スマホで使う
これまで取り上げてきたフルスタック型のパスワード管理アプリがそうであったように、True Keyもスマートフォンやタブレットデバイス向けのモバイルアプリを提供している。
モバイルアプリで提供している機能はWebブラウザのエクステンションから利用できる機能とほとんど同じだ。
True Keyアプリをインストールすると、最初の起動でサインインを求められる。ここでWebブラウザエクステンションの利用時に作成したTrue Keyのアカウントを入力する。
初回のサインイン時にはメールによる本人確認が行われる仕組みになっている。
サインインが終わってから再びTrue Keyアプリに戻ると、次のように利用しているデバイスを信用済みに設定するかどうか尋ねられるので、設定してもよい場合には「今すぐ信用」をタップする。
これでTrue Keyアプリを使い出す準備は完了だ。
次のようなホームスクリーンが表示され、ここから利用を開始する。UI/UXはWebブラウザエクステンションでTrue Keyを使った場合とほとんど同じだ。操作で特に迷うことはないと思う。
LaunchPadには登録されているアカウントデータがまとまっている。ここから登録されたアカウントのページに飛んだり、アカウントの新規追加、追加されているアカウントデータの編集や閲覧なども実施できる。
アカウントの追加や削除、編集など一通りの作業はできるが、ほかのモバイルアプリがそうであるように、アカウントの追加や編集はモバイルアプリからはどうしても操作が煩雑になりがちだ。こういった操作はPCのWebブラウザから行った方がよいと思う。
アカウントデータ以外にも住所やクレジットカード、運転免許証、パスポート、会員カード、基礎年金番号などもTrue Keyアプリから追加、閲覧、編集可能だ。こちらもアカウントデータと同じで、追加や編集はWebブラウザエクステンションで作業し、モバイルアプリからは閲覧程度の利用にとどめておくのが賢い使い方ではないかと思う。
True Keyアプリはパスワードジェネレータの動作がカッコイイ。この機能を使うためだけにアプリを入れておくというのも、それはそれで悪くないかもしれない。
Webブラウザエクステンションがそうであったように、True Keyアプリはシンプルでわかりやすい。特に操作するにあたって迷うことはないだろう。
シンプルで使いやすいアプリ
これまで多くのパスワード管理アプリのモバイル版を紹介してきた。
UI/UXはどれも比較的よくできているのだが、True Keyアプリはその中でも、わかりやさとシンプルさとがトップレベルだろう。特に機能が必要なものに限定されている点が素晴らしい。True Keyは十分検討に値するプロダクトである。
やはり、True Keyを使い続けるかどうかは、登録アカウント件数が15件を超えた場合に発生するサブスクリプションをどう考えるかによる。利用した場合、パスワード管理の手間はグッと減るはずだ。