ソフトバンク・テクノロジー(以下、SBT)は4月13日、ベネッセコーポレーションが保有するオンプレミスサーバ上の仮想サーバを移行するための共通基盤をMicrosoft Azure上に構築すると共に、それらのセキュリティシステムを運用・監視するマネージド・セキュリティ・サービスを導入したと発表した。
ベネッセは個々に合わせた教育の提供を目指す一環として、商品やサービスのデジタル化に注力している。それらの開発や事業展開を迅速に進めるなか、開発環境や本番環境もそのスピードに対応するため、自社データセンターをオンプレミスからパブリッククラウドへ移行することを決定した。
2016年12月にパブリッククラウドの選定を行い、翌年1月より環境構築、マニュアル整備、運用の立ち上げなどをスタート。クラウド選定にあたっては、全社レベルでの利用であることにこだわったという。サービス・機能はクラウドベンダー各社とも遜色がないと判断し、サポート体制の充実度やコスト面、セキュリティやプライバシー保護に対する取り組みから、Microsoft Azureの採用に至った。
SBTはMicrosoft Azureの環境構築にあたり、ベネッセと協力してセキュリティポリシーを作成。ポリシーに準じた共通基盤や認証システムの構築、オンプレミス環境と同等の標準的なセキュリティ対策を実施したほか、クラウドサーバやWebアプリケーションのセキュリティシステムを24時間365日体制で運用・監視するマネージド・セキュリティ・サービスの導入を行った。現在は、既存アプリケーションのオンプレミスからクラウドへの移行に関してガイドラインを整備し、オンプレミス環境で稼働していたアプリケーションの移行を支援しているという。