先日、「Adobe CS5」についてのセミナーに参加しました。参加というか、タナカミノルくんと、進行役をやってたのですが、ユーストでも配信したので観ていただいた方もたくさんいらっしゃるかと思います。何かと話題になってるCS5の新機能を使った作例をいくつか見ていただくような進行だったのですが、クリエイターの勅使河原一雅くんの「Photoshop CS5」の「コンテンツに応じる」機能を使っての作例がすさまじく、感動したので、ぼくもここでやってみようかと思います。なお、セミナーについての詳細は今後チラホラ他でも記事になると思いますし、ユーストのアーカイブにも残ってるとおもうので、そちらに譲るとします(といいつつ、セミナーで展開した勅使河原一雅くんの作例は著作の件で一般には公開できないみたい。ザンネン!)。
「コンテンツに応じる」という機能は、アドビの公式サイトでの説明ではこうありま す。
「不要物を非常に簡単な手順で、まるで魔法のように除去する機能」
「魔法のように」というのがミソですね。この表現はけして大げさではないように思います。ぼくは、その便利な機能にも感動したんだけど、心底ゾクっとしたのは、 勅使河原くんのその機能を使っての作例「コンテンツに応じる」とはどういうことなのか、その魔法の使い方、飛躍する展開にありました。機能の使い方自体は他ページ をご参照ください。ではまず、ぼくはこんな絵を描いてみます。
公園でipadをいじってる人物です、このipadはたぶん、waihai+3Gですね。公園でメールを見たり、絵を描いたり、音楽を作れたりするのは、アラン・ケイが構想したダイナブックの未来がほんとに2010年の現在やってきたって感じです。ちなみに、この絵の人物はぼくなんです。ipad買いたてほやほや! うれしくて公園に持って来ちゃいました、実はこの文章も公園で書いちゃってまっす! 後頭部にあたる陽射しがキツイ! こんなよく晴れた日は画面も暗くて見にくい! ですけど、やってみます。
ではまず、画面左のクラゲみたいなものが邪魔なので消してみます。クラゲの周りを 選択します。「編集」の「塗りつぶし」から「コンテンツに応じる」を選択します。
消えたっ! クラゲ消えたっ!
では人物も消してみます! 手順は先ほどと同じ。
はい! 消えたっ! すごくないですか?w
では、元にもどして、体だけ消してみたい。
どうかな……。消えたっ! 漂う生首!
じゃあ、次はベレー帽。
あら!
こんな髪型してたんだ。ベッカムヘアが風にたなびいてる。これは選択範囲で微妙に変わるんだろうな。……と、盛り上がる手前で、記事スペースがなくなり、さらに、筆者の首筋が強い陽射しにより焼けそうなので、いったん部屋に戻りまーす! では次回。
タナカカツキ
1966年、大阪府出身。弱冠18歳でマンガ家デビュー。以後、映像作家、アーティストとしても活躍。マンガ家として『オッス! トン子ちゃん』、『バカドリル』(天久聖一との共著)など作品多数。1995年に、フルCGアニメ『カエルマン』発売。CM、PV、テレビ番組のオープニングなど、様々な映像制作を手がける。映像作品『ALTOVISION』では「After Effects」や「3ds Max」を駆使して、斬新な映像表現に挑んだ。
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