個人の業務パフォーマンスを高めるうえで大切なことは何か――。
「モチベーション」「マインドセット」といったメンタルに関連した言葉が真っ先に挙がり、身体の健康管理については”おまけ”程度に考えるビジネスパーソンが多いのではないだろうか。
そんな風潮に警鐘を鳴らすべく、IT Search+スペシャルセミナー 第101回はヘルスケアアプリでお馴染みのFiNC Technologiesに企業向け健康管理の概念について解説していただいた。
FiNC Technologies ウェルネス経営事業本部 ウェルネス経営事業部 部長の長田 直記氏 |
勤務時間の16.3%が「出勤休業」状態
講師を務めたのは、従業員アンケートと測定データに基づく健康経営コンサルティングサービスの責任者を務める長田 直記氏。
同氏は講演の中で、ある製薬企業における調査結果(FiNCウェルネスサーベイ)を紹介した。
調査では、体調不良などで欠勤した状態の「アブセンティーズム」と、出勤はしているものの体調不良などにより業務が思うように進まない状態の「プレゼンティーズム」の時間を算出する。この企業の場合は、アブセンティーズムロスが0.8%、プレゼンティーズムロスが16.3%、合計で17.1%ものロスが発生しているという結果に。平均年収と従業員数から金額換算すると、会社全体で年間に24億3877万円を損失していることになるという。
パフォーマンスに影響を与える主な症状を調べると、「眼精疲労」「肩こり」「頭痛・首の痛み」などが上位に入った。普段の業務に関する回答では、「1時間以上座りっぱなしで作業することが1日3回以上ある人」の割合が一般的な企業の平均値よりも高いうえ、「職場でPC作業をしている際、顔が下に向いている」など、デスクワーク中の姿勢が悪い人の割合が70%にも上るという。
セミナーでは、FiNCのサービスで紹介している正しいデスクワークの姿勢などを紹介。そのうえで、「この企業の場合、体調不良によるロスを1%改善できれば、2400万円の効果が得られると期待できる」と説明し、従業員全体のパフォーマンスを高める健康経営という概念を企業に取り入れるよう促した。
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本稿では、長田氏による講演『FiNCが教える! ビジネス成果を左右する身体管理の秘訣 ~データで知る”成功する健康経営”の実践事例~』のスライドを提供する。
以下の資料紹介のリンク、あるいは記事末の「今すぐ資料をダウンロード」ボタン、「ダウンロードBOXに入れる」ボタンから入手できるので、ぜひご覧いただきたい。
講演資料の内容
配布用の講演資料は全14ページ。講演時に使用したスライドから一部抜粋して提供しています。
「パフォーマンス向上で考えるべき視点」の紹介からはじまり、FiNCウェルネスサーベイの実調査結果、考察結果なども紹介しています。
<PDF内容>
- なぜ健康経営なのか
- 企業が用意すべき環境
- パフォーマンス向上で考えるべき視点
- ある製薬業のFiNCウェルネスサーベイの結果
- 健康経営の経済効果
- カテゴリー別ランキング
- 平均との乖離が大きいもの : デスクワーク中の姿勢が悪い人の割合
- 相関がある他のスコア詳細項目TOP5
……など