猫との攻防が続いています。次なる手段は、センサーライト。猫が近づけばライトがフラッシュする。最初は効果があったけど、危険なものではないとわかると、だんだん慣れてきて効き目はなくなった。それに風の強い日は芝生の草が揺れただけで、センサーが感じてフラッシュしてしまうので、防犯の行き過ぎた家のようになってしまい、これも不採用。

もう物理的に阻止するしかないってことで、芝生全体にテグスを張り巡らせました。張り巡らせる作業、むっちゃ大変! でも、こうなっからやりきるしかないです。猫は警戒心も強いですから、ここは入れないんだなということを学習してくれるハズです。

数時間後に失敗! 効き目なし。

さらなる作戦としてWebカメラを設置。もう監視し続けるしかないというところまできた。10年ぶりにWebカメラを購入。最近はHD画像なんですね。すんごい鮮明! 画面に猫が現れたら、出て行って脅す作戦! アホらしいくらいにアナログ! でも、これが一番効果ありそう。

家にいないときは画面をユーストして、外からアクセスして監視。でも見るだけだからはがゆい~! それでも何日かで効果がありました。画面を見ていると、猫は明らかに芝生を避けて通過するようになってる。よし!

でも、これも結局数日しかもたず、寝ている時間を狙ってくるようになった。猫かしこっ! 負けるもんか! 次の作戦はセンサーライトを自分に照射! 猫が画面に現れるとぼくが目を覚ます仕掛け。

努力と根性! その甲斐あって、相変わらず猫は芝生の周りをウロチョロとはするものの、芝生の中には入ってこないようになった。無事が20日以上も続いている。まだまだ油断はできないけど、大幅に良い方向に向かっています。猫は感じています。草間に隠れたWebカメラに何者かの息吹を! 猫がちゃんと学習してくれたら、カメラを取り外そうと思っています。それでも、もしそれでも、ダメだった場合。最後の手段は猫が縄張りを主張するためにウンコをするのであれば、こちらが先にウンコを仕掛けるしかない! ここは僕の芝生! 僕の縄張り! でもそれはもうアウト。自分で自分の庭にウンコをするようになったら、これはもうノイローゼですゼ!

今できる対策はここまでとします。さらなる対策は、未来のクリエイティブに譲ることにして、今回はお開き。

タナカカツキ


1966年、大阪府出身。弱冠18歳でマンガ家デビュー。以後、映像作家、アーティストとしても活躍。マンガ家として『オッス! トン子ちゃん』、『バカドリル』(天久聖一との共著)など作品多数。1995年に、フルCGアニメ『カエルマン』発売。CM、PV、テレビ番組のオープニングなど、様々な映像制作を手がける。映像作品『ALTOVISION』では「After Effects」や「3ds Max」を駆使して、斬新な映像表現に挑んだ。キリンジのアルバム『BUOYANCY』など、CDのアートディレクションも手掛ける。