ログオフする logoff
Windowsからログオフする場合には、通常であればスタートボタンから電源を切るまたは「サインアウト」(ログオフ)を選択する。最近のノートPCではそもそもログオフするといった使い方をしないことが多いためこうした操作をすること自体が稀になってきているかもしれないが、ログオフはWindowsのデフォルトの機能として提供されている。
そんなログオフだが、CUIでも実行できるよう「logoff」というコマンドが用意されている。
セッション名やセッションIDを指定することもできるし、指定しなかった場合には現在のセッションからのログオフが実施されることになる。
logoffコマンドの基本的な使い方は次のとおり。
logoffコマンドの基本的な使い方
logoff [セッション名 | セッションID] [/server:サーバ名] [/v]
logoffコマンドで使用できるパラメータや引数の主な意味は次のとおり。
パラメータ | 内容 |
---|---|
セッション名 | セッション名を指定 |
セッションID | サーバに対するセッションを指す番号を指定 |
/server:サーバ名 | ユーザをログオフさせたいセッションを含むRDセッションホストサーバを指定する。指定がなかった場合、現在アクティブになっているサーバが使われる |
/v | 実行されたアクションに関する情報を表示 |
自分以外のユーザをほかのセッションからログオフさせることもできるが、その場合にはコントロールパーミッションを持っている必要がある。なお、コンソールセッションからはログオフすることはできない。
logoffコマンドを実行すると、すべてのプロセスは終了させられ、サーバからセッションが削除される。ユーザが操作してログオフを実施するのと同じ処理が行われる。
logoffコマンドの実行例
logoffコマンドを実行すると次のようになる。たとえば次のスクリーンショットはコマンドプロンプトにlogoffと入力した段階を示している。
エンターキーを押すとそのままログオフが実施され、次のようにサインアウトしている旨が表示される。
しばらくすると次のようなログインスクリーンが表示される。
logoffコマンドはコマンドプロンプトのみならず、スタートボタンの横のフィールドからも実行できる。
先ほどと同じようにサインアウトのスクリーンが現れる。
そしてログインスクリーンが表示される。
logoffコマンドを利用することで、これまでマウスやショートカットキーを使って行っていたログオフ作業をコマンドベースで行うことができる。
他のユーザをログオフさせる場合には注意を
logoffコマンドを使うことで他のユーザを強制的にログオフさせることができるものの、強制的にログオフさせてしまうと作業をしていたユーザが編集中のデータなどを失ってしまう可能性が考えられる。msgコマンドのように、ユーザに対してメッセージを送信することができるコマンドがあるので、logoffコマンドで他のユーザを強制的にログオフさせる場合には、事前にその旨をユーザに伝えておくことが望ましい。