SAPジャパンは7月5日、日立ハイテクノロジーズが、海外グループ企業5拠点において次世代クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を導入すると発表した。
今回の導入は、さらなる業務の効率化および事業の成長を目指し、M&Aで買収した海外5カ国5拠点の事業をシームレスに統合することを目的としたもの。導入プロジェクトは2017年11月にスタートし、英国および米国の拠点では2018年5月から稼働プロジェクトが進行している。
導入に際しては、複数製品の比較検討を実施。合計190ユーザーでの利用という拠点規模を鑑み、スピードとコストが最も重視したという。また、日立ハイテクノロジーズ本体が、現在の基幹システム環境を将来的にSAP S/4HANAに移行予定であることも考慮し、最終的にSAP S/4HANA Cloudに決定するに至った。
導入プロジェクトにおいては、あらかじめ用意されたプロセスとデモ環境を活用し、SAPの日本/ドイツ/英国/インド/デンマークの各チームがリモートコミュニケーションで連携して進行することでスピード導入を実現したという。
現在、中国/ドイツ/フィンランドの各拠点も併せ、5カ国5拠点の基幹システムを10月までに稼働開始することを目指し、プロジェクトを進行中だとしている。