日本オラクルとアシストは9月16日、京王百貨店がDX推進の一環として進める情報活用基盤の刷新にあたり、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で提供される「Oracle Autonomous Data Warehouse」を導入したと発表した。
従来、京王百貨店がデータ分析を行っていたシステムでは、テンプレートの制約によりさまざまな利用制限があったほか、データの増加による運用負荷の増大などが課題となっていた。そこで同社は、データソースとなるERPの刷新を実施する際、Oracle Autonomous Data Warehouseをエンタープライズ・ウェアハウスに位置付け、顧客情報や販売情報をシームレスに取り込んで一元管理できる統合情報基盤「Keio Department Store Data Lake(KDSDL)」を構築した。
構築にあたっては、アシストがクラウド環境の設計から構築、「Oracle Cloud Infrastructure FastConnect」の専用線接続およびクラウド環境運用の支援を担当。オラクルのコンサルティング部門が、既存のBIツールとOracle Autonomous Data Warehouseの連携、データ移行を実現した。
また、これらの導入実績を踏まえ、京王百貨店ではギフト配送システムも刷新。ギフトシステムと配送システムに分離したうえで、OCI上の「Oracle Database Cloud Service」で稼働開始したとしている。