チャット機能を自分で実装するのはちょっと大変、むしろそんな技術など持っていない、今回はそんな人でも簡単にチャット機能をサイトに導入できる「Envolve」というサービスを紹介します。ユーザー登録を行ってJavaScriptのコードを貼り付けるだけ。たったそれだけでいいのです。
ユーザー登録からライブラリ、コードの取得まで
まずはトップページにある「Try Envolve Free」のテキストボックスに自分のサイトのURLを入れて「Try it Today」をクリック。ユーザー登録フォームに遷移するので名前とメールアドレス、パスワードを設定します。
最後に自分のサイト(URLを入力したサイト)が何で作られていますか?と聞かれるので、プルダウンメニューから当てはまる選択肢を選びます。
選択肢にはWordPressやWordPress.com、Tumblrなどのサービスのほか、PHP、Java、Rubyなどの言語も選択できます。WordPressにはWordPress用のプラグインが用意されていて、PHPやJavaなどには専用のライブラリが用意されています。
JavaScriptのコードを設置する
ここでは誰でも簡単にできるJavaScriptコードの設置を行ってみます。先ほどの選択肢で「Other」などを選択した場合に表示されるコードをコピーして、サイトのHTMLソースに貼り付けましょう。
サイトに反映すると、ブラウザの右下隅にチャット用の小さなツールバー(以後、チャットバー)が表示されるようになります。Facebookを利用している人であれば、このように画面右下に表示されるチャットバーには違和感を感じないでしょう。
チャットに表示される名前は、未ログインユーザーの場合はシステムによってランダムに名付けられます。もし名前を固定したい場合はサインインをする必要があります。
実際に試してみたところ日本語は問題なく表示されました。しかし、入力変換の確定でEnterキーを押すたびに自動的に入力内容が投稿されてしまいます。海外製サービスのため、これはしょうがないところでしょうか。
チャットルームを自分で作ることもできる
Envolveのチャットには、サイトの訪問者全員に公開される「General Chat」と、サインインしたユーザーがオーナーとなって作ることができるチャットの2種類があります。General Chatには誰でも書き込みができます。
自分でチャットルームを作るのも簡単です。サインインしてチャットバーの並びに表示される「(+) New Chat」をクリック。チャットルームのタイトルを入力して、公開状態を選択するだけです。公開状態は「Everyone」と「No one」のいずれかを選択します。「Everyone」を選択すると、サイトを訪れる訪問者すべてのブラウザにそのチャットルームが表示されるようになります。
作成したチャットルームには今そのサイトにいるユーザーを自由に招待できます。招待するには一番右側のチャットバーを開いて、招待したいユーザーの名前をチャットルームにドラッグ&ドロップするだけです。
充実した機能とオプションを持つEnvolveは無料から利用可能
Envolveの管理画面を覗いてみると、なかなかに豊富な機能が用意されています。たとえばチャットの訪問者数や投稿数を確認できる「Analytics」機能や、チャットの色をカスタマイズできる「Skin」機能、チャットのオプションでは翻訳機能を有効にしたり、ゲストユーザーは何回まで投稿可能かを指定できたりもします。
このようにEnvolveは日本語での入力で少々戸惑うところがありますが、設置自体とても簡単で機能も充実しています。無料プランと有料プランが用意されていて、主な違いは同時にチャットできる人数ですので、無料プランでも十分にEnvolveの機能を味わうことができるでしょう。
著者紹介
F.Ko-Ji
ブログやネットサービスを運営するブロガー兼Webエンジニア。大手IT系企業、ベンチャー系Web開発企業を経てフリーに。『F.Ko-Jiの「一秒後は未来」』というブログや、「Meity」「DailyFeed」「梅酒.in」といったサービスを運営しています。