2級。「Microsoft MVP Client Operating System Windows Desktop Experience」受賞。Webサイト「1から始めるお母さんのためのパソコン教室」、ブログ「世の中は不思議なことだらけ」「Windows Live 検証の館」