マカフィーは5月12日、オンラインで法人向けビジネスに関する戦略説明会を開催した。
2020年の振り返り
冒頭、マカフィー 代表取締役社長の田中辰夫氏は、昨年のサイバーセキュリティを取り巻く環境を振り返り「在宅勤務の普及とクラウドサービスの利用が急増し、デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速した。ただ、パンデミックの悪用や在宅勤務の新たな脆弱性を狙った攻撃が急増し、データ侵害による被害が増加・顕在化した」との認識を示す。
このような環境を背景に、2020年に同社は「MVISION Cloud」「MVISION Device」「パートナーエコシステム」の3分野に注力。MVISION Cloudでは、SASE(Secure Access Service Edge)を実現するクラウド内外のデータセキュリティを担う「MVISION Unified Cloud Edge(UCE)」の本格展開、クラウドネイティブ環境をセキュアにする「MVISION CNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)」の開発を進めた。
MVISION Deviceでは、エンドポイント保護をプロアクティブにするため、セキュリティ脅威を事前に把握してプロアクティブな対策を行う「MVISION Insights」と、ITインフラ全体に対するクラウドベースの最新の脅威管理ソリューション「MVISION XDR(eXtended Detection & Response)」を展開したほか、パートナーエコシステムでは製品や機能を連携し、人材不足と効率化に貢献したという。