SAS Institute Japan(以下、SAS)は1月22日、ふくおかフィナンシャルグループ(以下、FFG)がSASのリアルタイムアナリティクス・ソリューション「SAS Real-Time Decision Manager(SAS RTDM)」を導入したと発表した。

オムニチャネルによる顧客経験の高度化を注力課題の1つとするFFGでは、顧客がいつでもどこでも、快適にサービスを利用できるようリアルタイムにチャネル間で連携し、チャネル横断で一貫したサービスやオファーを提供することが求められていた。

その取り組みの一環として、2008年には福岡銀行でSASのEBMソリューションを導入し、顧客のニーズが発生するタイミングを捉えた商品提案を実現。2013年にはグループ3行にその利用を拡大し、EBMを活用したOne to Oneマーケティングを実現したことで、従来のスコアリングモデルに比べ、反応率が約2~5倍に向上するなどの成果を上げてきた。

今回、さらなる顧客利便性を目指したリアルタイムオムニチャネル実現のため、新たにSAS RTDMを採用し、2017年8月にインターネットバンキングとWeb、メールを、同年11月には営業店CRMおよびコールセンターのリアルタイム情報連携・分析を可能にした。

既存のEBMと組み合わせることで、インバウンド・アウトバウンドの両面からカスタマージャーニーに合わせたマーケティング施策の展開を実現。今後同社は、スマホアプリをはじめ、顧客と接する全てのチャネルとの接続や各種APIとの連携などに取り組みながら、SAS製品の得意とする大量データ処理や高度なアナリティクス機能を最大限に活用し、”真のOne to Oneマーケティング”の実現に向け取り組んでいくとしている。