菅内閣になり、さまざまな施策の話が出ています。政治に対していろいろな意見が出ていますが、一国民として、話が進むことはいいことだと思っています。私は自民党主義者ではないですが、今回の内閣は100%とは言わないまでも、経験豊富な人が多く組閣されており、少し期待をしています。
いろいろな話の中に「GIGAスクール構想」も含まれています。GIGAスクール構想は個人的に素晴らしいものだと思っています。いろいろ課題はありますが、少なくとも「GIGAスクール構想」によって以下の課題は解決できるでしょう。
- 先生不足
- 先生の品質格差
ちなみに、私はGIGAスクール構想において、すべての授業をオンライン化するべきとは考えていません。実際も部分的な活用になっていくのではないかと思っています。
さて、先生不足の課題の話ですが、昔は憧れの職業だったけれど、今や人気上位ではなくなった先生なので、なり手が少ないと言われています。2020年6月のNHKのニュースによると全国で500名足りないと言われています。
GIGAスクール構想の浸透により、オンライン授業が増え、リモートで先生が教えつつ、補助の先生が教室にいるような内容になっていくはずです。それにより、先生不足の課題と先生の品質格差も緩和されていくはずです。
先生の品質の格差に関しては、個人的にも都内の公立の先生と私立の先生、塾の先生の教え方のうまさの差はかなりあると肌に感じています。その格差も徐々に埋まっていくのではないかと期待しています。
また、非正規雇用の先生のニーズも増えていき、大学のように外部の講師を招くようなことも増えていくと思います。
そういう意味では、外部ネットワークと隔離されてきた学校内がGIGAスクールによって、データの流通が始まっていきます。
さて、その際に問題になるのはやはりセキュリティになります。学校は今まで外部ネットワークとある程度隔離されていたので、セキュリティに慣れていないことはさることながら、子供は想像だにしないことまでやってしまうので、エンドポイントセキュリティは特に重要です。
「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」 資料:文部科学省「GIGAスクール構想の実現パッケージ」|
GIGAスクール構想においてはタブレットPCが配られる可能性が高いと思いますが、子供たちは不正なサイトや動画サイト、ゲームなどにもアクセスしようとするでしょう。我が家は子供が小さなうちからパソコンやタブレットを与えて使わせていましたが、そうしたサイトにアクセスしていました。子供の教育によくないサイトにアクセスさせないようフィルタリングソフトを入れていても、結局、何かしらの操作をして、気が付けばブラウザでゲームをしていたものです。
そのゲーム自体は教育によくないものではなかったのですが、ゲームによって不正なソフトウェアがダウンロードされている可能性もあったわけです。
このような状況を想定すると、クラウドから複数のタブレットPCを遠隔管理できて、しかも細かい設定ができて、検知が厳しいアンチウイルスのサービスは有効になっていくはずです。
当社をはじめとした複数のアンチウイルスの会社では、そのようなサービスの仕様版を公開していますので、興味がある方は試されるとよいと思います。
それでは今日はこの辺で。