個人のコミュニケーションから始まったチャットですが、最近はビジネスでも利用されるになってきており、「ビジネスチャット」と称する製品も見られます。CTCが行ったビジネスチャットの導入実態調査では、チャットをビジネス用途に活用している企業は28.1%に上ることがわかっています。
一般的に、市場で3割の普及が製品の大ブレイクのターニングポイントとされており、3割に普及すると一気に普及すると言われています。そう考えると、多くの企業がチャットをビジネスで活用するのも時間の問題というわけです。
さて、製品やサービス普及し、情報が漏洩する価値があるところには必ずウイルスがはびこります。人間が作ったものは人間が壊せるのです。電子メールであれば、専用のセキュリティ対策をすればある程度防げます。しかし、チャットはアプリの中で対外的なファイル共有をします。つまり、ウイルス感染源として確立されています。
チャットは相手と関係を持つことで会話ができますよね。一方で、SNSの乗っ取りはかなり横行しているので、チャットアカウントの乗っ取りがあってもおかしくありません。友達のアカウントが乗っ取られたとしても、不自然な情報発信があれば疑うと思うのです。
しかし、今はAI(人工知能)の時代です。乗っ取ったチャットアカウントの過去の会話履歴を読み取り、AIが自然な言葉を選んで発信をしてウイルスを送り込むもの難しくはないはずです。そして、感染したスマートフォンが乗っ取られ、身代金を要求されることになったりしそうです。
友達が「ねぇねぇ、これみて。おかしくない?」と感染する著名な動画サイトのURLを送ってきたら、つい開いてしまいませんか? 普段チャットをしている信頼ある友達からのウイルス送付がゆえに、気が付きにくいのです。
チャットはよく考えずに会話していくので、スマートフォンにもアンチウイルスを入れて防御しておきたいところです。特にAndroidスマートフォンはアンチウイルスを入れることが常識となってきています。まだの方は、Dr.WebもAndroid版を無償提供していますで、ご利用ください。
さて、ウイルスではないですが、「LINEウイルス」をご存じでしょうか?
Aさんが、BさんにLINEで「あるUnicodeの文字」を送付するとします。すると、LINEアプリはその「あるUnicodeの文字」を読み取るのにかなりリソースを消費してしまい、LINEアプリの動作が著しく遅くなることがあります。この現象をLINEアプリがウイルスに感染したように感じられるため、LINEウイルスと呼んでいるようです。
この状態に陥ってしまった時は、スマートフォンを再起動するか、LINEアプリを再インストールすれば解決するそうです。くれぐれも悪用しないようにしてくださいね。それでは、今日はこの辺で。