今回紹介する「Strike」というツールは、ユーザー登録なしに無料で使える、シンプルなチェックリスト作成サービスです。例えば、何らかの共同作業を複数のメンバーで行う際に、「ちょっとしたチェックリストをつくって、皆で共有したい」という時に手軽に使えるのではないかと思います。
ユーザー登録の必要がないという手軽さ
Strikeの大きな特徴は、ユーザー登録の必要がないという点でしょう。そのため気軽にチェックリストを作成できます。しかし一方で認証の仕組みを持っていないため、公開できない情報を扱うことには向きません。
Strikeは、万が一他人にURLが知られてチェックリストを見られても差し支えのないタスクを管理することに向いています。
チェックリストを作成、チュートリアルで操作を学ぶ
それでは早速使ってみましょう。まずはチェックリストの名前を決めます。この名前はあとで変更することも可能です。
名前を入力したら「Create a List」をクリックします。初めてStrikeを使うときには、使い方を説明した5項目のタスク、いわゆるチュートリアルのタスクが自動的にチェックリストに追加されます。
チュートリアルのタスクは以下の5つです。
□ Welcome to Strike! Start by striking me off
「ようこそStrikeへ! このタスクを完了させてみましょう」
□ Now, delete this task by dragging it to the far left or right
「タスクをずっと左か右へドラッグすれば、タスクの削除ができますよ」
□ Grab this task and make it the first or last item
「このタスクを掴んで、先頭か最後のアイテムにしてみましょう」
ドラッグ&ドロップでリストをソートできます。
□ See the various completion styles by toggling them above
「上の方にあるボタンで完了スタイルの切り替えができますよ」
□ Done! You can strike these tasks off now. Welcome!
「よくできました! これらのタスクを完了させてOKです。ようこそ!」
このように最初はチュートリアルのタスクによって、タスクの完了、削除、ソート、完了スタイルの変更といった基本的な操作を学ぶことができるようになっています。
なお、一度チェックリストを作成したことのあるブラウザであれば、2度目以降、新しくチェックリストを作成する際に再度チュートリアルのタスクがセットされることはありません。
チェックリストの共有
Strikeで作成されるチェックリストには、ユニークなURLが割り当てられます。そして、URLを知っている人であれば誰でもそのチェックリストにアクセスすることができます。
つまり、Strikeを使えば他の人と手軽にチェックリストを共有することができるというわけです。
チェックリストを共有するには、共有したいメンバーにURLを伝える必要があります。Strikeに認証の仕組みは用意されていないので、内緒で運用したいチェックリストであれば他人にURLを知られない手段で連絡しましょう。
チェックリストを完了させた人の名前を表示
複数人とチェックリストを共有したとき、誰がタスクを完了させたかをはっきり区別できないと不便です。そこでStrikeのチェックリストには自分の名前を設定する機能があります。
Strikeのロゴの隣に人の形をしたアイコンが表示されています。このアイコンをクリックするとダイアログが開き、あなたの名前を設定することができます。
名前を設定すると、次回からタスクを完了させたときに他のメンバーのチェックリストに自分の名前が表示されるようになります。
チェックリストを使い捨てる感覚で使おう
このようにStrikeはユーザー登録することなく手軽に使うことができ、他の人ともチェックリストを共有できるという便利なツールです。しっかり使い込むというより「チェックリストを使い捨てる感覚」で使ってみるといいでしょう。
なお、一度作成したチェックリストは削除できませんが、タスク1つずつであれば削除できます。また、iPhoneで表示したときにはiPhone用の画面が表示され、タスクの削除やソート以外、ひと通りの操作ができるようになっています。
著者紹介
F.Ko-Ji
ブログやネットサービスを運営するブロガー兼Webエンジニア。大手IT系企業、ベンチャー系Web開発企業を経てフリーに。『F.Ko-Jiの「一秒後は未来」』というブログや、「Meity」「DailyFeed」「梅酒.in」といったサービスを運営しています。