MicrosoftからUbuntuアプリのアップグレードガイドライン公開

MicrosoftストアにはUbuntu、Ubuntu 16.04、Ubuntu 18.04という3つのUbuntuが登録されている。どのUbuntuを利用するべきかについて、これまでは今後の動向を推測して選択するしか方法がなかったが、Microsoftが公式にUbuntuアプリのアップグレードガイドラインを「A Guide to Upgrading your Ubuntu App’s Release|Developer|Microsoft」で発表したことで選択しやすくなった。

それぞれ提供されている目的は次のとおり。

■Ubuntu

Ubuntu / Microsoftストア

Ubuntu
内容 最新のLTSバージョンを追い続けるアプリ。Ubuntuを使いたいという場合にはデフォルトで利用が推奨されるバージョン。現在はUbuntu 16.04 LTSだが、2018年7月末をめどにUbuntu 18.04 LTSへアップグレードされる予定。アップデートはdo-release-upgradeツールのアップグレードポリシーに従い、最初のポイントリリース(今回の場合は18.04.1)がリリースされた後のタイミングになる予定。MicrosoftストアのUbuntuが18.04.1 LTSにアップグレードされた後には、Ubuntu側からアップグレードの実施が推奨されている
アップグレード方法 sudo do-release-upgrade

■Ubuntu 16.04

Ubuntu 16.04 / Microsoftストア

Ubuntu 16.04
内容 Ubuntu 16.04 LTSの提供に特化したアプリ。2021年まで提供される予定
アップデート方法 sudo apt update && sudo apt upgrade

■Ubuntu 18.04

Ubuntu 18.04 / Microsoftストア

Ubuntu 18.04
内容 Ubuntu 18.04 LTSの提供に特化したアプリ。2023年まで提供される予定。
アップデート方法 sudo apt update && sudo apt upgrade

公開予定のアプリと対象ユーザー

2020年および2022年には次のアプリも登録されるものと見られる。

Ubuntu 20.04
内容 2020年登場予定。Ubuntu 20.04 LTSの提供に特化したアプリ
Ubuntu 22.04
内容 2022年登場予定。Ubuntu 22.04 LTSの提供に特化したアプリ

アプリと対象ユーザーをまとめると次のようになる。

アプリ 対象
Ubuntu Ubuntuを使う場合に利用が推奨されるアプリ。2年ごとにアップグレードが実施されるので、新しいバージョンのポイントリリースが公開されたタイミングでUbuntu側からsudo do-release-upgradeを使ってアップグレードを実施する
Ubuntu 16.04 Ubuntu 16.04 LTSを使い続けたいユーザー向け
Ubuntu 18.04 Ubuntu 18.04 LTSを使い続けたいユーザー向け

基本的にUbuntuを使い続けておいて、2年おきに実施されるLTS版が公開されてから2カ月後くらいに実施される最初のポイントリリースのタイミングでUbuntu側からアップグレードを実施していく、というのが推奨される使い方ということになる。

またMicrosoftは同記事のなかで、Microsoftストアから提供されるUbuntuは基本的にアップデートは提供しないので、Ubuntuを運用している場合に実施している通常のアップデートやアップグレードの手順を踏んでソフトウエアを最新の状態にするように推奨している。