PowerShell Core 6.1登場
2018年9月13日(米国時間)、PowerShell Coreの最新版となる「PowerShell Core 6.1」が公開された。オープンソースソフトウェアのPowerShell Coreとなって以降、2回目のリリースとなる。
今回のバージョンでは新機能の追加やパフォーマンスの向上のほか、Windowsの組み込みモジュールとの互換性が向上している。この結果、従来のPowerShellからPowerShell Coreへの移行が以前よりも簡単になったとされている。MicrosoftはPowerShell Coreへの移行を検討していることがわかる。
PowerShell Core 6.1は次のページからダウンロードできるほか、インストール手順も次のページにまとまっている。
- リリースダウンロード: https://github.com/PowerShell/PowerShell/releases
- インストール方法: Installing various versions of PowerShell
本連載をはじめた段階ではPowerShell Coreのバージョンは6.0.4だった。今回はPowerShell Core 6.1をインストールする方法を紹介する。
Windows 10でPowerShell Core 6.1インストール
以前のパージョンのPowerShell Coreをインストールしてある場合、まずアンインストールしておく。
設定を起動して、[アプリ]→[アプリと機能]と選択を進め、PowerShell Coreを選択してアンインストールを行う。
リリースダウンロードのページから「PowerShell-6.1.0-win-x64.msi」をダウンロードして実行する。次のようなインストールウィザードが起動するので、手順に従ってインストールを実施する。
PowerShell Coreを起動すると、次のようにPowerShell Core 6.1.0が動作していることを確認できる。
macOSでPowerShell Core 6.1インストール
以前のバージョンのPowerShell Coreをインストールしてある場合、まずアンインストールしておく。
Homebrew経由でPowerShell Coreをインストールした場合、次のような手順だ。
パッケージをダウンロードしてきてインストールした場合、次のようにアンインストールを実施する。
最新版がすぐに利用できるので、ここではパッケージをダウンロードしてきてインストールする方法を紹介する。
リリースダウンロードのページから「powershell-6.1.0-osx-x64.pkg」をダウンロードして、次のようにコマンドを実行してインストールを行う。
インストールしたPowerShell Core 6.1を実行すると、次のようにバージョンが6.1.0になっていることを確認できる。
Ubuntu 18.04でPowerShell Core 6.1をインストール
LinuxではSnapでPowerShell Coreをインストールすることをお薦めする。
すぐに最新のパッケージがアップロードされるし、どのディストリビューションでも管理が一緒で、しかも以前のバージョンをインストールしてあるなら、アップデートの必要すらない。
すでに次のようにPowerShell Core 6.1にアップデートされたことを確認できるはずだ。
Ubuntu 18.04でSnapのインストールおよびPowerShell Coreのインストールを実施すると次のようになる。
Ubuntu 18.04におけるSnapとPowerShell Coreのインストール方法
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install snapd
sudo snap install powershell
アップデートされた、または、インストールされたPowerShell Coreを実行すると次のようにPowerShell Core 6.1が動作していることを確認できる。
アップデートはLinuxが簡単
PowerShell Coreのアップデートについて考えると、LinuxのSnapパッケージでインストールしたPowerShell Coreがもっとも管理が簡単だ。一旦PowerShell Coreをインストールしたら、あとはSnapが自動的にパッケージを最新版にアップデートし続けてくれる。手軽に最新のPowerShell Coreを使い続けたい場合には、UbuntuでSnap+PowerShell Coreというのがお手軽な環境と言える。
PowerShell Core 6.1.0ではパフォーマンスの向上やWindowsオリジナルのPowerShellとの互換性が向上している。PowerShell Core 6.0系を使い続ける強い理由は特に見つからないので、アップデートを実施しておこう。
PowerShell Core 6.1.0の新機能については来週以降で取り上げていく。