日本オラクルは9月8日、NECネクサソリューションズの小売業向けクラウド型本部&店舗システム「storeGATE2」の構築に、「Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)」および「Oracle Autonomous Database Dedicated」を導入したと発表した。

storeGATE2は、全店舗の販売情報をリアルタイムに把握できる小売業向けシステム。従来、オンプレミス環境で提供してきたが、性能や安定性、可用性においてさらに優れたサービスを提供していくため、パブリッククラウド上でサービス基盤を構築することを決定した。

複数のサービスを比較検討した結果、OCIおよびOracle Autonomous Database Dedicatedを採用。選定にあたっては、自律型機能による管理工数削減が可能なことやトータルコストの低減が見込めること、高い可用性などが評価されたという。

また、稼働前の検証において、現行オンプレミス環境では17件/秒のスループットだった売上トランザクションの集計処理が、最大約100件/秒に向上。運用管理の自動化においても、オートスケーリング機能により、設定されたvCPU数の3倍までスケールアップし、システムを無停止でスケールアップ/スケールダウンさせることが可能だった点も評価につながったとしている。

NECネクサソリューションズでは、すでにOCIおよびOracle Autonomous Database Dedicated上でのstoreGATE2サービス基盤の構築を完了。2021年6月からエンドユーザー企業での利用が開始されている。